殿方逢瀬(短編集)

九条 いち

文字の大きさ
上 下
77 / 86
店員さん~?~

9

しおりを挟む

 拓己さんがそんなこと思っていたなんて、いつもニコニコしていて、でも、さっきのキスの前は真剣な顔でーー。

「ほら、また。誘ってますか?」

「いえ! そんな」

 彼に唇を舐められ、吸われる。背筋に甘い感覚が走る。

「その顔を快楽で歪ませたいんです。俺だけが」

「んあっ!」

 止まっていたボタンを押されてディルドがピストンしだす。再び始まった抽挿にさっきまでの快感がまた押し寄せてくる。彼がディルドから手を放し、少しずつディルドが抜けていく。少なくなる刺激に安心する半面、出ていってほしくないと思う自分もいる。

落ちそうになって持とうとディルドに伸ばす手を引き留められる。ディルドは床に落ちて、代わりに熱いモノが入り口に当てられる。

「お願いです。嫌ですか?」

身体はもう欲しくてヒクヒクと動いて彼の怒張をのみ込もうとしていた。彼は私が嫌と言ったらやめてしまうのだろうか。

「……でも、ああん!」

 彼の怒張が一気に奥まで入ってくる。ズブズブと中を犯していく肉棒に仰け反る私を彼のたくましい腕が支える。

「すいません。僕が我慢できませんでした」

 彼がゆるゆると腰を動かしながら私の背中に手を回す。器用に外されたブラジャーが上にずれて乳房が溢れ出る。

「シャツの上からでも立ってるのがわかりますよ」

 尖った乳首に指をあて、弾かれる。弄ぶようなしぐさに翻弄されることしかできない。

「んっ、ふぁ……あんっ」

 拓己さんはスカートをめくりあげ、私と彼の結合部を見て片方の口角を上げて笑う。

「ふんっ、エロいですね。あなたにも見せてあげたい」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

お嬢様、お仕置の時間です。

moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。 両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。 私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。 私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。 両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。 新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。 私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。 海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。 しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。 海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。 しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。

ミックスド★バス~家のお風呂なら誰にも迷惑をかけずにイチャイチャ?~

taki
恋愛
【R18】恋人同士となった入浴剤開発者の温子と営業部の水川。 お互いの部屋のお風呂で、人目も気にせず……♥ えっちめシーンの話には♥マークを付けています。 ミックスド★バスの第5弾です。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

処理中です...