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お客様
しおりを挟む家に着いた丸太に子供達が大喜びで集まって来る。お迎えご苦労。
「カケルさまがはだかのおんなつれてきたー」
子供ってたまに残酷だよね、この後俺がどうなるかも知らないで…。
黒いオーラを纏った女達がゾロゾロと寄って来る。着陸したくない。女達も何かを察して固まってる。
「カケル様、此処はあたしに」
信じるぞ?ゆっくり降下して行った。
「兎の獣人なんて初めて見たぜ…」
「びっくりです」
ネゴシエーターテイカの巧みな交渉術で何とか信じて貰えた。
「あたしもしてないのに彼女等とさせる筈はありません」
これが決定打となった。俺、ほっと一息。二人もほっとしたようだ。
その後は軽く自己紹介なんかして、共同風呂でさっぱりし、着替えを借りたりイゼッタに回復してもらったりして夕飯となった。多目に狩って来て良かったぜ。
食後のお茶を飲んでまったり風呂の順番を待っていると、シトンとアズが寄って来た。
「なあ、ちょっと聞きたいんだが」
「何だ?」
「あたいの…、その、あれだ」
「孕んだらどうしよう、ってか?」
「ああ、それもあるが。…風呂とか服とか世話になったな…って。ソッチの方はイゼッタ様に奥まで洗浄して貰って、多分大丈夫かもってゆわれた」
頬染めるスレた女も可愛いな。
「焼きましょう」
「ひっ!!」
シトンの背後から現れたテイカの提案に悲鳴が上がる。お客様を怖がらせるのはおよしなさい。お茶を持って来たそうなので二人を座らせてやる。
「孕んだら堕ろすんで良いんじゃないのか?」
イゼッタが洗ったと言うし、孕まない可能性もある筈だ。
「子を堕ろすのは母体の精神に影響が出ると、学園で習った事があります」
保健の授業かな?地球で習ったか、記憶が曖昧だ。リアに依ると、子を堕ろしたショックで気を病むだけで無く、一度モンスターを孕むとモンスターの魔素が子宮に留まり続けて母体の精神や肉体、正常に孕んだヒトの胎児にも影響を与えるのだとか。そりゃ避妊魔法受けるよな。
「王女様、イゼッタ様、皆様には心苦しく思われますでしょうが、シトンにカケルさんの子種を分けて頂けませんでしょうか?」
女の一大事に皆口を閉ざす。一番に孕みたいイゼッタですらぐぬぐぬしてるが否定はしない。
「あんなの挿れたら壊れちゃう…」
「見たの?」
「み、見ました…」
俺の股間をチラ見して目を逸らす。
イゼッタのジト目が痛い。
「分かった。これは治療だ。良いなイゼッタ」
「うぐぅ」
「終わったらメルタールに帰す。ついでにイゼッタの避妊魔法を解いてもらう。孕むまで中に出すからな」
「わかった…」
「私も孕みとうございます!」
「姫様!」
気合いの乗った立候補だが、リアは顔バレするから連れて行く訳には行かないなー。せめて大陸を変えないと。
「イゼッタよ、メルタル大陸には解除出来る女の神官は居ないのか?」
「居る。光魔法の先生」
縁は異なもの味なもの、だな。都市メルタールとメルタル大陸。名前も似ている。
「イゼッタの解除が終わったら、イゼッタの里帰りに同行してもらう。それで良いな?」
「喜んで!」
「我等もどうか御一緒に」
どうやらテイカ以外は皆孕みたいらしい。誰が一番か、なんて事をワイワイキャッキャしていると、ホカホカしたエロ兎が風呂の順番を告げに来た。凄く孕ませたい。
談笑を終え、二人は倉庫へ、俺達は風呂に向かった。
風呂では何故か皆甘えて擦り寄って来た。何故だ?
「早く治療を終えて帰って来て欲しいのですよ」
テイカが耳を舐りながら教えてくれた。
大丈夫、一人二人じゃ満足出来ない体になっちゃったから。
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