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座ってゆっくり昼食を

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 パンフレットに載って居た飲食店に行ってみる。チョイスはイゼッタ。ぶっちゃけ俺は安く美味しく腹一杯食えれば良いし。

「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ」

耳の長いイケメンが黒いスーツみたいなのを着て応接してる。執事カフェみたいなもんかなぁ?周りは夢見る女子だらけ。ハートがふわふわ飛んでいる。男も居た。ハート飛んでる…。

メニュー表を見て、決めるのはイゼッタ。スラスラといくつか料理を決めていく。酒はダメだぞ?
先払いで三千ヤン。三千ヤン!?

配膳された料理は三千ヤンだけあって高そうだった。何だかつやつやキラキラしてる。これが三千ヤンのオーラか…。
けど内容は魚のステーキと魚介のスープと干し果物入りソーサーで、宿屋の飯と変わらんなと思った。

魚のステーキはレアな焼き加減。海の街ならではの料理だな。とろみを付けた塩味の効いたソースがよく合う。

魚介のスープは香りからして出汁が効いてるのがわかる。巻貝?と焼いた魚と貝ひもっぽいの。そして野菜が女子にも食べやすいよう一口大に切られて煮込まれている。

干し果物入りのソーサーは仄かに甘く歯応えが増え、そのままでもおやつに出来そうだ。ステーキ、ソーサー、スープ、ソーサー。
とても美味しゅう御座いました。

「美味しかった」

「だな。だいぶ手間を感じた」

作る手間とサービス料と所場代も含めた値段なのだろう。
たまには座ってゆっくり昼食を摂るのも良いかと思った。高かったけど。
満ち足りた気持ちで店を出た。次は買い物だっけな。


 雑貨屋で木製の食器とカトラリー、蓋付きの鍋と木ベラとお玉を、食料品店でソーサーを作るマタル粉を一ナリ袋二つ。服屋では各自下着等を買った。

「一度宿に戻って早風呂にするか」

「うん」

部屋に戻って荷物を降ろし、着替えを詰め込みお風呂屋へ。
風呂屋の外観はほぼ一緒で、石造りのデカい平屋だ。中も大体変わらずで、値段も変わらず五百ヤン。変わってるのは受付のババァの顔くらいだ。

「上がったら外で待ってる」

「呼び出してもらえば「不快になる」…解った」

ゆっくり浸かってたっぷり擦ってのーんびりしたつもりだが、女の風呂は長かった。暇潰しに雑貨屋行って桶を一つ買ってきた。風呂屋の並びに井戸があったので下着でも洗おうかと思ったのだ。イゼッタが待ってたので合流したが。

「可愛い彼女が待ってたの」

「着替えを洗濯しようかと桶を買ってたんだ」

「可愛くない?」

「洗濯したくない?」

「…する」

「愛い奴め」

その後イチャイチャ洗濯した。主に揉み洗い。絞った衣類を桶に入れ、宿屋に戻ると夜だった。

夕飯は謎肉の焼肉とマタルのスープとソーサー。
謎肉は豚っぽい、慣れ親しんだ味。脂多目。

マタルのスープは麦粥かな?マタルがプリプリでミンチにした謎肉と野菜から良い出汁が出ている。

やはりソーサーは謎肉を挟んで食うのが美味い。

 腹一杯で部屋に戻る。タオルや下着が蔦に掛けられ干されてる。明日までに乾くか心配だったがイゼッタが風魔法で乾かしてくれると言う。便利だな風魔法。
その合間に背負いカバンに買った荷物を詰めていく。使わない物から順番に、着替え、鍋、マタル粉、食器、炊具に火口セット。最後に二人の肩掛けカバンで蓋をしてパッキング完了。

そうこうしている内に洗濯物が生乾きになったので、後は自然に任せよう。

「初夜する?」

「おっぱい舐めて良いか?」

「赤ちゃんでちゅね」

「なら寝るか」

ベッドに二人横になり、キスしておっぱい揉んで舐めながら寝た。
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