158 / 1,519
お楽しみでした
しおりを挟む昨夜はお楽しみでした。拷問官である俺にズポズポされるカロへのリアの詰問プレイは乗りに乗って熾烈を極め、泣いて震えて喘いでた。もしかしたら新しい扉を開いてしまったかも知れない。
それでも朝にはいつも通りの美人に戻り、仕事に出て行った。
俺達はどうするか。金は来週だし、日用品を買い漁って帰るかな。
「皆、何か買う物とかあるか?日用品とか足りてたかなー?」
「消耗品、あるだけ欲しい」
「ならイゼッタ達は買い物な。俺は武器屋に寄ってみる」
「合流はサミイさんのお宅として、時間は如何致しましょう?」
「昼飯厄介になるのもアレだし、串焼き買って昼前には出ようか」
「んむ」
メイドさんに挨拶し、五人揃ってカロ邸を出た。寝具店への道すがら、タオルやらお茶、お土産なんかを買って帰宅した。荷物を積み込み皆は母親殿とお茶する事になり、俺は一人武器屋に向かった。
「客だぞー」
店に入るが親父は不在。鍵も掛けずに不用心だな。ギフトで探してみるとどうやら奥に居るらしい。カウンター奥の扉を叩いて呼んでみたが返事無し。そっと開けるとカンカンやってた。仕事中だったようだ。
「見物料は高いぞ?」
「客が来たのに出て来ないのが悪いんだ」
「何が欲しい?」
「海竜の皮を軽々切れるヤツ」
「それでか」
「大鉈やテイカのナイフじゃ筋しか付けられなかった」
「そんならどうやって仕留めたんだよ…」
「秘密だ。戦争に使われたらヤだし」
「とにかく今はギルドの要件が一杯だ。時期をずらせ」
「俺、あの程度のを後五~六匹狩らなきゃいかんのよ」
「勇者にでもなるつもりか?」
「依頼でなー」
「作っといてやるからまた十ナリ持って来い」
「多くね?」
「一本じゃ足りねーだろ」
「なるほど」
仕事中を邪魔しちゃ悪いので来週くらいに来ると伝え店を後にした。
とは言え正味十分も経ってない。皮を鞣す相談もしたいのでタンクの防具屋に向かう。
「客かも知れんぞー?」
「今忙し…ああちんぽの人」
酷い言われようである!
荷物を持とうか俺に近寄ろうかでウロウロしてる。一体何をしたいのか?
「忙しいのか?」
「ああ、ギルドに良い皮が入ったみたいでな!買いたい!けど高い!けど買う!けど数が少ない!」
海竜の皮は人気なようだ。
「腹の方ならまだあるぞ。欲しけりゃ融通してやるよ」
「まだ?腹?融通?」
「あれ、狩ったの俺だし。量が多過ぎて背中の皮しか持って来れなかったんだ。腹側の皮と背中の残りはまだ売る程ある」
「売って!格安で!あとして!」
「今日は急いでるから舐めるだけな?それと、買い取れない分を鞣して欲しいんだが出来るか?」
「売ってくれるなら只でやってやる!だからこっちにー」
くぱっとしたのを一時間程ズブズブの関係を楽しみ、たっぷり奥に注いでやった。来週四十枚持って来ると伝え、用事も無くなったので焼きたての串焼きを買って寝具店に戻った。
「おかえりなさい旦那さま、用事は終わったのですか?」
客間に戻るとサミイもお茶会に参加して姦しさを増していた。
「旦那さま、ホイットニーさんの匂いがします…」
「カケル様?誰です?」
ホイットニーさんの作った串焼きの匂いって言えよ!リアの目が昨夜カロにしてた目をしてる!
助けてイゼッタ!
「串焼きの匂いがホイットニー」
「串焼き屋さんのお名前なのですね」
座るイゼッタの膝元に抱き着いた。
「防具屋、エメラルダスの匂いがする」
「防具屋?エメラルダス?誰です?女ですよね?」
あのタンク、随分豪華な名前じゃねぇか!
リアによる詰問と、母親殿に痴態を晒す辱めを受けた。母親殿に立派ねと褒められたのが唯一の救いである。
0
お気に入りに追加
137
あなたにおすすめの小説
喰らう度強くなるボクと姉属性の女神様と異世界と。〜食べた者のスキルを奪うボクが異世界で自由気ままに冒険する!!〜
田所浩一郎
ファンタジー
中学でいじめられていた少年冥矢は女神のミスによりできた空間の歪みに巻き込まれ命を落としてしまう。
謝罪代わりに与えられたスキル、《喰らう者》は食べた存在のスキルを使い更にレベルアップすることのできるチートスキルだった!
異世界に転生させてもらうはずだったがなんと女神様もついてくる事態に!?
地球にはない自然や生き物に魔物。それにまだ見ぬ珍味達。
冥矢は心を踊らせ好奇心を満たす冒険へと出るのだった。これからずっと側に居ることを約束した女神様と共に……
やり直し令嬢の備忘録
西藤島 みや
ファンタジー
レイノルズの悪魔、アイリス・マリアンナ・レイノルズは、皇太子クロードの婚約者レミを拐かし、暴漢に襲わせた罪で塔に幽閉され、呪詛を吐いて死んだ……しかし、その呪詛が余りに強かったのか、10年前へと再び蘇ってしまう。
これを好機に、今度こそレミを追い落とそうと誓うアイリスだが、前とはずいぶん違ってしまい……
王道悪役令嬢もの、どこかで見たようなテンプレ展開です。ちょこちょこ過去アイリスの残酷描写があります。
また、外伝は、ざまあされたレミ嬢視点となりますので、お好みにならないかたは、ご注意のほど、お願いします。
竜焔の騎士
時雨青葉
ファンタジー
―――竜血剣《焔乱舞》。それは、ドラゴンと人間にかつてあった絆の証……
これは、人間とドラゴンの二種族が栄える世界で起こった一つの物語―――
田舎町の孤児院で暮らすキリハはある日、しゃべるぬいぐるみのフールと出会う。
会うなり目を輝かせたフールが取り出したのは―――サイコロ?
マイペースな彼についていけないキリハだったが、彼との出会いがキリハの人生を大きく変える。
「フールに、選ばれたのでしょう?」
突然訪ねてきた彼女が告げた言葉の意味とは――!?
この世にたった一つの剣を手にした少年が、ドラゴンにも人間にも体当たりで向き合っていく波瀾万丈ストーリー!
天然無自覚の最強剣士が、今ここに爆誕します!!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる