239 / 302
最終章 狂酔編
第238話 カケラ戦‐開戦
しおりを挟む
俺の戦闘スタイルは相手の行動パターンを見極めたり弱点を探ったりして最善策を模索する、いわゆる智略タイプだ。それがあってこそ空気の操作が活きている。
しかし、ことカケラ戦においては考えるという行為が愚行と成り下がる。カケラには思考を読み取られるからだ。
そのメカニズムはよく分からないが、おそらく言葉として心の声でつぶやけばそれを聞かれるし、イメージを思い浮かべたらそれを視られる。
だから、経験を積んだ身体が直感的、反射的に動いて攻撃しなければ、カケラに攻撃を当てることなんかできない。
「分かっているな、みんな」
いまは感覚共鳴で七人ともつながっているので、それすら言わずとも分かっているはずだ。
声を出したのは鼓舞する効果を狙ってのことだ。
俺は、俺たちは、一度頭を空っぽにしてカケラを攻撃するという意思だけを持った。どう攻撃するかは考えない。その瞬間に生まれるイメージをそのまま実現させる。
「召喚、機工巨人!」
巨大な鎧が校舎の前に出現した。
機工巨人の頭頂部の高さがちょうど学院の屋上くらいなので、屋上にいる俺たちが見上げているカケラには手が届かない。だから空気を固めて足場を作る。
階段を登り、カケラを間合いに捉えると同時に、絶対軌道の高速パンチを繰り出す。
「はぁっ!」
機工巨人の攻撃と同時に皆がいっせいに攻撃を繰り出す。
リーンの振動魔法による斬撃、盲目のゲンのレーザーのような高圧水射、エアの記憶再現魔術によるレーザー光線、ドクター・シータの体を硬質化して作った棘の乱射。
それらがカケラを全方位から取り囲むように襲う。
「ふふふ。当然よ」
何が当然なのかはさっぱり分からないが、カケラは不敵な笑みを浮かべた瞬間、姿を消した。
すべての攻撃が機工巨人の腕にぶつかって消える。
「そこだ!」
彼女が瞬間移動の類で脱するのは直感的に分かっていた。だからこそ俺は次の攻撃を備えていたのだ。
空間把握モードでカケラが何度移動しても位置を完全に把握できるよう神経を研ぎ澄ます。
カケラが移動したのは俺たちの上空後方。反射的にカケラが出現した位置に空気を固めて作った拳をぶつける。
それはおそらく人間の知覚限界を超えた速さだったはずだが、空気の拳が殴ったのはカケラの残像だった。
あり得ないくらい素早く動く。
ダースがワープゲートを作って俺の拳をカケラの移動先に飛ばすが、それを五連続でかわし、俺の真正面までやってきた。
いまの出来事は一秒程度の刹那のことで、カケラの接近を許した俺はなんの対処もできず、彼女の未知なる攻撃にただ恐怖した。
「ふふふ。感覚共鳴、解除したほうがいいんじゃない?」
カケラの尖った長くて紅い爪が俺の左肩に差し込まれる。
「ぐあああああっ!」
鋭い痛みが肩から入り、全身に駆け巡る。
攻撃して振り払おうと思っても体が動かない。動くまいという誰かの強い意思が俺の体を硬直させている。
いや、これはカケラの意思だ。それが感覚共鳴によってほかのメンバーにも伝播し、誰も動けなくなっている。しかも俺の苦痛も一緒に伝播し、攻撃を受けているのは俺だけでも全員が苦しんでいる。
「感覚共鳴をやめたほうがいいのは、苦痛が共有されるからだけじゃないわ。攻撃を直感だけでやるなんて器用な真似、全員でやるのは無理だからよ。必ず誰かが思考してしまって、それが私に筒抜けになっている。それに、直感だけで私と戦えるわけないじゃない」
わざわざ敵に塩を贈るカケラに何の狙いがあるか分からないが、すべてカケラの言うとおりだ。
キューカが感覚共鳴を解除し、リーンの斬撃が俺の前を横切った。そのときにはすでにカケラは姿を消していた。
空間把握は継続していたので、最初の位置に戻ったことはすぐに分かった。
「おい、さっきの攻撃、何なんだよ。肩に爪が刺さったってレベルの痛みじゃなかったぞ!」
少しでも会話で時間を稼ごうという魂胆も筒抜けなのだろうが、カケラには性急な様子は見られない。じっくりいたぶって愉しむつもりだろう。
「私の攻撃はミコスリハンと思ったほうがいいわ。あの闇道具を創ったのは私なんだから、その苦痛を自在に創り出せるのも道理でしょう?」
「その理屈でいうと、ムニキスのように魔法のリンクを切ったりもできるってことだよな?」
「それはさっき答えたわ」
それは最初の攻撃時の「ふふふ、当然よ」のことを言っているのだろう。
心を読めるだけでなく未来まで知れるのだから、隙なんてあるはずがない。
これまで俺の敵は指数関数的にどんどん強さを増してきたが、いつも俺はそれを上回ってきた。しかし、今回ばかりはそれは不可能だ。カケラはこの世界の理の外にいる。
「カケラ殿、一つだけ頼みがあるのだが、言ってみてもいいかね?」
それを言いだしたのはドクター・シータだ。いまは感覚共鳴を切っているので、彼が何を言おうとしているのか見当もつかない。
もしかしたら寝返る気かもしれない。彼ならやりかねないから戦々恐々だ。
「あんたの目的を諦めてくれんかね? 我々ではとうていあんたには勝てないし、あんたを愉しませられるほど強くもない」
彼からそんな言葉が出たのは意外だった。
だが、たしかに頼んで退いてくれるなら、それがいちばん簡単で確実な平和の取り戻し方だ。
へたをしたら機嫌を損ねるのではないかとも思ったが、カケラはただの質問として処理をした。
「その質問は尊大ではないかしら? たしかにあなたたちはこの世界の最高戦力でしょうけれど。私はね、狂人ではあっても戦闘狂ではないの。戦いを愉しみたいわけじゃないのよ。もしも私の目的が世界の破滅なら、あなたたちはみんな最初の一秒で全員死んでいるわ。でも私が作りたいのは天国。狂気に染まりきった楽しくて愉しい幸せな世界。それをあなたたちは地獄と呼ぶけれど、名前なんてどっちでもいいのよ」
俺はキューカに指示を出した。常に感覚共鳴はせず、適宜、連携を取る必要のあるメンバーだけを一時的につなげと。
俺はカケラを見上げて言う。しかしこれは、実質的に仲間に向けた言葉だ。
「もしも俺たちの敵が狂気ではなく世界を滅ぼそうとする単なる邪悪だったなら諦めがついたかもしれない。だが、世界を生きた地獄に変えて永遠の苦痛を味わわされつづけるとあっては、仕方ないと切り捨てることなんて絶対にできない」
かつてエアがこの世界の人間たちをすべて抹殺しようとしたが、その判断はおおむね正しかった。
それはいま思い知ったことではなく、当時から内心では分かっていたことだ。
俺自身も迷ったが、こうして紅い狂気と戦うと決断したのは、俺がこの世界やみんなが好きになったからだ。
俺は元の世界――記憶の中だけに存在する世界――が嫌いで、人間を醜いものと忌避し、世界を恨み、自分を含むすべてを呪っていたが、この世界で生きる中で、やっと自分のことが好きになった。
世界とつながりたいと思い、人との関わりを尊く思うようになった。
俺が言うと嘘みたいだが、それこそが、賭け事が大嫌いな俺が最初で最後の大博打に出た動機なのだ。
「いまのモノローグのところ、感覚共鳴で共有しておきましたのよ。わたくし、絶対に必要と思いまして」
キューカがニコリと微笑みかけてきた。
「お、おう、そうか……」
それから、ドクター・シータが俺の肩に手をボンと置いた。少し心外そうな顔をしている。
「私の頼みはもちろんダメ元でのことだよ。で、想定どおり駄目だったわけだが、カケラの目的はより鮮明に知ることができた。私もおまえさんも情報戦を重視する人種なのだから、無駄ではなかったろう?」
白衣を風になびかせるマッドサイエンティスト。カケラを前にすれば、マッドの部分は無きに等しい。
「そうだな。それに、心を読まれ、未来を視られるなら、どうあがいたって回避できないような攻撃をすればいい」
しかし、ことカケラ戦においては考えるという行為が愚行と成り下がる。カケラには思考を読み取られるからだ。
そのメカニズムはよく分からないが、おそらく言葉として心の声でつぶやけばそれを聞かれるし、イメージを思い浮かべたらそれを視られる。
だから、経験を積んだ身体が直感的、反射的に動いて攻撃しなければ、カケラに攻撃を当てることなんかできない。
「分かっているな、みんな」
いまは感覚共鳴で七人ともつながっているので、それすら言わずとも分かっているはずだ。
声を出したのは鼓舞する効果を狙ってのことだ。
俺は、俺たちは、一度頭を空っぽにしてカケラを攻撃するという意思だけを持った。どう攻撃するかは考えない。その瞬間に生まれるイメージをそのまま実現させる。
「召喚、機工巨人!」
巨大な鎧が校舎の前に出現した。
機工巨人の頭頂部の高さがちょうど学院の屋上くらいなので、屋上にいる俺たちが見上げているカケラには手が届かない。だから空気を固めて足場を作る。
階段を登り、カケラを間合いに捉えると同時に、絶対軌道の高速パンチを繰り出す。
「はぁっ!」
機工巨人の攻撃と同時に皆がいっせいに攻撃を繰り出す。
リーンの振動魔法による斬撃、盲目のゲンのレーザーのような高圧水射、エアの記憶再現魔術によるレーザー光線、ドクター・シータの体を硬質化して作った棘の乱射。
それらがカケラを全方位から取り囲むように襲う。
「ふふふ。当然よ」
何が当然なのかはさっぱり分からないが、カケラは不敵な笑みを浮かべた瞬間、姿を消した。
すべての攻撃が機工巨人の腕にぶつかって消える。
「そこだ!」
彼女が瞬間移動の類で脱するのは直感的に分かっていた。だからこそ俺は次の攻撃を備えていたのだ。
空間把握モードでカケラが何度移動しても位置を完全に把握できるよう神経を研ぎ澄ます。
カケラが移動したのは俺たちの上空後方。反射的にカケラが出現した位置に空気を固めて作った拳をぶつける。
それはおそらく人間の知覚限界を超えた速さだったはずだが、空気の拳が殴ったのはカケラの残像だった。
あり得ないくらい素早く動く。
ダースがワープゲートを作って俺の拳をカケラの移動先に飛ばすが、それを五連続でかわし、俺の真正面までやってきた。
いまの出来事は一秒程度の刹那のことで、カケラの接近を許した俺はなんの対処もできず、彼女の未知なる攻撃にただ恐怖した。
「ふふふ。感覚共鳴、解除したほうがいいんじゃない?」
カケラの尖った長くて紅い爪が俺の左肩に差し込まれる。
「ぐあああああっ!」
鋭い痛みが肩から入り、全身に駆け巡る。
攻撃して振り払おうと思っても体が動かない。動くまいという誰かの強い意思が俺の体を硬直させている。
いや、これはカケラの意思だ。それが感覚共鳴によってほかのメンバーにも伝播し、誰も動けなくなっている。しかも俺の苦痛も一緒に伝播し、攻撃を受けているのは俺だけでも全員が苦しんでいる。
「感覚共鳴をやめたほうがいいのは、苦痛が共有されるからだけじゃないわ。攻撃を直感だけでやるなんて器用な真似、全員でやるのは無理だからよ。必ず誰かが思考してしまって、それが私に筒抜けになっている。それに、直感だけで私と戦えるわけないじゃない」
わざわざ敵に塩を贈るカケラに何の狙いがあるか分からないが、すべてカケラの言うとおりだ。
キューカが感覚共鳴を解除し、リーンの斬撃が俺の前を横切った。そのときにはすでにカケラは姿を消していた。
空間把握は継続していたので、最初の位置に戻ったことはすぐに分かった。
「おい、さっきの攻撃、何なんだよ。肩に爪が刺さったってレベルの痛みじゃなかったぞ!」
少しでも会話で時間を稼ごうという魂胆も筒抜けなのだろうが、カケラには性急な様子は見られない。じっくりいたぶって愉しむつもりだろう。
「私の攻撃はミコスリハンと思ったほうがいいわ。あの闇道具を創ったのは私なんだから、その苦痛を自在に創り出せるのも道理でしょう?」
「その理屈でいうと、ムニキスのように魔法のリンクを切ったりもできるってことだよな?」
「それはさっき答えたわ」
それは最初の攻撃時の「ふふふ、当然よ」のことを言っているのだろう。
心を読めるだけでなく未来まで知れるのだから、隙なんてあるはずがない。
これまで俺の敵は指数関数的にどんどん強さを増してきたが、いつも俺はそれを上回ってきた。しかし、今回ばかりはそれは不可能だ。カケラはこの世界の理の外にいる。
「カケラ殿、一つだけ頼みがあるのだが、言ってみてもいいかね?」
それを言いだしたのはドクター・シータだ。いまは感覚共鳴を切っているので、彼が何を言おうとしているのか見当もつかない。
もしかしたら寝返る気かもしれない。彼ならやりかねないから戦々恐々だ。
「あんたの目的を諦めてくれんかね? 我々ではとうていあんたには勝てないし、あんたを愉しませられるほど強くもない」
彼からそんな言葉が出たのは意外だった。
だが、たしかに頼んで退いてくれるなら、それがいちばん簡単で確実な平和の取り戻し方だ。
へたをしたら機嫌を損ねるのではないかとも思ったが、カケラはただの質問として処理をした。
「その質問は尊大ではないかしら? たしかにあなたたちはこの世界の最高戦力でしょうけれど。私はね、狂人ではあっても戦闘狂ではないの。戦いを愉しみたいわけじゃないのよ。もしも私の目的が世界の破滅なら、あなたたちはみんな最初の一秒で全員死んでいるわ。でも私が作りたいのは天国。狂気に染まりきった楽しくて愉しい幸せな世界。それをあなたたちは地獄と呼ぶけれど、名前なんてどっちでもいいのよ」
俺はキューカに指示を出した。常に感覚共鳴はせず、適宜、連携を取る必要のあるメンバーだけを一時的につなげと。
俺はカケラを見上げて言う。しかしこれは、実質的に仲間に向けた言葉だ。
「もしも俺たちの敵が狂気ではなく世界を滅ぼそうとする単なる邪悪だったなら諦めがついたかもしれない。だが、世界を生きた地獄に変えて永遠の苦痛を味わわされつづけるとあっては、仕方ないと切り捨てることなんて絶対にできない」
かつてエアがこの世界の人間たちをすべて抹殺しようとしたが、その判断はおおむね正しかった。
それはいま思い知ったことではなく、当時から内心では分かっていたことだ。
俺自身も迷ったが、こうして紅い狂気と戦うと決断したのは、俺がこの世界やみんなが好きになったからだ。
俺は元の世界――記憶の中だけに存在する世界――が嫌いで、人間を醜いものと忌避し、世界を恨み、自分を含むすべてを呪っていたが、この世界で生きる中で、やっと自分のことが好きになった。
世界とつながりたいと思い、人との関わりを尊く思うようになった。
俺が言うと嘘みたいだが、それこそが、賭け事が大嫌いな俺が最初で最後の大博打に出た動機なのだ。
「いまのモノローグのところ、感覚共鳴で共有しておきましたのよ。わたくし、絶対に必要と思いまして」
キューカがニコリと微笑みかけてきた。
「お、おう、そうか……」
それから、ドクター・シータが俺の肩に手をボンと置いた。少し心外そうな顔をしている。
「私の頼みはもちろんダメ元でのことだよ。で、想定どおり駄目だったわけだが、カケラの目的はより鮮明に知ることができた。私もおまえさんも情報戦を重視する人種なのだから、無駄ではなかったろう?」
白衣を風になびかせるマッドサイエンティスト。カケラを前にすれば、マッドの部分は無きに等しい。
「そうだな。それに、心を読まれ、未来を視られるなら、どうあがいたって回避できないような攻撃をすればいい」
0
お気に入りに追加
195
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
俺が死んでから始まる物語
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。
だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。
余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。
そこからこの話は始まる。
セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる