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8.スクロールと隠術
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昨日のガチャ
Sランク
なし
Aランク
・スクロール(ファイアボール)
Bランク
・剛力丸
Cランク
・米×10
・蕎麦粉×10
・さつまいも×10
・じゃがいも×10
・トランクス×10
・Tシャツ×10
Dランク
・綿棒
・麺棒
今日のガチャ
Sランク
なし
Aランク
なし
Bランク
・湿布×10
Cランク
・小麦粉×10
・胡椒×10
・酢×10
・赤ワイン×10
・焼酎×10
・ウィスキー×10
Dランク
・ひのきの棒
・ビー玉
・飴玉×10
今日のガチャはやけに酒が多い。
しかし昨日のガチャは結構良いものが出た。
まずAランクのスクロールだろう。
開いて目にするだけで魔法が使えるようになるアイテムのようで、すでにファイアボールは取得済みだ。
スクロールは役目を終えると灰になった。
どうやらスクロールというアイテムは使うと燃えてしまうようだ。
そうして俺は30歳を待たずして魔法使いとなったわけだ。
戦国時代で魔法とは、と思わなかったわけではない。
しかしそんなアイテムもあるんじゃないかとは思っていたので、それほど驚きはしなかった。
むしろ便利なものが手に入ってラッキーだと思った。
これは戦ばかりの戦国時代で切り札になりうるものだ。
使っているところを見られると面倒なことになりかねないので気をつけなければならないだろう。
次に剛力丸。
これは疾風丸の上半身版みたいで、腕の力が2倍になるみたいだ。
でも俺は剛力無双する気は無いのであまり使い道は無いかな。
俺の筋力からして、2倍になってもこの時代の人に敵わない気がするし。
まあめぼしいアイテムはこんなものだろう。
他にも下着類とか、芋類とかは嬉しいな。
しかし今は5月らしいが、今日は5月にしてはやけに冷える。
戦国時代は小氷河期だったという話も聞いたことがあるが、本当のことなのかもしれない。
作務衣とTシャツくらいしか着る物を持たない俺には、少し厳しい環境だ。
作務衣の上に作務衣でも着るか。
ゴワゴワと違和感を感じる着こなしだが、背に腹は変えられない。
今俺達織田軍は、京都から岐阜に帰る途中だ。
岐阜に帰って改めて朝倉・浅井を攻めるとのことで、けっこう急ぎ目で岐阜を目指して行軍中。
しかしなんかこの先で民衆が一揆を起こしているとかで、殿は朝から藤吉郎さんと一緒に軍議に参加している。
藤吉郎さんは後の豊臣秀吉なわけなのだけど、織田信長からは猿と呼ばれていたりなんかもする人だ。
性格は女好きだったとか、お調子者だったとか、切れやすかったとか、現代日本では諸説あったことを覚えている。
俺の印象では、全部かな。
なんというか、侍というよりも山賊かというような人物だった。
そりゃあお侍なんだから、なよなよした感じの人は少ないだろうけど。
あれはちょっとな。
しかし史実の通り頭は切れるし、機転が利くというのは本当のようだ。
あと女好き。
家柄の良いやんごとなき女が大好きみたいで、家柄の良い奥方を持つ愛妻家たちからは蛇蝎のごとく嫌われている。
殿の奥さんはあの有名なお千代さんなのだが、藤吉郎殿の好みにはかすっているようで一度いやらしい目で見られたらしい。
そのことから家臣の勘左衛門さんと吉兵衛さんは、藤吉郎さんがあまり好きではないようだ。
殿も千代さんとは結婚したばかりで結構熱々なようだから、内心あまりいい感情は抱いていないだろう。
まあ嫌いな上司の下でも働かなきゃいけないのは戦国時代も現代も変わらないということか。
俺は少しでも好感の持てる人に雇ってもらえて、運が良いのかもしれない。
「しかし、遅いな。織田軍の進路はまだ決まらんのか」
不満の声がちらほら聞こえるようになってきた。
俺も暇だな。
スマホ鍛錬でもしてくるかな。
俺はお花でも摘みに行くような振りをして隊列を離れる。
『武芸十八般できるかな』というアプリだが、実は鍛錬途中で止める方法を発見した。
ただ単に止まれと口に出しただけのことだが。
なんかヘルプとかで書いておいてほしかった。
しかしこれで、暇な時間に安心して鍛錬ができる。
俺はアプリから隠術をタップする。
しのび術と読むこの武術だが、俺がここまで織田軍の行軍についてこられたのはこの武術の基礎1と2を習熟したからだと言っても過言ではない。
隠術とはその名の通り、密偵とか忍とかの術のことだ。
しかしその基礎は歩行法から始まる。
この歩行法を覚えたおかげで、疲れが半減して整備されていない道でも楽々歩けるようになったのだ。
これから応用編に入るわけだけど、戦うのが嫌な俺に隠れたり忍んだりするこの術はぴったりなのではないだろうか。
俺は応用1をタップして、鍛錬を始めた。
「ふぅ……」
額に浮いた汗を拭い、脱いでいた2枚目の作務衣を羽織る。
なんとか隠術の応用1はマスターすることができた。
時間的に30分くらいは経過してしまっただろうか。
そろそろ織田軍の軍議は終わっているかもしれない。
俺は急いで隊列に戻る。
茂みを抜けると地面に座り込んでいた足軽たちは立ち上がって装備を整えている。
ちょっと危なかったな。
殿も戻ってきている。
「おお、善次郎。遅かったな。腹でも下したか?」
「いえ、大丈夫です。ちょっと顔を洗いにいっていただけなので」
「そうか。準備はできておるか。進路が決まった。千草だ。伊勢に抜ける」
「わかりました」
いや、わからないけど。
この時代の道のことなんて言われても分からないからね。
まあ伊勢は分かる。
三重県だ。
三重県経由岐阜県行きといったところか。
俺達はぞろぞろと歩き始めた。
殿は馬に乗っているので、なかなか追いかけるのが大変だ。
ちなみに馬は前から殿の乗っていた馬らしい。
馬だけ歩いていたところを勘左衛門さんが捕まえていてくれたらしい。
小柄でそこまで足の速そうな馬ではないけれど、馬っていうのは高いらしいからね。
自他共に認める貧乏武士の殿には貴重な資産だ。
殿には後に奥方の千代さんのおかげで良い馬を買うエピソードがあるけれど、あれはいつのことだったかな。
『漫画で分かる日本の歴史』に書いてあるといいのだけれど。
10万巻以上もあるのだから、それくらい載っていてほしい。
Sランク
なし
Aランク
・スクロール(ファイアボール)
Bランク
・剛力丸
Cランク
・米×10
・蕎麦粉×10
・さつまいも×10
・じゃがいも×10
・トランクス×10
・Tシャツ×10
Dランク
・綿棒
・麺棒
今日のガチャ
Sランク
なし
Aランク
なし
Bランク
・湿布×10
Cランク
・小麦粉×10
・胡椒×10
・酢×10
・赤ワイン×10
・焼酎×10
・ウィスキー×10
Dランク
・ひのきの棒
・ビー玉
・飴玉×10
今日のガチャはやけに酒が多い。
しかし昨日のガチャは結構良いものが出た。
まずAランクのスクロールだろう。
開いて目にするだけで魔法が使えるようになるアイテムのようで、すでにファイアボールは取得済みだ。
スクロールは役目を終えると灰になった。
どうやらスクロールというアイテムは使うと燃えてしまうようだ。
そうして俺は30歳を待たずして魔法使いとなったわけだ。
戦国時代で魔法とは、と思わなかったわけではない。
しかしそんなアイテムもあるんじゃないかとは思っていたので、それほど驚きはしなかった。
むしろ便利なものが手に入ってラッキーだと思った。
これは戦ばかりの戦国時代で切り札になりうるものだ。
使っているところを見られると面倒なことになりかねないので気をつけなければならないだろう。
次に剛力丸。
これは疾風丸の上半身版みたいで、腕の力が2倍になるみたいだ。
でも俺は剛力無双する気は無いのであまり使い道は無いかな。
俺の筋力からして、2倍になってもこの時代の人に敵わない気がするし。
まあめぼしいアイテムはこんなものだろう。
他にも下着類とか、芋類とかは嬉しいな。
しかし今は5月らしいが、今日は5月にしてはやけに冷える。
戦国時代は小氷河期だったという話も聞いたことがあるが、本当のことなのかもしれない。
作務衣とTシャツくらいしか着る物を持たない俺には、少し厳しい環境だ。
作務衣の上に作務衣でも着るか。
ゴワゴワと違和感を感じる着こなしだが、背に腹は変えられない。
今俺達織田軍は、京都から岐阜に帰る途中だ。
岐阜に帰って改めて朝倉・浅井を攻めるとのことで、けっこう急ぎ目で岐阜を目指して行軍中。
しかしなんかこの先で民衆が一揆を起こしているとかで、殿は朝から藤吉郎さんと一緒に軍議に参加している。
藤吉郎さんは後の豊臣秀吉なわけなのだけど、織田信長からは猿と呼ばれていたりなんかもする人だ。
性格は女好きだったとか、お調子者だったとか、切れやすかったとか、現代日本では諸説あったことを覚えている。
俺の印象では、全部かな。
なんというか、侍というよりも山賊かというような人物だった。
そりゃあお侍なんだから、なよなよした感じの人は少ないだろうけど。
あれはちょっとな。
しかし史実の通り頭は切れるし、機転が利くというのは本当のようだ。
あと女好き。
家柄の良いやんごとなき女が大好きみたいで、家柄の良い奥方を持つ愛妻家たちからは蛇蝎のごとく嫌われている。
殿の奥さんはあの有名なお千代さんなのだが、藤吉郎殿の好みにはかすっているようで一度いやらしい目で見られたらしい。
そのことから家臣の勘左衛門さんと吉兵衛さんは、藤吉郎さんがあまり好きではないようだ。
殿も千代さんとは結婚したばかりで結構熱々なようだから、内心あまりいい感情は抱いていないだろう。
まあ嫌いな上司の下でも働かなきゃいけないのは戦国時代も現代も変わらないということか。
俺は少しでも好感の持てる人に雇ってもらえて、運が良いのかもしれない。
「しかし、遅いな。織田軍の進路はまだ決まらんのか」
不満の声がちらほら聞こえるようになってきた。
俺も暇だな。
スマホ鍛錬でもしてくるかな。
俺はお花でも摘みに行くような振りをして隊列を離れる。
『武芸十八般できるかな』というアプリだが、実は鍛錬途中で止める方法を発見した。
ただ単に止まれと口に出しただけのことだが。
なんかヘルプとかで書いておいてほしかった。
しかしこれで、暇な時間に安心して鍛錬ができる。
俺はアプリから隠術をタップする。
しのび術と読むこの武術だが、俺がここまで織田軍の行軍についてこられたのはこの武術の基礎1と2を習熟したからだと言っても過言ではない。
隠術とはその名の通り、密偵とか忍とかの術のことだ。
しかしその基礎は歩行法から始まる。
この歩行法を覚えたおかげで、疲れが半減して整備されていない道でも楽々歩けるようになったのだ。
これから応用編に入るわけだけど、戦うのが嫌な俺に隠れたり忍んだりするこの術はぴったりなのではないだろうか。
俺は応用1をタップして、鍛錬を始めた。
「ふぅ……」
額に浮いた汗を拭い、脱いでいた2枚目の作務衣を羽織る。
なんとか隠術の応用1はマスターすることができた。
時間的に30分くらいは経過してしまっただろうか。
そろそろ織田軍の軍議は終わっているかもしれない。
俺は急いで隊列に戻る。
茂みを抜けると地面に座り込んでいた足軽たちは立ち上がって装備を整えている。
ちょっと危なかったな。
殿も戻ってきている。
「おお、善次郎。遅かったな。腹でも下したか?」
「いえ、大丈夫です。ちょっと顔を洗いにいっていただけなので」
「そうか。準備はできておるか。進路が決まった。千草だ。伊勢に抜ける」
「わかりました」
いや、わからないけど。
この時代の道のことなんて言われても分からないからね。
まあ伊勢は分かる。
三重県だ。
三重県経由岐阜県行きといったところか。
俺達はぞろぞろと歩き始めた。
殿は馬に乗っているので、なかなか追いかけるのが大変だ。
ちなみに馬は前から殿の乗っていた馬らしい。
馬だけ歩いていたところを勘左衛門さんが捕まえていてくれたらしい。
小柄でそこまで足の速そうな馬ではないけれど、馬っていうのは高いらしいからね。
自他共に認める貧乏武士の殿には貴重な資産だ。
殿には後に奥方の千代さんのおかげで良い馬を買うエピソードがあるけれど、あれはいつのことだったかな。
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