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技術の成せる技
しおりを挟む「何でびちゃびちゃにすんだよ!?」
サッパリして不機嫌顔のシトンを縦抱きにして客間に向かう。
「抱き締めて匂いを嗅がれた時、汗ばんでるのと洗いたてのとどっちが良い?」
「…嗅ぐなよ…。それに装備外してから抱いてよ」
「装備が臭いんだよ」
「装備だけ洗ってよー!」
「今すぐにでも膣に突っ込みたいのを我慢してんだ。匂い嗅がせろ」
「我慢すんなよ…」
頬を染めたシトンが股間同士を擦り付ける。布地数枚隔てていても気持ち良くなるのはシトンの技術の成せる技である。
「シトン、夕飯が済むまで辛抱なさい」
「ああ、本当にしたくなるから後でな」
「キスしてくれたら我慢する…」
客間に入って皆の見てる前で濃厚なのをしてやった。俺も我慢の足りない子である。
お待ちかねの夕飯は海獣入りの赤いスープとソーサー。それに海獣のローストビーフみたいなのが並んだ。スープの肉はホロホロで、薄切り肉はトロトロのソースがよく合って美味し。
「カケル、これ何処で取って来たの?」
お嬢様は庶民の肉を大層お気に召した様で薄切りをミルフィーユにして居られる。口がソースで輝いてるぞ?
「海でミズゲルの核を取ってたら現れてな。子供等が襲われそうだったから狩ってみた」
「女ですね?」
「男の子も居たわい。テイカよ、この辺りの子供等ってブフリムの袋を拾ったりして小遣い稼ぎしてんのか?」
「はい。あたしもその口です」
「あたいもー」
「子供だとアイテムの買い取りして貰えなくて嘆いてたよ」
頷く庶民に苦笑いのギルド職員。
「ギルドとしては推奨される働きではありませんからね。危険もありますし」
「まあな。大人になってから鑑定して貰えって答えといたが、今日其奴等から凄いのを見せて貰ったよ」
「へぇ、坊やが凄いと言うくらいだ、相当なモンなんだろ?」
「ああ、単純に凄かった。王金貨だ」
「「「え?」」」
「ブフリムの袋には夢があるな」
「あの、カケル様?大変申し難いのですが…、その王金貨には持ち主からの捜索依頼が出ております」
「あの子の宝物なんだがなー。報奨金貰っても不幸になり兼ねんよなー」
「カケルさん、それもあるでしょうが悪い大人に付け狙われる事も考えられます」
「あるある。あたいは穴掘って隠してた」
お前は犬か。否、悪い子が必死に生きる為の処世術だな。
「メリクヒャー嬢、依頼主は何方ですか?」
「え?姫様…、そんな目で見るのはお止め下さいませ!」
「リア、許してやれ」
「カケル様、王金貨の紛失は斬首で御座います」
「マジかよ」
「マジ」
「マジかよ…、一千万ヤンは伊達じゃないな」
「一枚で家が買えるね」
「貴族しか使えないけどね」
「…あたしは何も聞かなかった。酒に酔って聞いてなかった。朝まで交合って記憶が飛んだ。良いね?」
このボイン知らぬ間にワイン飲んでるし!何処から持って来たのか?
「私も!アルネス!グラスを!」
カロさんや、貴女もか。
「私も」
「妊婦になるなら飲むのは止めとけ。リアもだぞ?」
「ふぬ…、わかった」
「心得ております」
その後、客室にて一足先にサッパリしてるシトンとベッドで絡まって居ると湯上りのリュネがやって来た。家主や王女より龍は優遇されているのだな。
「私は後でも良かったのですけどね」
「カケ、ルさぁん、こっち、見てくんなきゃ、やだぁ」
「可愛いっ奴め。そろそろ出させて、くれ」
「一緒に!一緒に、イくからね?」
俺を気持ち良くする為だけの動きで腰を振るシトンに我慢出来なくなるが、俺は動かず耐える。
此奴は《床上手》みたいなスキルでも持っているのだろうか?
《絶倫》してる俺が詫びながら中出しさせられた。
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