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混浴にするぞ

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 昨日はイゼッタが働き詰めだったので休み。街に出て買い物と風呂に入る予定で街に来た。二人を担いで移動するのは苦では無いが荷物が増えたら嵩張るな。

 まずは服屋でテイカの服を見繕う。店員の女がテイカの額を見てギョッとしているが気にしない。イゼッタと二人で下着などいろいろ選んでた。
次は防具屋で革製の腕当て、脛当て、フード付きマントを買って装備させた。
昼飯をちょっと高い店で食べた後、雑貨屋でタオルを五枚、食器とカトラリーを買った。

 風呂屋に来て一悶着あった。料金払った後で奴隷は入れたくないとババァが言って来たのだ。

「イゼッタ、風呂のお湯を全て冷水にしてこい。風魔法で男湯と繋げても良いぞ」

「わかった」

ずんずん進むイゼッタを番台から降りて来て必死に止めるババァ。
風呂をぬるま湯にした所で土下座して懇願してきたので許してやる。次は混浴にするぞと念を押して。とっととお湯を温めろ。

さっぱりしたので毛布と食材を買って帰る。毛布は嵩張るのでイゼッタとテイカに一枚ずつ巻いた。暖かいなり。

 島に着いたら荷物を置いて夕餉の支度。夕飯は買って来た葉物と生干し肉と野草の炒め物をソーサーに挟んで頂きます。
多くは無いが生ゴミが出たので昨日から切り株に発生している蟹山に乗せると腐肉より優先度は低いが食べてくれた。何かタマゲルみたいだな。蟹小屋作ってやるか…。

 家の壁と屋根の土台が出来た。明日からは伐採して、板と角材への加工。イゼッタの負担が大きい。魔力は全然余裕と言うができるだけフォローしてやろう。
テイカは木釘作り。単純作業の繰り返しは肩も凝るだろう。終わったらよく揉んでやろう。
俺は出来上がった資材を取り付けるだけなのだが、思う事があり明日は島を回る事にする。
イチャイチャ水浴びして毛布の中でラブラブして寝た。


 目が覚めると朝からテイカがお盛んだった。
俺の上で息遣い荒くグラインドしていたので激しくお手伝いしてやるとイゼッタが起き出して来て尻で俺を窒息させようとする。
止まらぬおつゆを舌で擦りながらおっぱいを揉んでいたせいでだいぶ寝坊した。

 ブランチを食べて二人には作業してもらう。俺は空から目当ての物を探していた。
空からでは見つからず、森の中に入って暫く探して漸く見つけた。石材だ。
湖には石ころより小さい物しか見つからなかったので大きい岩を見つけられて良かった。
岩の下の地面を片手斧で掘ってみる。多分下には伸びてなさそうだ。
近くにある細目の木を切り倒し、梃子の原理で岩を転が…せる訳も無く諦める。イゼッタに無理させたくは無いが切れそうなら切ってもらおう。
食用植物を摘んでテントに戻った。

「イゼッタ、調子はどうだ?」

「長い板は十分。角材は数が分からないからあまり作ってない」

「充分だ。テイカはどんな感じだ?」

「二百を超えた辺りから数えるのを辞めました。倍はあるかと」

「ご苦労。後で楽しみにしておけ」

「ありがとうございます」

「カ~ケ~ルぅ~」

「後数日もしたら処女貰ってやるからな」

「子種独り占めする!」

「はいはい。所でイゼッタ、石は切れそうか?」

「やった事ない」

だろうな。俺もだ。

「ちと試してくれないか?加工出来たら風呂にしようかと思ってるんだ」

「やるしか」

テイカには暫くお留守番してもらい、俺ら二人はさっきの岩の場所まで飛んだ。

「これ?どう切るの?」

先ずは四角く切って、その後浴槽を切り出すか掘り出したい旨伝えた。
もごもごとした呪文の後、イゼッタの手に風の円盤が出来上がる。

ぢゅいいいいいいい…。

岩が削れる音が凄い。欠片が飛んで火花まで出てる。これは時間が掛かりそうだな…。
たがねと楔でやるよりはコスト的には安いがどうするか。

「時間の割に効果が薄い」

「水で切るのはどうかな?」

「どゆこと?」

「物凄い水圧を細い水に集約すると切れるんだよ。さらに砂とか混ぜると効果が増す」

「魔法使えないのに凄い事知ってるのね」

「だろ?実現出来るかはイゼッタ次第だが、無理する事は無い。鏨と楔でも割れるしな」

「試してみる」

手と手の間で水球がグルグルしてる…。丸が円柱になり細く更に細く。

びちゅーーーーー…。

「カケル、砂混ぜて」

地面の土やら砂を噴水の上から振り掛けるが…効果は無さそうだ。慣れない事して疲れてるみたい。

「石を切る魔法はまた後で考えよう。いきなりデカい石を切るのも大変だしな」

「でもお風呂…」

「岩を抉るだけが風呂作りじゃない。木を組んでも石を組んでも出来るんだ」

「うん…」

尻尾が垂れた犬みたいな顔だな。抱き締めて撫で付けてキスしておっぱい揉んで機嫌を直し、テントに戻った。
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