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9.狩人生活
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王都からパティスへと移り、新人狩人として暮らし始めた俺。
金はあるのだが、あまり良い暮らしぶりをしてしまうと強盗の類に狙われる可能性がある。
たまに見かける貴族や豪商は町中で大げさな護衛を引き連れているが、あれは何も飾りではないということだ。
この国は日本じゃない。
水も安全もタダじゃないのだ。
日本もタダではなかったがね。
だが水道代は滞納してもすぐには止まらない仏仕様だった。
俺は安全を買うためにガチムキの護衛を侍らせるなんて嫌なので、金なんて持っていなさそうなうだつの上がらない狩人を装っている。
武器は弓と短槍、あと短剣。
間合いの違う武器を三種類も持つのは欲張りすぎかとも思ったのだが、他の狩人を見てもそんな感じだったので真似をしてみた。
一歩町の外壁から出れば魔獣のうろつく世界だ。
武器は邪魔にならない限りたくさん持っていたほうがいい。
俺は異世界人特典でアイテムボックススキルを使うことができるので、武器がかさばると思ったことはない。
アイテムボックスの優位を活かすように、弓も短槍も短剣もすべて2セット予備を用意してある。
町でカツアゲにあっても銅貨数枚を残してアイテムボックスにすべて持ち物をしまってしまえば盗られるものも少ないし、便利なスキルだ。
今日も今日とて、狩るのはウサギ。
ウサギの魔力値は高くても10くらいだ。
俺が狩るのにはちょうどいい相手といえる。
格下がウサギくらいしかいないというのも悲しいがね。
ウサギの生息地は町の南側の門から出て10分ほど歩いたところにある草原だ。
ウサギは穴を掘って巣を作る。
狩りは基本的に巣穴を見つけ、近くに隠れてじっとウサギが出てくるのを待つという感じになる。
忍耐が重要だ。
隠密スキルの影響か、ウサギの巣穴から10メートル程度の距離にまで近づいてもウサギは警戒しない。
もちろんこちらが風上にならないように風向きにだけは注意しなくてはならないが、やはりサバゲーで鍛えた俺のスキルは狩人に向いているらしい。
これで空気銃のひとつでもあればもっと効率的に狩りができるのだろうが、生憎とまだまだ地魔法による金属加工の品質は安定しない。
地魔法のスキルも覚えられてはいない。
ラズリーさんは何かコツを掴んだと思ったときに属性魔法スキルが芽生えたと言っていたので日々努力しているのだが、生憎とそんなに要領が良いほうではない。
コツなんて微塵もつかめていない。
銃への憧れはあるが、あれは未熟な技術で作れば標的に当たらないどころか自分も傷つけてしまう可能性のある危険な武器だ。
精度も強度も不満が残る状態で製造に踏み切らないほうがいい。
幸い武器屋で買ったコンパウンドボウはそれほど使い勝手が悪いというわけではない。
俺は高校時代弓道部だったし、スキルもあるので慣れない弓でもウサギくらいは狩ることができている。
半日ほど待つと、穴倉からウサギが出てきた。
特に身体が大きいわけでもなく、角が生えているわけでもない。
あちらの世界と変わらない、普通のウサギだ。
違いといえば少し顔が獰猛で可愛くないところくらいだろうか。
可愛いかったらやりづらいので助かっている。
耳を立てて周囲を警戒するウサギに向かって俺は弓を引き絞り、矢を放った。
精密射撃のスキルによって、吸い込まれるようにウサギの胴体に突き刺さる矢。
ウサギはパタリと倒れ動かなくなる。
初回の狩りではこの距離でも外したが、この弓も俺の手に馴染んできてもうこの距離では外さない。
他の狩人だったら鼻で笑うようなことなのかもしれないが、俺にとって弓で動物を狩るなんてことは未知の体験だ。
ここまでやれているのもスキルのおかげなのだ。
もっと褒めてくれてもいいのだが、いい歳こいてウサギしか狩ってこない俺のことを狩人ギルドの連中も馬鹿にしている。
しょうがないので俺は自分で自分を褒める。
よし、今日もよくやったぞ、俺。
俺はウサギから矢を引き抜き、手早く解体する。
ウサギの解体は以前動画サイトで見たことがあったのでなんとかできたが、これから見たことのない動物を解体するとなると自分では難しいかもしれないな。
他にイノシシと鹿の解体は見たことがある。
できるかどうかは分からないが手順は分かる。
アイテムボックスの中は時間が止まるようだし、いっそずっとアイテムボックスの肥やしにしておくというのもありかもしれないな。
俺は別に狩りで生計を立てているというわけではないのだし。
だがそれでは奪った命に対する申し訳が立たないか。
殺した命は感謝しながら食べなければならないというのは、自分勝手な人間の傲慢な考えなのだろうか。
きっと人間は食べない生き物も大量に殺していることだろう。
身近なところでも農薬の散布や殺虫剤でいったいどれだけの虫を殺しているというのか。
細菌感染症のときに、抗生物質を飲むことによって何兆匹の細菌を殺しているというのか。
小さな命も大きな命も同じ命だというのならば、虫だって細菌だってイノシシや鹿、ウサギと同じ命じゃないか。
そういう小さな命に敬意をはらわないのならば動物の大きな命に多少の敬意をはらったところで意味は無いのかもしれない。
まあ気分の問題だ。
一生涯食べずにアイテムボックスに入れておくわけでもないし、別にいいだろう。
ただ、獲物を全て狩人ギルドには売らないことにしたとしても、定期的に狩人ギルドにウサギの1匹でも売っておくべきだろう。
あまり売らないと、俺がどうやって生活しているのか不審に思うやつがいるかもしれない。
狩りで食ってなきゃなにで食ってんだよってな。
そんでなにでも食ってないってことになれば、こいつ相当金を持っているな、となる。
貯め込んでいるから狩りの成果が思わしくなくても生活できているのだろう、と。
自分で稼いだ金か、あぶく銭か、はたまた親の財産か。
なんらかの金を持っていると感付かれる。
どこの世界にもこの手の金の匂いに敏感な犯罪者というのはいるものだ。
そんなハゲタカのような輩に目をつけられないためにも、たまにウサギやなんかを納品する必要がある。
それもニコニコして気楽そうな顔をしていたらいけない。
はぁ、今日もウサギしか狩れなくて生活が苦しいという顔をしていなければならない。
気楽なんだか気楽じゃないんだか、よくわからない生活だ。
金はあるのだが、あまり良い暮らしぶりをしてしまうと強盗の類に狙われる可能性がある。
たまに見かける貴族や豪商は町中で大げさな護衛を引き連れているが、あれは何も飾りではないということだ。
この国は日本じゃない。
水も安全もタダじゃないのだ。
日本もタダではなかったがね。
だが水道代は滞納してもすぐには止まらない仏仕様だった。
俺は安全を買うためにガチムキの護衛を侍らせるなんて嫌なので、金なんて持っていなさそうなうだつの上がらない狩人を装っている。
武器は弓と短槍、あと短剣。
間合いの違う武器を三種類も持つのは欲張りすぎかとも思ったのだが、他の狩人を見てもそんな感じだったので真似をしてみた。
一歩町の外壁から出れば魔獣のうろつく世界だ。
武器は邪魔にならない限りたくさん持っていたほうがいい。
俺は異世界人特典でアイテムボックススキルを使うことができるので、武器がかさばると思ったことはない。
アイテムボックスの優位を活かすように、弓も短槍も短剣もすべて2セット予備を用意してある。
町でカツアゲにあっても銅貨数枚を残してアイテムボックスにすべて持ち物をしまってしまえば盗られるものも少ないし、便利なスキルだ。
今日も今日とて、狩るのはウサギ。
ウサギの魔力値は高くても10くらいだ。
俺が狩るのにはちょうどいい相手といえる。
格下がウサギくらいしかいないというのも悲しいがね。
ウサギの生息地は町の南側の門から出て10分ほど歩いたところにある草原だ。
ウサギは穴を掘って巣を作る。
狩りは基本的に巣穴を見つけ、近くに隠れてじっとウサギが出てくるのを待つという感じになる。
忍耐が重要だ。
隠密スキルの影響か、ウサギの巣穴から10メートル程度の距離にまで近づいてもウサギは警戒しない。
もちろんこちらが風上にならないように風向きにだけは注意しなくてはならないが、やはりサバゲーで鍛えた俺のスキルは狩人に向いているらしい。
これで空気銃のひとつでもあればもっと効率的に狩りができるのだろうが、生憎とまだまだ地魔法による金属加工の品質は安定しない。
地魔法のスキルも覚えられてはいない。
ラズリーさんは何かコツを掴んだと思ったときに属性魔法スキルが芽生えたと言っていたので日々努力しているのだが、生憎とそんなに要領が良いほうではない。
コツなんて微塵もつかめていない。
銃への憧れはあるが、あれは未熟な技術で作れば標的に当たらないどころか自分も傷つけてしまう可能性のある危険な武器だ。
精度も強度も不満が残る状態で製造に踏み切らないほうがいい。
幸い武器屋で買ったコンパウンドボウはそれほど使い勝手が悪いというわけではない。
俺は高校時代弓道部だったし、スキルもあるので慣れない弓でもウサギくらいは狩ることができている。
半日ほど待つと、穴倉からウサギが出てきた。
特に身体が大きいわけでもなく、角が生えているわけでもない。
あちらの世界と変わらない、普通のウサギだ。
違いといえば少し顔が獰猛で可愛くないところくらいだろうか。
可愛いかったらやりづらいので助かっている。
耳を立てて周囲を警戒するウサギに向かって俺は弓を引き絞り、矢を放った。
精密射撃のスキルによって、吸い込まれるようにウサギの胴体に突き刺さる矢。
ウサギはパタリと倒れ動かなくなる。
初回の狩りではこの距離でも外したが、この弓も俺の手に馴染んできてもうこの距離では外さない。
他の狩人だったら鼻で笑うようなことなのかもしれないが、俺にとって弓で動物を狩るなんてことは未知の体験だ。
ここまでやれているのもスキルのおかげなのだ。
もっと褒めてくれてもいいのだが、いい歳こいてウサギしか狩ってこない俺のことを狩人ギルドの連中も馬鹿にしている。
しょうがないので俺は自分で自分を褒める。
よし、今日もよくやったぞ、俺。
俺はウサギから矢を引き抜き、手早く解体する。
ウサギの解体は以前動画サイトで見たことがあったのでなんとかできたが、これから見たことのない動物を解体するとなると自分では難しいかもしれないな。
他にイノシシと鹿の解体は見たことがある。
できるかどうかは分からないが手順は分かる。
アイテムボックスの中は時間が止まるようだし、いっそずっとアイテムボックスの肥やしにしておくというのもありかもしれないな。
俺は別に狩りで生計を立てているというわけではないのだし。
だがそれでは奪った命に対する申し訳が立たないか。
殺した命は感謝しながら食べなければならないというのは、自分勝手な人間の傲慢な考えなのだろうか。
きっと人間は食べない生き物も大量に殺していることだろう。
身近なところでも農薬の散布や殺虫剤でいったいどれだけの虫を殺しているというのか。
細菌感染症のときに、抗生物質を飲むことによって何兆匹の細菌を殺しているというのか。
小さな命も大きな命も同じ命だというのならば、虫だって細菌だってイノシシや鹿、ウサギと同じ命じゃないか。
そういう小さな命に敬意をはらわないのならば動物の大きな命に多少の敬意をはらったところで意味は無いのかもしれない。
まあ気分の問題だ。
一生涯食べずにアイテムボックスに入れておくわけでもないし、別にいいだろう。
ただ、獲物を全て狩人ギルドには売らないことにしたとしても、定期的に狩人ギルドにウサギの1匹でも売っておくべきだろう。
あまり売らないと、俺がどうやって生活しているのか不審に思うやつがいるかもしれない。
狩りで食ってなきゃなにで食ってんだよってな。
そんでなにでも食ってないってことになれば、こいつ相当金を持っているな、となる。
貯め込んでいるから狩りの成果が思わしくなくても生活できているのだろう、と。
自分で稼いだ金か、あぶく銭か、はたまた親の財産か。
なんらかの金を持っていると感付かれる。
どこの世界にもこの手の金の匂いに敏感な犯罪者というのはいるものだ。
そんなハゲタカのような輩に目をつけられないためにも、たまにウサギやなんかを納品する必要がある。
それもニコニコして気楽そうな顔をしていたらいけない。
はぁ、今日もウサギしか狩れなくて生活が苦しいという顔をしていなければならない。
気楽なんだか気楽じゃないんだか、よくわからない生活だ。
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