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凍雪国編第1章
第93話 蒼炎属性1
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「えっ! じゃぁ、僕は炎属性を持っているの?」
フレイは、今まで知らなかった自身の属性のことを聞いて驚く。
「おそらくな」
「へぇ~、そうなんだ。全然知らなかった……」
フレイは、意外なことを知ったという顔をする。
「フレイは、まだ、属性探査をしたことがないのか?」
「うん。お母さんが、あなたはまだ成長途中だから、そのうちでいいわよって、言ってた」
「そうか……。ニアは、どうだ?」
「私も、まだ調べてもらっていません」
ニアは、首を横に振り、手のひらの火を消す。
フレイも、ニアに倣って、炎を握りつぶす。
ホレイは、ことの成り行きを見守っている愛娘を見て言う。
「確か……、ランジェは、以前に調べたよな?」
「うん。私の属性は、水と風だったよ」
ホレイは、それを聞いて、フレイとニアに向かって言う。
「フレイとニアも、そのうちきちんと調べた方がいい。特に、魔方陣魔法を学ぶには、自分の得意な属性を練習したほうが、上達が早いからな」
「そういうものなの?」
「あぁ。何でも慣れているもののほうが使いやすいだろう?」
「うん。それもそうだね」
フレイは、愛用している採掘棒を思い浮かべて、ホレイに答える。
「まぁ、今のところ、フレイは、火と炎属性を持っていて、ニアは、火属性を備えているのは確実だ。ただ、2人とも、基本動作をすっ飛ばして、高等技術を使っているのが問題だな」
ホレイは、小さくため息をついて、やれやれと首を横に振る。
「やり方がまずかった?」
フレイは、無邪気に尋ねる。
「悪くはない……が、基本を疎かにしていると、応用が利かなくなる。あと、魔方陣魔法を使いこなせない」
ホレイが言う魔法陣魔法とは、透輝石など魔力が宿るものに魔法陣を刻み込んだものである。
一般に、これらの魔法陣魔法が刻まれたものを魔道具と呼ぶ。
魔道具は、刻まれた魔法名を唱えれば、いつでも魔法を発動することができ、魔力を持たない者でも魔法を発動することができる。
「魔方陣魔法は、魔法を誰にでも簡単に扱えるようにした魔法だ。その図柄や術式は、基本を組み合わせることで成立している。だから、基本を理解していない者は、魔方陣を正確に描くことができない」
「それは、ちょっと困るね……」
「そうだろう? だから、フレイとニアは、魔法の基礎からしっかりと勉強して、魔法の仕組みを学ぶ必要がある」
「時間が掛かりそう……」
フレイは、情けなさそうな声を出して、下を向く。
「何事も訓練あるのみだ。それに、今は理解できないことでも、時間を掛ければ、分かることもある。強き者とは、諦めずに自己研鑽を続けた者のことだよ」
「面倒なことは、飛ばしたいなぁ~。このようにしてさ……」
フレイは、両手を前に突き出して、一度ぎゅっと握り、急に手を開いて、両手をぱんっと打ち合わせる。
すると、押し付けられた手のひらの間から、先ほどよりも濃い青色をした赤みの一切ない炎が現れる。
「蒼炎だ……」
フレイの手から生まれた炎を見て驚愕したホレイが、思わず声を漏らす。
「そうえん?」
フレイは、今まで知らなかった自身の属性のことを聞いて驚く。
「おそらくな」
「へぇ~、そうなんだ。全然知らなかった……」
フレイは、意外なことを知ったという顔をする。
「フレイは、まだ、属性探査をしたことがないのか?」
「うん。お母さんが、あなたはまだ成長途中だから、そのうちでいいわよって、言ってた」
「そうか……。ニアは、どうだ?」
「私も、まだ調べてもらっていません」
ニアは、首を横に振り、手のひらの火を消す。
フレイも、ニアに倣って、炎を握りつぶす。
ホレイは、ことの成り行きを見守っている愛娘を見て言う。
「確か……、ランジェは、以前に調べたよな?」
「うん。私の属性は、水と風だったよ」
ホレイは、それを聞いて、フレイとニアに向かって言う。
「フレイとニアも、そのうちきちんと調べた方がいい。特に、魔方陣魔法を学ぶには、自分の得意な属性を練習したほうが、上達が早いからな」
「そういうものなの?」
「あぁ。何でも慣れているもののほうが使いやすいだろう?」
「うん。それもそうだね」
フレイは、愛用している採掘棒を思い浮かべて、ホレイに答える。
「まぁ、今のところ、フレイは、火と炎属性を持っていて、ニアは、火属性を備えているのは確実だ。ただ、2人とも、基本動作をすっ飛ばして、高等技術を使っているのが問題だな」
ホレイは、小さくため息をついて、やれやれと首を横に振る。
「やり方がまずかった?」
フレイは、無邪気に尋ねる。
「悪くはない……が、基本を疎かにしていると、応用が利かなくなる。あと、魔方陣魔法を使いこなせない」
ホレイが言う魔法陣魔法とは、透輝石など魔力が宿るものに魔法陣を刻み込んだものである。
一般に、これらの魔法陣魔法が刻まれたものを魔道具と呼ぶ。
魔道具は、刻まれた魔法名を唱えれば、いつでも魔法を発動することができ、魔力を持たない者でも魔法を発動することができる。
「魔方陣魔法は、魔法を誰にでも簡単に扱えるようにした魔法だ。その図柄や術式は、基本を組み合わせることで成立している。だから、基本を理解していない者は、魔方陣を正確に描くことができない」
「それは、ちょっと困るね……」
「そうだろう? だから、フレイとニアは、魔法の基礎からしっかりと勉強して、魔法の仕組みを学ぶ必要がある」
「時間が掛かりそう……」
フレイは、情けなさそうな声を出して、下を向く。
「何事も訓練あるのみだ。それに、今は理解できないことでも、時間を掛ければ、分かることもある。強き者とは、諦めずに自己研鑽を続けた者のことだよ」
「面倒なことは、飛ばしたいなぁ~。このようにしてさ……」
フレイは、両手を前に突き出して、一度ぎゅっと握り、急に手を開いて、両手をぱんっと打ち合わせる。
すると、押し付けられた手のひらの間から、先ほどよりも濃い青色をした赤みの一切ない炎が現れる。
「蒼炎だ……」
フレイの手から生まれた炎を見て驚愕したホレイが、思わず声を漏らす。
「そうえん?」
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