女神に嫌われた俺に与えられたスキルは《逃げる》だった。

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肉体派

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「エッチって、こんなに気持ちよかったのね…」

「カケルのは特別。他のはたぶん、違う」

夜になり、夕食後。俺を中心に川の字になって女子トークするネーヴェとティータ。その手はアイツをスリスリしてる。

「おちんちんが何本も生える人だもんね、特別だわ。カケル様、またしても良い?」

「良いぞ。けど今夜はそれで終わりにしとけ、起きられなくなるからな」

「うん。だからお尻にもして」

俺に跨るティータの股に、二本のアイツ等が密着し、ぶちゅぶちゅぬむぬむ、同時に奥に沈んでく。前のアイツは硬く、大小の突起が使用感の無い処女穴に深い襞を刻む。後ろのソイツは柔らかく、中央を貫く硬い芯は螺旋状に捻れ、繊細な穴と腸内を震わせた。

「はっ、はっ…。挿れる、だけ、で…、イきそ」

「俺もだ。凄く締まって、気持ち良いぞ」

ぎゅむぎゅむと脈打って俺の子種を吸い込もうとするティータには激しい抽挿は必要無い。ブルブルしながら優しく出し入れするだけで最高の快楽を感じ合えるのだ。

「ん、そろそろ…おねがい」

深く突き入れたアイツ等を、ティータの中で擦り合わせるようにうねうねブルブルさせると、体を硬直させる事で全身で快楽を受け入れ、潮を吹く。プシュプシュと俺の股間を濡らすのに合わせてどくどくとティータの中に注ぎ込むと、声にならない声で鳴いて、意識を手放した。

「ネーヴェもおいで」

ティータを傍に寝かせ、ネーヴェの股に収める。

「こっちも、いいよ?」

ネーヴェの指がもう一本に伸びて後ろの穴に誘う。殆ど糞をしないキレイな穴に分け入って、アイツ等を自動運転させて俺も寝る。


 翌朝、ギルドの前にはまた人集りが出来ていて、中央には赤い馬鹿が立っていた。ジョンに軽い《威圧》を掛けて俺が来た事を伝えると、人集りを散らして走って来た。《阻害》と《隠蔽》を掛けて俺も走る。それでも追い掛けて来るのだからジョンは凄い奴だ。まあ、目的地が同じなのだから、目的地に向かってるだけとも取れなくも無い。

「カケル!ゾーイ乗ってかないのか!?」

多分そこに居るだろうと言う体で話し掛けているジョンだが、的確に俺達の位置を把握している。

「俺はゾーイより早いからな。あんまり使わんのよ」

「飛べるし」

「マジかよ!俺も飛んでみたいぞ!」

「ジャンプして滞空時間を伸ばすだけだよ」

嘘です。とは言えスキルを身に付けろとも風魔法を覚えろとも言えない。奴は生粋の肉体派だからなー。だが、肉体派だからこそ、出来るかも知れないな。

「せいっ!んっ!せいっ!はっ!よし!」

良いのか?ジャンプして瞬歩したら飛んだように見えるそうだ。瞬歩良いなー。調子に乗ってはしゃぎ回って跳びまくり、追い抜いて行ったジョンを飛んで追い掛ける。楽しそうで何よりだ…。

「ちきしょう、モンスターの一匹も居やしねぇ」

「モンスターを逃がしてるんかと思ってた」

「そもそも、いなかった」

ネーヴェが居るから誰も近寄らんわな。


 ダンジョン入口の受付に立つジョンは、くじ引きのガラガラは回さず一枚のチケットを出していた。これ一枚で一パーティー入場出来る特別なチケットだそうな。ギルド発行なので職権濫用だ。

「俺とカケルと、キルヒネーヴェさんの三人パーティーだ」

「カケルだ」

「キルヒネーヴェ…だ」

「はい、承りました。必ず生きて帰って下さい。ギルドが大変な事になりますから。お前達もジョン様を生ぎゃっ!」

「ネーヴェ、これも仕事だから許してやれ」

「…しかたなし」

「こ…このおんにげぇえええ!」

「よせカケル、此奴もお前達の力は解っただろうよ」

「口に気を付けろ?街が更地になるぞ」

「ジョ、ジョンさば…。こんなのといっぎいぃいっ!」

「こんなのなんて言うな!俺の理解者だぞ!」

三度のテンドンを喰らい、受付の男はダウンした。その場に居た全ての者が、俺達の力を理解した事だろう。

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