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(((;゚Д゚)))     <(˘ᵕ˘ )♡

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「ねえ待って!」

いそいでいかけたら、
ふりむいた男の子のおでこに私の角が刺さった。

「い、い、いってえ!」

「ごめん大丈夫?」

近づきたいのに私の角が凶器きょうきになっちゃった。

「ごめんなさい。助けてくれてありがとう。名前おしえて」

「エッジだけど!」

「エッジくん、私空から落ちて来たから、たよれる人がいないの」

「なんで空から落ちてくるんだよ」

「ユニコーンだから。私ユニコーンのユニ」

「……ユニは馬なのか?」

エッジくんはそう言って、私の目をじっとのぞきこもうとした。

「馬の目は、人間の心を見透みすかせるって、本当?」

「そう。感じ取れるの」

「ふうん」

エッジくんがはなを鳴らす。

「じゃあ今おれが何考えてるか当ててみて」

「むかし馬ってた」

「アタリ」

「エッジくんの家、馬屋うまやがあるんだね。私家ないの。そこに泊まってもいい?」

「なら金は?」

「お金もない」

「だったら体で払ってもらうぞ」

「キスでいい?」

「肉体労働的な意味だよッ!」

そうだ、キスしなきゃ。夜が明けるまでにしなきゃいけないんだった。

「キスにしてくれない?」

「おまえ、働きたくなくて言ってるだろ」

「そうじゃないもん……」

エッジくんの帰った家は、明かりの灯ったロッジだった。

あけっぱなしの扉に入ると、赤いじゅうたんがひいてある。

「ここが家なの?」

「一人で住んで、一人で経営けいえいしてる」

たまにお客さんが泊まりにくるから、シーツを取り替えておいて、お夕ごはんを出してあげるんだって。

そうすればそれなりにお金を払ってくれる、ってエッジくんは言う。


ボーン、ボーン、ボーン、と古時計が九回、鳴りつづける。

「ドクペ飲も」

エッジくんのあとについていくと、彼は冷蔵庫からペットボトルを二本出した。

「あげる」
「ありがとう」

ドクターペッパーという黒いジュースは、初めてのむ刺激的な味だった。おいしい。

私はいなないた。

「ヒヒヒーーーン♡」

「は……?」

「ヒヒヒーン♡ キュウウウッック」

「え……?」

「キュウ……(((。o゜)))」

目が回って、私はたおれた。ばたん!
 
 
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