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漲ってる
しおりを挟む目が覚めて、とても元気漲る朝だ。血が増えたのか?身体中に張りがある気がする。勿論股間もパンパンで、女児二人くらいなら持ち上げられちゃうかも知れない。やらんけど。
食堂に行くと、皆も漲ってる気がする。
リアの周りを飛ぶソーサーの枚数が何時もより多い?メイドやラビアンはキビキビ動いてる?膝と股間に乗ってる女児の尻が何時もよりプリっとしてる…かな?男児等は外で棒切れ振り回してるが、これは何時もと変わらんな。ゆっくり起きて来て向かいに座ったリュネは一回り大きくなったかも知れない。
「太ってませんよ?」
思考を読まれたか!?
「出会った時より健康的な体になってないと困る」
「カケルさんは太ましい龍がお好み…、と」
「ガリガリよりは良いかな、肥え過ぎも嫌だが。所で魔石はどんな感じだ?」
「あれは良い物ですね。夜の内に体に取り込みましたが吸収仕切るにはもう二~三日掛かるかと」
「その体の何処にあんなのが入ってるんだ」
「ふふ、ここですよ」
胸に手を当て答えるリュネ。おっぱいには夢と希望に魔石まで詰まってるのか。夢が広がるな。
「私も魔石、詰める」
揉み揉みと豊胸マッサージをしだすイゼッタだが、イゼッタはそのままで良いんやで。女児が真似しておっぱい揉みだすから辞めなさい。
「魔力の譲渡も魔石分が終わるまで大丈夫ですよ」
笑顔の中に、したいなら望む所ですと見える。此方も望む所であるが、互いに万全の体調で臨みたい。
不思議な対抗心が芽生えた二人、黙々と生干し肉に齧り付くのであった。
「ご主人、何変な雰囲気出してるのだ?食事は皆で楽しく食べるものだぞ」
怒られちゃった。てへっ。
思いも寄らずデカい魔石が手に入ってしまったのでやる事が無い。否、無くは無いが建設的な物はイゼッタがメインになるし、製造はテイカ、家事と畑はメイドとラビアンにほぼ独占されている。
狩りは一杯肉あるし、出来そうなのは木の実の採取くらいなのだ。
「旦那さま、お暇ですね?」
ソファーの背後から抱き締めて来たのはサミイ。そうか、お前も暇なのか。
「木の実でも取りに行くか?」
「お弁当持って行きましょ!用意して来ますね!」
装備を整え背負子を背負う。サミイ用には背負いカバンに肩掛け入れて、マントも準備した。
「旦那さまー、お弁当ですよー」
「カバンに入れておくよ。サミイはこれを背負ってマント着な」
革ベルトでサミイと繋いで背負子に跨らせると空に上がった。
「ひっ!ひいー!これ以上早くしたらっ漏らしますからー!」
サミイは高いのはともかく早いのは苦手なようだ。頭でも撫でて落ち着かせたい所だが手が届かないので尻を撫でてやる。本当に尻にしか届かないからだぞ?
「お、お尻を刺激して漏らさせようとする作戦ですね!?」
「そうじゃないんだが…」
宥めながらゆっくり移動しましたよ。
陸に着く頃には空腹を催したので、以前見付けて放置してた、粘土岩のある砂浜で弁当タイムとした。
「砂浜って言うんですよね?初めてです!」
そう言えばバルタリンドには砂浜は無かったな。少し遊んでキャッキャウフフしてから木の実の採集に向かう。先日食べた南瓜味の実に、零余子みたいな水色の草の実が結構取れた。香りが強くて期待したが味は薄ら酸っぱい。零余子があるなら芋もあるのかな?
地面の中にあるもので食える物を探してみたら、どうやらあるみたい。サミイを背負って移動すると、五十ドン程もある太さの蔓草を見付けて、諦めた。掘る道具持って来て無いや。
背負子を使う程でも無かったので背負子に背負いカバン等を括り付け、裸にマントスタイルのサミイを前に抱いて帰った。
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