勇者断罪物語

「頼む!勇者達を何とかしてくれ!!」
「え?お断りします」

元上司が頼み込んできたが、俺はやんわりと断る。

「そう言わずにさ、助けてくれよ~~」
「いやいや、もう民間人なんで義務ないですし」

断り続けると・・・・

「貴様!国王からの勅命だぞ!それを......否定するというのか!!」
声を荒らげる元上司。

「否定はしてないですって。そもそも、どうして自分なのか分かりません」
「それはだな・・・・。各国に散らばっている勇者達は国民から高い支持を得ているんだ。
悪行は見えないところで・・・って感じだ。だから、国や軍が直接動くわけにはいかないんだよ
で、民間で秘密裏に対応してくれる所はって考えたときに・・・サイト君が浮かんだわけだ」

う~~~む。と考え込むサイト君。

「条件があります。それを飲んでくれれば、考えましょう」
「貴様!!まだ言うか!?」 「ブレグジット殿、落ち着いてください。ここは我慢です」

貴族激高!元上司が宥める構図。なかなか見応えがある。

「分かった。条件だな。今、述べられるか?」
「えっと・・・まず、一つ。経費は国持ちで、あと報酬はこっちで決める。大丈夫、破格な値は出さないので」

うむと元上司。貴族は顔真っ赤。

「次、え~~二つ目!うちの孤児院と学校に協力金を出すこと。未来永劫ね」

むむむと元上司。貴族は・・・血管切れるんじゃないか?

「で!最後に・・・・。これが一番重要です。これを飲んでくれなければ、仕事を受けない」
「申してみよ」
「では、それは・・・・・」
「「それは・・・・?」」

この会談後、貴族が救急医療チームよって運ばれていくのを多くの国民が目撃することとなった。

・・・・となるような正夢を見せられた。今日は波乱な一日となりそうだ。

軍を引退して民間生活を堪能しているサイトが各国の勇者達を成敗!していく。多くの人間を巻き込み、様々な事件に自ら絡んでいく。
さらに勇者とは?という根本的な問題にも絡んでいく。
異世界を舞台にした魔法×現代科学が織り成す断罪ロード!
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