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第二章 帝国編
第80話 農業・畜産区域③
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白髪の隙間から覗くパーパの目は実に穏やかなものだった。
ゆえに、イルは恐怖した。
この初老の男の落ち着いた様は、敵を前にしている者のそれではない。つまり、パーパにとってはイルたちは敵として取るに足りない相手ということだ。
「安心していいよ。殺さないから。マンマが殺すといっていたのに、私が殺したら怒られるからね」
パーパの手が伸びてくる。
だが、その手は打ち払われた。ハーティだ。
彼女はすっくと立ち上がり、パーパに飛びかかった。パーパの首をハーティががっしりと掴んだ。
イルにはハーティの狙いがすぐに分かった。熱の発生型魔法により相手の首に熱を与えるのだ。
それはハーティの必殺技と言っていい。熱に当てられた相手は一瞬で行動不能となってしまう。
「効いてない!?」
ハーティに首を掴まれたパーパは平然としていた。ハーティは動かない。イルの位置からではハーティの顔は見えない。
「この娘は熱の発生型の魔導師かな? 首がほんのり温かくて心地良いよ」
パーパはそう言うと、ハーティの肩をトンと叩いた。すると、ハーティは膝を着き、そして背中からイルに倒れかかった。
イルは慌ててハーティを受けとめる。どうしたことかとハーティの顔を覗き込むと、彼女は眠っていた。
「何をしたの!?」
「それを見て分からないのかな?」
パーパの魔術は相手を強制的に眠らせるもののようだ。相手を一方的に無力化する反則的なものだ。
イルは魔術にかけられた時点で負けだと理解した。パーパの胸に狙いを定め、弓のように引き絞ってから矢のごとき鋭い風を飛ばす。しかし、パーパの薄い白髪がかすかに揺れただけだった。
イルはもはや自分が立っているのか座っているのかすら分からない。パーパに向けて伸ばしていた手が自分の太腿に乗っていた。カクッと頭が前に落ちる。
ハッとして顔を上げるが、そこにはパーパはいない。何もない。何も考えられない。
自分が眠ってしまったことにすら、もはや気づくこともできない。
一方、サンディアは倉庫を開け放った。そして、そこで何が起こっているのかを目にし、再び息を呑んだ。
「ほら、餌持ってきたんだぞー」
少年が紙袋を何かに叩きつけている。
その何かは、人だった。
「やめなさいっ!」
サンディアが叫ぶと、少年が手を止めて振り向いた。
「あー? おまえ誰?」
少年が振り返ったことで、その奥にいた人影をしかと確認することができた。
それはマーリンではなかった。老婆だ。老婆が震えていた。振り向いた顔には幾筋もの涙の跡ができていた。
「なんてことを……。なぜその人を監禁しているの? どこかから誘拐してきたの?」
少年を睨むサンディアは、背後におぞましい気配を感じた。
振り向くより先に防御しようと砂を操作する。砂で自分を包むイメージ。
しかし、砂は膝まで上がったところで糸が切れたように落ちた。
「誘拐じゃないさね。そいつは紛れもなくあたしらの家族さ。あたしの養母だよ」
「実の家族を!? なんでこんなひどいことを!」
サンディアにはマンマがいやに大きく見えた。実際、マンマは女性にしては背が高い。
「いまではただの穀潰しさね。孫の玩具くらいの価値しかいないよ。本当はさっさと処分したいんだけれどねぇ。さすがに人ひとりを殺すわけにもいかないしねぇ。でも、あんたたちはちょうどいいところに来たよ。あんたたちがあたしの養母を殺してあたしが家族を護るためにあんたたちを殺したことにすればいいんだからねぇ! これで体裁だけの畑仕事からも開放されるってもんさね!」
マンマの表情が凶悪に歪む。
マンマの持つクワが、近くに埋まった野菜の葉を叩きのめした。
「なんてこと……」
サンディアの目には涙が浮かんでいた。胸元をギュッと掴み、能動的に呼吸をする。マンマを許してはいけない。彼女の目はそう叫んでいた。
「あんた……そのオーラ……」
サンディアの周囲を白いオーラが漂っていた。マンマの黒いオーラを押しのけていく。
白いオーラは自分の魔法の力を高めてくれる。
しかし残念なことに、サンディアは冷静だった。非常に残念なことに、冷静でありながら自分の白いオーラに気づいていなかった。
マンマが黒いオーラをまとっていて魔法が効かないのなら、腕力で勝負するしかないと考えた。幸い、自分のほうが若さで勝っている。
だから力で挑んだ。自分のまとうオーラというのは気づきにくいものなのだ。
「舐めるんじゃないよ。こちとら畑仕事で鍛えられてんだ」
マンマに飛びかかったサンディアは、マンマに胸倉を掴まれ、そして倉庫の壁に叩きつけられた。
サンディアはそのまま倒れた。意識はある。しかし、背中の強打で体が麻痺して動かない。
ジャリっという音とともに足音が近づく。サンディアの霞む視界に映ったのは、少年の足だった。少年の足がサンディアの顔に飛んできた。
サンディアは顔に重い衝撃を受け、数秒のあいだ思考が飛んだ。目に砂が入り、完全に視界を奪われた。
「ばあちゃん、これも玩具にしていい? 家の中で遊びたい」
「ごめんね。それは処分するんだよ」
「じゃあこっちで我慢する」
少年の足音が遠ざかる。老婆のか細い悲鳴がサンディアの耳にかろうじて届いた。
サンディアはつぶやいた。
「ごめんなさい……」
今度はマンマがサンディアの隣に立った。
「いまさら謝ったって許さないよ!」
サンディアは泣きながら、再びつぶやいた。
「ごめんなさい……おばあさん……助けられなくて……誰か……助けて……」
マンマの足がサンディアの腹にモロに入った。
「う……うう……」
マンマの右手のクワが振り上げられる。マンマが鬼のような鋭く恐ろしい視線を向けている先は、サンディアの頭部だ。
「終わりだよ」
畑仕事で鍛えられたマンマの逞しい腕が、サンディアに終わりを与えるために動いた。
ゆえに、イルは恐怖した。
この初老の男の落ち着いた様は、敵を前にしている者のそれではない。つまり、パーパにとってはイルたちは敵として取るに足りない相手ということだ。
「安心していいよ。殺さないから。マンマが殺すといっていたのに、私が殺したら怒られるからね」
パーパの手が伸びてくる。
だが、その手は打ち払われた。ハーティだ。
彼女はすっくと立ち上がり、パーパに飛びかかった。パーパの首をハーティががっしりと掴んだ。
イルにはハーティの狙いがすぐに分かった。熱の発生型魔法により相手の首に熱を与えるのだ。
それはハーティの必殺技と言っていい。熱に当てられた相手は一瞬で行動不能となってしまう。
「効いてない!?」
ハーティに首を掴まれたパーパは平然としていた。ハーティは動かない。イルの位置からではハーティの顔は見えない。
「この娘は熱の発生型の魔導師かな? 首がほんのり温かくて心地良いよ」
パーパはそう言うと、ハーティの肩をトンと叩いた。すると、ハーティは膝を着き、そして背中からイルに倒れかかった。
イルは慌ててハーティを受けとめる。どうしたことかとハーティの顔を覗き込むと、彼女は眠っていた。
「何をしたの!?」
「それを見て分からないのかな?」
パーパの魔術は相手を強制的に眠らせるもののようだ。相手を一方的に無力化する反則的なものだ。
イルは魔術にかけられた時点で負けだと理解した。パーパの胸に狙いを定め、弓のように引き絞ってから矢のごとき鋭い風を飛ばす。しかし、パーパの薄い白髪がかすかに揺れただけだった。
イルはもはや自分が立っているのか座っているのかすら分からない。パーパに向けて伸ばしていた手が自分の太腿に乗っていた。カクッと頭が前に落ちる。
ハッとして顔を上げるが、そこにはパーパはいない。何もない。何も考えられない。
自分が眠ってしまったことにすら、もはや気づくこともできない。
一方、サンディアは倉庫を開け放った。そして、そこで何が起こっているのかを目にし、再び息を呑んだ。
「ほら、餌持ってきたんだぞー」
少年が紙袋を何かに叩きつけている。
その何かは、人だった。
「やめなさいっ!」
サンディアが叫ぶと、少年が手を止めて振り向いた。
「あー? おまえ誰?」
少年が振り返ったことで、その奥にいた人影をしかと確認することができた。
それはマーリンではなかった。老婆だ。老婆が震えていた。振り向いた顔には幾筋もの涙の跡ができていた。
「なんてことを……。なぜその人を監禁しているの? どこかから誘拐してきたの?」
少年を睨むサンディアは、背後におぞましい気配を感じた。
振り向くより先に防御しようと砂を操作する。砂で自分を包むイメージ。
しかし、砂は膝まで上がったところで糸が切れたように落ちた。
「誘拐じゃないさね。そいつは紛れもなくあたしらの家族さ。あたしの養母だよ」
「実の家族を!? なんでこんなひどいことを!」
サンディアにはマンマがいやに大きく見えた。実際、マンマは女性にしては背が高い。
「いまではただの穀潰しさね。孫の玩具くらいの価値しかいないよ。本当はさっさと処分したいんだけれどねぇ。さすがに人ひとりを殺すわけにもいかないしねぇ。でも、あんたたちはちょうどいいところに来たよ。あんたたちがあたしの養母を殺してあたしが家族を護るためにあんたたちを殺したことにすればいいんだからねぇ! これで体裁だけの畑仕事からも開放されるってもんさね!」
マンマの表情が凶悪に歪む。
マンマの持つクワが、近くに埋まった野菜の葉を叩きのめした。
「なんてこと……」
サンディアの目には涙が浮かんでいた。胸元をギュッと掴み、能動的に呼吸をする。マンマを許してはいけない。彼女の目はそう叫んでいた。
「あんた……そのオーラ……」
サンディアの周囲を白いオーラが漂っていた。マンマの黒いオーラを押しのけていく。
白いオーラは自分の魔法の力を高めてくれる。
しかし残念なことに、サンディアは冷静だった。非常に残念なことに、冷静でありながら自分の白いオーラに気づいていなかった。
マンマが黒いオーラをまとっていて魔法が効かないのなら、腕力で勝負するしかないと考えた。幸い、自分のほうが若さで勝っている。
だから力で挑んだ。自分のまとうオーラというのは気づきにくいものなのだ。
「舐めるんじゃないよ。こちとら畑仕事で鍛えられてんだ」
マンマに飛びかかったサンディアは、マンマに胸倉を掴まれ、そして倉庫の壁に叩きつけられた。
サンディアはそのまま倒れた。意識はある。しかし、背中の強打で体が麻痺して動かない。
ジャリっという音とともに足音が近づく。サンディアの霞む視界に映ったのは、少年の足だった。少年の足がサンディアの顔に飛んできた。
サンディアは顔に重い衝撃を受け、数秒のあいだ思考が飛んだ。目に砂が入り、完全に視界を奪われた。
「ばあちゃん、これも玩具にしていい? 家の中で遊びたい」
「ごめんね。それは処分するんだよ」
「じゃあこっちで我慢する」
少年の足音が遠ざかる。老婆のか細い悲鳴がサンディアの耳にかろうじて届いた。
サンディアはつぶやいた。
「ごめんなさい……」
今度はマンマがサンディアの隣に立った。
「いまさら謝ったって許さないよ!」
サンディアは泣きながら、再びつぶやいた。
「ごめんなさい……おばあさん……助けられなくて……誰か……助けて……」
マンマの足がサンディアの腹にモロに入った。
「う……うう……」
マンマの右手のクワが振り上げられる。マンマが鬼のような鋭く恐ろしい視線を向けている先は、サンディアの頭部だ。
「終わりだよ」
畑仕事で鍛えられたマンマの逞しい腕が、サンディアに終わりを与えるために動いた。
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