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チートをもらえるけど平安時代に飛ばされるボタン 押す/押さない
11.狼とスキルオーブ
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「ちっ」
「どうしました?」
「狼の匂いがする」
仙人化によって五感の鋭くなっている俺の鼻にも、先ほどから独特の匂いが届いていた。
生々しい獣臭だ、この匂いが狼の匂いか。
覚えておこう。
金太郎さんは仙人でもないのにこんな僅かな匂いを感じ取ることができるのか。
この時代の人がみんなそうだということもないだろう。
金太郎さん独自の能力か、それとも人ならざる者の血のなせる技か。
金太郎さんは弓に矢を番え、油断なく周囲を伺う。
周囲に狼の姿は目視することはできない。
しかし俺の仙人としての感覚が、狼の群れに囲まれていることを教えてくれる。
生き物ならばその肉体に例外なく霊力のようなものを宿しているものだ。
それを感じ取ることのできる仙人の感覚からは何者も隠れることはできない。
小さな羽虫程度の霊力まで感じ取ってしまって鬱陶しくて仕方がないので、普段は意識して情報をシャットアウトしている。
だが野生動物や盗賊なんかが潜んでいるかもしれないこの時代では、危険察知のためにある程度の索敵は常にしておくべきかもしれない。
俺は狼がどこから襲い掛かってきてもいいように、ひのきの棒を構えた。
フェンシングのような片手突きの構えだ。
剣道において突きは低年齢者には禁止されているほどに危険な技だ。
危険ということはそれだけ威力が高いということ。
片腕の突きは両手突きよりも威力は落ちるだろうが、急所に当たれば狼だろうと痛かろう。
「いいか、善次郎。山で一番厄介なのは熊なんかじゃない。狼だ」
「はい」
本州に生息するツキノワグマは北海道のヒグマなんかに比べると体格も小柄で性格も比較的大人しい。
少なくとも積極的に人を襲うような生き物ではない。
雑食だが、肉よりも野菜が好きなベジタリアン寄りの熊だ。
人間に出会ったときに襲い掛かるのは自衛のためであり、食べるためではない。
憶病なので人間の気配がすれば逃げていくという。
熊鈴が有効なのはそのせいだ。
つまり、ばったり遭遇するようなことが無ければ本州において熊は危険な生き物ではない。
しかし狼は違う。
狼はバリンバリンの肉食だ。
野菜なんぞクソくらえ、人肉上等だ。
人間だろうがなんだろうが可能とあれば狩りに来る。
ツルツルの毛なし猿はさぞかし食べやすい肉だろう。
それでも頭がいいから、こちらの数が多ければ安易に襲い掛かってはこない。
だが俺たちは2人だ。
完全に美味しい獲物と思われている。
「いいか、合図をしたらありったけの大声を出せ」
「わかりました」
あまり大きな声を出すのは得意じゃないが、喉を潰すつもりで頑張ろう。
カサリ、カサリ、と下草を踏む音を強化された聴覚が敏感に感じ取る。
段々と、小さな唸り声が聞こえはじめる。
狼たちが包囲を縮めてきているのだ。
グルル、グルルと飢えた猛獣のような恐ろしい声があちこちから聞こえる。
「今だ!」
「うぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
俺が大声を出した瞬間、金太郎さんも一緒に大声を出す。
2人の叫び声に狼たちが狼狽えているのが伝わってくる。
金太郎さんは番えていた矢を放ち、またすぐに番えて今度は逆側に放った。
とんでもない早撃ちだ。
6度ほど四方八方に矢を放つと止めた。
狼がいなくなったからだ。
矢は1本も狼に当たっていなかった。
当てる気もなかったようだ。
「行ったか。善次郎、覚えておけ。この山の狼には傷を負わせるな」
「え、なんでですか?」
「この山の狼はすべて1匹の頭目によって従えられている」
「全部同じ群れってことですか?」
「そうだ。頭目は熊よりもなお大きな体躯をした神々しい白狼でな、おそろしく執念深い。群れの1匹に傷でも負わせようものなら必ず報復に来る。まったく面倒な狼だ」
どこの世界の話だろう、とか遠い目で考えてしまった。
普通とは違う巨大な狼に率いられた群れとかかっこよすぎる。
人に化けてわっちとか言わないかな。
そしたら俺商人になって北海道を目指すよ。
北海道はまだ川で砂金が取れる時代だろう。
胴長靴とかパンニング皿とか、ガチャで出ないかな。
あれ、今なら江戸時代に掘り尽くされた日本中の金山掘り放題じゃない?
そもそも金って今の時代持っててもあまり意味がないのかな。
「何をぼうっと考えているんだ。いいな、狼には攻撃は当てるなよ?」
「あ、はい」
金太郎さんの声で現実に戻ってくる。
この時代、一番価値があるのはやはり食べ物だろうか。
ガチャからたくさん食べ物が出てくるなんて人に知られたら襲われそうだな。
自衛のためには、ある程度戦えるようになっておく必要がありそうだ。
朝起きて、最初にすることはガチャだ。
ガチャを回すことができると思うと、毎朝起きるのが楽しみに感じる。
こんなことは現代で会社員をしていたときには考えられなかったことだ。
会社に行くのが嫌で朝起きるのが億劫だった。
いきなりこの時代にトリップさせられて、腕を失って、悪いことばかりだったけれど最悪というわけでもなかった。
良い人に拾われ、命を救われ、毎朝起きるのが楽しい。
まだ俺はこの平安の世のことをよく知らないけれど、こんな暮らしも悪くないと思い始めていた。
なにはともあれガチャだ。
あれをやらんと俺の朝は始まらない。
俺はスマホを取り出し、10連ガチャをタップした。
カプセルが開き、画面が金色に光る。
金はAランクアイテムが出たときの演出だ。
今のところAランクアイテムの出現確立はそれほど低くない。
しかし今いち使いどころがないアイテムが多い印象がある。
日常的に使えるようなそんな使い勝手のいいアイテムもAランクに存在していると信じ、今日のアイテムを見る。
Sランク
なし
Aランク
・スキルオーブ(槍術・中)
Bランク
・高級焼酎
Cランク
・米×10
・蕎麦粉×10
・さつまいも×10
・トランクス×10
・Tシャツ×10
・石油ストーブ
Dランク
・綿棒
・麺棒
なかなかのラインナップだな。
一番気になるのはやはりAランクのスキルオーブ(槍術・中)というアイテム。
こんなアイテムもあるのではないかと思っていた。
おそらくこれはスキルを覚えることができるアイテムだろう。
まるでゲームだな。
スマホのガチャから現実のアイテムが出るのだから今更か。
ぽちっとすべてのアイテムを現実化させる。
「すっげ、森〇蔵だ!」
Bランクの高級焼酎の銘柄は森〇蔵だった。
それも10年熟成の特別なボトルのやつだ。
焼酎好きなら死ぬまでに一度は飲んでみたいと思うレアなお酒だ。
ネットオークションで買えば1本6万円くらいはするだろう。
なお保存状態は運任せだ。
そんな酒が新品でここにあるのだ。
以前出た高級ワインも有名な銘柄だったのかもしれないが、焼酎が好きな俺にとっては100万円のワインよりもこっちのほうがうれしい。
何か特別なときにでも開けるとしよう。
「どうしました?」
「狼の匂いがする」
仙人化によって五感の鋭くなっている俺の鼻にも、先ほどから独特の匂いが届いていた。
生々しい獣臭だ、この匂いが狼の匂いか。
覚えておこう。
金太郎さんは仙人でもないのにこんな僅かな匂いを感じ取ることができるのか。
この時代の人がみんなそうだということもないだろう。
金太郎さん独自の能力か、それとも人ならざる者の血のなせる技か。
金太郎さんは弓に矢を番え、油断なく周囲を伺う。
周囲に狼の姿は目視することはできない。
しかし俺の仙人としての感覚が、狼の群れに囲まれていることを教えてくれる。
生き物ならばその肉体に例外なく霊力のようなものを宿しているものだ。
それを感じ取ることのできる仙人の感覚からは何者も隠れることはできない。
小さな羽虫程度の霊力まで感じ取ってしまって鬱陶しくて仕方がないので、普段は意識して情報をシャットアウトしている。
だが野生動物や盗賊なんかが潜んでいるかもしれないこの時代では、危険察知のためにある程度の索敵は常にしておくべきかもしれない。
俺は狼がどこから襲い掛かってきてもいいように、ひのきの棒を構えた。
フェンシングのような片手突きの構えだ。
剣道において突きは低年齢者には禁止されているほどに危険な技だ。
危険ということはそれだけ威力が高いということ。
片腕の突きは両手突きよりも威力は落ちるだろうが、急所に当たれば狼だろうと痛かろう。
「いいか、善次郎。山で一番厄介なのは熊なんかじゃない。狼だ」
「はい」
本州に生息するツキノワグマは北海道のヒグマなんかに比べると体格も小柄で性格も比較的大人しい。
少なくとも積極的に人を襲うような生き物ではない。
雑食だが、肉よりも野菜が好きなベジタリアン寄りの熊だ。
人間に出会ったときに襲い掛かるのは自衛のためであり、食べるためではない。
憶病なので人間の気配がすれば逃げていくという。
熊鈴が有効なのはそのせいだ。
つまり、ばったり遭遇するようなことが無ければ本州において熊は危険な生き物ではない。
しかし狼は違う。
狼はバリンバリンの肉食だ。
野菜なんぞクソくらえ、人肉上等だ。
人間だろうがなんだろうが可能とあれば狩りに来る。
ツルツルの毛なし猿はさぞかし食べやすい肉だろう。
それでも頭がいいから、こちらの数が多ければ安易に襲い掛かってはこない。
だが俺たちは2人だ。
完全に美味しい獲物と思われている。
「いいか、合図をしたらありったけの大声を出せ」
「わかりました」
あまり大きな声を出すのは得意じゃないが、喉を潰すつもりで頑張ろう。
カサリ、カサリ、と下草を踏む音を強化された聴覚が敏感に感じ取る。
段々と、小さな唸り声が聞こえはじめる。
狼たちが包囲を縮めてきているのだ。
グルル、グルルと飢えた猛獣のような恐ろしい声があちこちから聞こえる。
「今だ!」
「うぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
俺が大声を出した瞬間、金太郎さんも一緒に大声を出す。
2人の叫び声に狼たちが狼狽えているのが伝わってくる。
金太郎さんは番えていた矢を放ち、またすぐに番えて今度は逆側に放った。
とんでもない早撃ちだ。
6度ほど四方八方に矢を放つと止めた。
狼がいなくなったからだ。
矢は1本も狼に当たっていなかった。
当てる気もなかったようだ。
「行ったか。善次郎、覚えておけ。この山の狼には傷を負わせるな」
「え、なんでですか?」
「この山の狼はすべて1匹の頭目によって従えられている」
「全部同じ群れってことですか?」
「そうだ。頭目は熊よりもなお大きな体躯をした神々しい白狼でな、おそろしく執念深い。群れの1匹に傷でも負わせようものなら必ず報復に来る。まったく面倒な狼だ」
どこの世界の話だろう、とか遠い目で考えてしまった。
普通とは違う巨大な狼に率いられた群れとかかっこよすぎる。
人に化けてわっちとか言わないかな。
そしたら俺商人になって北海道を目指すよ。
北海道はまだ川で砂金が取れる時代だろう。
胴長靴とかパンニング皿とか、ガチャで出ないかな。
あれ、今なら江戸時代に掘り尽くされた日本中の金山掘り放題じゃない?
そもそも金って今の時代持っててもあまり意味がないのかな。
「何をぼうっと考えているんだ。いいな、狼には攻撃は当てるなよ?」
「あ、はい」
金太郎さんの声で現実に戻ってくる。
この時代、一番価値があるのはやはり食べ物だろうか。
ガチャからたくさん食べ物が出てくるなんて人に知られたら襲われそうだな。
自衛のためには、ある程度戦えるようになっておく必要がありそうだ。
朝起きて、最初にすることはガチャだ。
ガチャを回すことができると思うと、毎朝起きるのが楽しみに感じる。
こんなことは現代で会社員をしていたときには考えられなかったことだ。
会社に行くのが嫌で朝起きるのが億劫だった。
いきなりこの時代にトリップさせられて、腕を失って、悪いことばかりだったけれど最悪というわけでもなかった。
良い人に拾われ、命を救われ、毎朝起きるのが楽しい。
まだ俺はこの平安の世のことをよく知らないけれど、こんな暮らしも悪くないと思い始めていた。
なにはともあれガチャだ。
あれをやらんと俺の朝は始まらない。
俺はスマホを取り出し、10連ガチャをタップした。
カプセルが開き、画面が金色に光る。
金はAランクアイテムが出たときの演出だ。
今のところAランクアイテムの出現確立はそれほど低くない。
しかし今いち使いどころがないアイテムが多い印象がある。
日常的に使えるようなそんな使い勝手のいいアイテムもAランクに存在していると信じ、今日のアイテムを見る。
Sランク
なし
Aランク
・スキルオーブ(槍術・中)
Bランク
・高級焼酎
Cランク
・米×10
・蕎麦粉×10
・さつまいも×10
・トランクス×10
・Tシャツ×10
・石油ストーブ
Dランク
・綿棒
・麺棒
なかなかのラインナップだな。
一番気になるのはやはりAランクのスキルオーブ(槍術・中)というアイテム。
こんなアイテムもあるのではないかと思っていた。
おそらくこれはスキルを覚えることができるアイテムだろう。
まるでゲームだな。
スマホのガチャから現実のアイテムが出るのだから今更か。
ぽちっとすべてのアイテムを現実化させる。
「すっげ、森〇蔵だ!」
Bランクの高級焼酎の銘柄は森〇蔵だった。
それも10年熟成の特別なボトルのやつだ。
焼酎好きなら死ぬまでに一度は飲んでみたいと思うレアなお酒だ。
ネットオークションで買えば1本6万円くらいはするだろう。
なお保存状態は運任せだ。
そんな酒が新品でここにあるのだ。
以前出た高級ワインも有名な銘柄だったのかもしれないが、焼酎が好きな俺にとっては100万円のワインよりもこっちのほうがうれしい。
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