302 / 1,519
名乗り口上
しおりを挟むシャリーの商業ギルド証でもすんなり街に入れた。どうやらこっちの方が信用あるらしい。
「冒険者なんかと一緒にすんな。商業ギルドが無きゃ経済回らんのだぞ」
だと。分からない話では無いな。
先ずはギルド前で軽い《威圧》を放ち、右に曲がって寝具店へ。
「寝具店、ですね」
「第二夫人の実家だよ。ギルドから迎えが来る迄嫁とイチャイチャする」
「此処が第一関門なのですね」
「そうだ。ここのママ上殿に可愛がられなさい」
「?」
「サーミイちゃーん、おーれーだー」
「だーんなさまぁー」
裏口のドアをノックして待つと、勢い良く開いたドアからサミイが飛んで来た。迎え撃ち、ハグします。
「ん~、知らない女の匂いしかしません…。其方は新しいお妾さんですね?」
「は、初めまして。私、エディアルタ商業ギルドから参りましたシャリーと申します」
「こちらこそ初めまして、第二夫人のサミイです!
で?魔道具を売って女の人を攫って来た…と」
「間違いでは無いな。同意を得て連れて来たんだが」
「で、カロさんが来るまでお茶でもしに来たと?」
「エージャが回復したならお前を連れて帰ろうかと思ってたんだが…、又の機会に「行きます!」そうかそうか。所でエージャは大丈夫か?」
「旦那さまが帰った翌日に目覚めました。それからは少しずつ仕事を覚えてますよ」
客間に入ってお茶を持って来たエージャに泣かれてしまった。
「カケル様カケル様ガゲル様ガゲブザバァァァァ」
「はいはいよしよし。傷の具合は問題無いか?」
可愛い顔が涙と鼻水でどろどろだ。頭を撫で回し、涙を拭いて、鼻もち~んとしてやって、あやす事数リット。やっと飲めたお茶はすっかり温くなっていた。
「旦那さま、エージャさんが妾になりたそうな目で其方を見てますよ?」
「妾なんてとんでもない。何時おちんぽ様を突き立てて頂けるのか気になってしょうが無いだけです」
「この店でしっかり働いてくれるなら良いぞ。ただし」
「死ぬまでお使い頂けるんですね、わかりました」
「違うわ、するのは夜になってからだ。仕事して来い!」
エージャは弾むように仕事に戻り、俺はソファーでサミイを膝抱きにして癒された。
「わたしも仕事してたんですが…?」
夕食の支度に戻るサミイを泣く泣く解放し、暫くして次に客間に来たのはカロとママ上殿だ。
「かけりゅしゃまぁ~」
「久しぶりだな」
胸に飛び込まれスリスリ攻撃を受ける。ダメージは無い。
「先程のエージャさんと言い、カケル様に対する懐き具合が尋常ではありませんね」
「カケル様は二十四になる行き遅れを拾って下さる神のようなお方、否、神であらせられます。所で、貴女は?」
「私、エディアルタ商業ギルドから参りましたシャリーと申します。これからはカケル様の妾の末席が一人としてお世話になります」
「これはご丁寧に。私バルタリンド冒険者ギルドにて秘書をさせて頂いておりますメリクヒャー男爵家次女、カロ・メリクヒャーと申します。愛妾同士仲良く致しましょう」
「私はサミイの母のメリダよ、よろしくねシャリーさん」
女達の名乗り口上を聞きながら、俺は空気と化しています。が、無理。
「カケル様、エメラルダスが「できた」との事です」
「あら、赤ちゃんですか?」
「装備ですよ」
「女ですよね?」
「女だな。妾じゃ無いがエッチはするぞ」
「カケルさぁん、私もエッチしたいです~」
「産まれたら旦那さんとして下さい。サミイに悪いでしょ?」
「おっぱい出ますよ?吸いま「吸います」」
膝枕にオンしてばぶってしまった。ほんのり甘くて癒され度が半端ないって。サミイの癒されプリ尻の四倍は堅いね。柔らかいけど。
丹念に両方のお乳を吸った揉んだして、ジト目のギルド職員達とカロ邸に向かった。
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
目覚めた世界は異世界化? ~目が覚めたら十年後でした~
白い彗星
ファンタジー
十年という年月が、彼の中から奪われた。
目覚めた少年、達志が目にしたのは、自分が今までに見たことのない世界。見知らぬ景色、人ならざる者……まるで、ファンタジーの中の異世界のような世界が、あった。
今流行りの『異世界召喚』!? そう予想するが、衝撃の真実が明かされる!
なんと達志は十年もの間眠り続け、その間に世界は魔法ありきのファンタジー世界になっていた!?
非日常が日常となった世界で、現実を生きていくことに。
大人になった幼なじみ、新しい仲間、そして……
十年もの時間が流れた世界で、世界に取り残された達志。しかし彼は、それでも動き出した時間を手に、己の足を進めていく。
エブリスタで投稿していたものを、中身を手直しして投稿しなおしていきます!
エブリスタ、小説家になろう、ノベルピア、カクヨムでも、投稿してます!
元銀行員の俺が異世界で経営コンサルタントに転職しました
きゅちゃん
ファンタジー
元エリート (?)銀行員の高山左近が異世界に転生し、コンサルタントとしてがんばるお話です。武器屋の経営を改善したり、王国軍の人事制度を改定していったりして、異世界でビジネススキルを磨きつつ、まったり立身出世していく予定です。
元エリートではないものの銀行員、現小売で働く意識高い系の筆者が実体験や付け焼き刃の知識を元に書いていますので、ツッコミどころが多々あるかもしれません。
もしかしたらひょっとすると仕事で役に立つかもしれない…そんな気軽な気持ちで読んで頂ければと思います。
実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…
小桃
ファンタジー
商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。
1.最強になれる種族
2.無限収納
3.変幻自在
4.並列思考
5.スキルコピー
5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる