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ただいま
しおりを挟むバルタリンドに着いた俺達は寄り道せずサミイの元へ向かった。
「おかえりなさい旦那さま!」
駐車場に荷車を納めると、間を置かずサミイが抱き着いて来た。抱き返して撫で回す。
「今日はこっちに泊まるのですか?それとも島に戻っちゃいます?」
時間は午後過ぎ、出来れば島に戻りたい。しかしホルスト車が無いのを見ると親父殿達は出かけているのだろう。サミイが一緒に行けない事が予想出来る。
「パパ達は一昨日から買い付けで出ちゃってるんです」
寂しそうな笑顔をハグで隠してギュッてしたら、じたばたして大人しくなった。
「次は連れてくからな」
「……はい!」
その後は武器屋で解体ナイフを三本受け取り、ギルドで買い取りの精算をしたら金貨二十枚降ろして寝具店へ。テイカとメイドが買い物から戻るまでの間サミイとイチャイチャした。
サミイと唾液交換しながらプリ尻を揉んでると、力に溺れ荒んでいた心が癒される。マジ癒される。
「ただいま戻…お楽しみですね」
「おかえり。積み込みが終わってるなら出発しようか」
「旦那さま…、早く迎えに来て下さいね?」
可愛い生物にちんぽがキュンキュンするのを堪えて街を後にした。堪えきれないので家に着くまでの間、ノーノの股間に擦り付け、フラーラに舐めさせた。高まる射精感を《強化》スキルで押さえ込み、魔力を練って耐えた。帰ってもやる事あるし、しなきゃ良かったと少し後悔した。
数日ぶりの家だ!玄関前で兎達が出迎えているのを避けながら着地する。荷車から降りると子供等が抱き着いて迎えてくれた。敏感になってるので股間に直撃しないで下さい。グリグリしないで下さい!
「おかえりなさいカケルさん。此方は特に変わりありませんでしたよ」
「ただいまリュネ、それなりのお土産は取れたつもりだよ」
空から星を降ろす。熱が出ない程度の速さで降ろすと五分くらいで降りて来た。
「青い子ですね」
「ああ、俺が初めて会ったモンスターだ。名前何だっけ?」
「デッドサーチャー」
ああそれだ。最初のインパクトが強過ぎて名前すぐ忘れる。いかんな。
「リュネ、コレって食えるかな?」
「私は食べられますが…、人は食べない方が良いかも知れませんね」
「俺もそう思う。魔石と骨だけ取ったら魚にくれてやろう」
荷降ろししてるテイカを呼び付けて解体ナイフを渡すと嬉しそうに解体しに行った。折角なので俺も切ってみよう。魔石の取り出しはテイカに任せて、俺は骨を外してみる。凍った肌に解体ナイフを撫で付けると、鋸状の刃が肌に食い込みジョリジョリと切り込んで行く。海竜よりは柔らかいのかも知れないが大鉈より大分切り易いな。
太腿と脛と二の腕の骨を外して俺の仕事は終了。テイカの方は既に終えていて、今は滝壺で洗ってるようだ。皮はどうしようかと思ったが、魚の餌にする事にした。魚の皮の方が硬いと思うし。
魚達に餌をやり、テイカが戻った所で風呂にしよう。
風呂に入り、飯を食い、デッドサーチャーの魔石を見ながらお茶の時間。魔石はデッドサーチャーと同じ青黒い色をしていて、俺より少し小さいくらいの大きさだった。
「テイカ、よくこれ持って滝壺行けてたな」
「背負子がありましたし、鍛えていれば問題無いですよ」
百ナリ以上は軽くあると思うんだけどな…。魔石を見てリュネもホクホク顔である。
「青い子にしては大きいですよ?これなら角も少し伸びるかも知れません」
角があると魔力が回復して自己修復が捗るのだそうな。魔力が回復すると肉体が回復して、肉体が回復すると角も伸びる。龍とは戦えないな、ほんと。
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