171 / 323
第十七章 攻略
第百七十一話
しおりを挟む全体会議から2ヶ月が経過した。
リヒャルトが、ゼーウ街のスラム街の開発を行い始めている。現地では概ね問題は出ていないようだ。下準備が済んでいたようで、スラム街の住民も協力的だと連絡が入っている。
ゼーウ街は、新しい領主とリヒャルトにまかせておけば大丈夫だろう。
ロックハンドも開発が開始された。
基礎工事は俺と眷属達で終わらせた。当初、陸路も作ろうと思っていたが、イサークから陸路は作らないで、魔の森の中心地点に橋頭堡を作って、ロックハンドからしか行けないようにしたいと言われた。
イサークが代官なので、代官に任せることにした。
従って、ロックハンドには船でしか行けない。
広い魔の森の中心地点に、魔の森での採取の特に使える休憩施設だけを作っている。
これにも理由があり、魔の森の植生がブルーフォレストと違っていて、魔の森でしか採取できない物が見つかっている。魔の森の調査は、2%ほどしか終わっていない。急ぎたいようだが、居住スペースの確保を優先しているようだ。派遣した居住区の住民も、ロックハンドでイサークに協力して、居住スペースの確保をしながら魔の森の調査を行ってくれている。
パレスケープから出港してパレスキャッスルを経由してロックハンドへ回ってロングケープへ至る定期便を走らせる事に決定した。右回りと左回りを設定している。報告が先日上がってきて、第一便が大陸を一周ようだ。予定通り、2ヶ月で一周する事になる。
ゼーウ街の港を経由する形の定期便は約3ヶ月で一周する事になる。今は、全体で4隻を廻しているが、再来月にはもう4隻増やそうと思っている。
アトフィア教に占拠されていた、ゼーウ街のもうひとつの港の開放が決まった。
ヨーゼフが俺の作戦を上手く利用した結果だ。街の中で暴動が頻発した。アトフィア教としては、これ以上アトフィア教の名前で街を占拠していてもメリットも何も無い事から、ゼーウ街への返還が決まった。
ローレンツを介した、穏健派の働きかけで、教皇派が動いた結果だ。街を占拠していた、強硬派はことごとく捕らえられて、アトフィア教の総本山に送られた。即刻裁判で死罪が言い渡された。それに関しては、俺達には関係ない。
リヒャルト経由で、支援を申し出て、ヨーゼフへの貸しが膨れ上がった。
ペネムとティリノにも変化が見られた。
俺からあふれる魔力を吸収して、魔核を食事するかのように、レベルが高い魔核で穴が空いていない物を吸収していたおかげなのか、支配領域を広げる事に成功した。
魔の森の運営は、アズリの権能である魔物核を配置する事で対応している。
知恵無き魔物だが、魔の森に住む魔物達には必要な餌だ。
ペネムとティリノで、チアル大陸の1/2程度をカバーできるようになった。
ダンジョン区を除く、各区はティリノが支配する事にした。ティリノが飛び地でのダンジョン化ができるためだ。流石に、他の大陸の街をダンジョンにする事が出来なかった。他のSAやPAや道の駅に関しては、順次進めているが多くは手付かずの状態だ。
ユーバシャール区とロックハンド区とロングケープ区とパレスケープ区とパレスキャッスル区とミュルダ区とサラトガ区とアンクラム区と行政区と商業区と自由区と居住区と神殿区と洞窟区と宿区に関して、ティリノの支配領域になったために、洞窟から移動する事ができるようになった。
使うのは、俺とシロと眷属だけにしている。ダンジョンを使っての移動ができる事は、行政区のトップだけに共有している。
それから、会議の議題の中で、各区を昔のように”街”と呼称したいという物があって、自由に呼称してよい事になった。
行政区と商業区と自由区と居住区と神殿区と洞窟区と宿区に関しては、”チアル街の各区”と呼称する事が決定した。
来年の全体会議の開催も決定した。それと同時に、表の行政区に各区の執務室か屋敷を設置する事になった。
1名から数名の範囲内で、行政区に各区の代官への連絡係を配置する。大使館の役目をもたせた施設だ。SAやPAの資料が欲しい時に、今まではそのSAやPAに使いを走らせていたが、これからは行政区の関連施設に依頼する事になる。
時間的には遅くなるが、責任の所在がはっきりさせる事ができる。
街の基盤ができた。
街の基盤ができた事で、俺とシロはチアルダンジョン攻略に乗り出す準備をおこなっている。
一日の半分を、決裁書類に目を通す時間として、残りの半分をチアルダンジョンの50階層付近での訓練の時間にしている。
増えた眷属の能力把握を行いつつ、武器防具を揃えて、スキル道具の開発をおこなっている。
俺達だけの探索になるのは目に見えているので、自重すること無く考えられる最高の物を準備する事にした。
ペネムとティリノの見立てでは、120階層以上150階層未満だと思われるという事だ。
上層階の広さと中階層の広さからそう考えている様だ。それに、チアル大陸はチアル街のおかげで魔力が豊富にある。どういう理屈なのかペネムにもティリノにもわからないらしいが、チアルダンジョンも魔力を吸収して大きくなっている様子が見られるという事だ。
実際に、居住区の住民たちからの報告で、低階層が入り始めた頃に比べると広くなっていると言われた。どういう広げ方をしているのかは不明だが、広くなっているのは間違いないようだ。
常にダンジョン内に潜っている眷属に聞いたら、実感として感じているようだ。
そのために、早急に攻略を再開する事が決定した。
そう言っても、60階層付近の魔物に多少なりとも苦戦する事から、戦力強化は必須だと判断している。
ティリノダンジョン攻略の時の様にパーティーでの攻略が必須になる事が考えられる。
ペネムは一人としてカウントされなかったので、ティリノも大丈夫だろうと思っている。それでも、18名3パーティーに分かれる事になる。3パーティーは常に一緒に行動しているがボス戦などはパーティー単位での戦いになる事が予測される。
俺とシロとカイとウミとエーファとアズリ
リーリアとステファナとレイニーとライとティアとティタ
エリンとオリヴィエとレッチェとレッシュとエルマンとエステル
この組み合わせでパーティーを組む事になった。戦力は、俺の所が飛び抜けて強くなっているのは、眷属達が強固に主張した結果だ。他の2つのパーティーは戦力を上手く分散できていると思う。オリヴィエが貧乏くじのような気がするが、気が付かないふりをしておこう。本人の表情が全てを物語っている。エリンに振り回されてもらおう。エルマンとエステルがいる事から、斥候役もこなしてもらう事になる。
エリンたちが先行して、俺たちが続いて、後方をリーリアたちが続く事になる。最後尾をライが守るので、安心する事ができる。
先行グループは、オリヴィエが全体の指揮をとっている。エリンが戦闘に参加する事は少なく、レッチェやレッシュとエルマンとエステルが戦闘を担当している。疲労が見えてきた時に、エリンが出る事にしたようだ。
俺達の戦闘も基本はエーファとアズリが行う。
50階層付近では連携が乱れなければ、どのパーティーも問題なく戦う事ができる。
パーティー間の連携の確認もおこなっている。
全体の指揮は、俺がおこなっている。これは、全員の総意で決まった。俺としては、全体が見えるアズリ辺りにやらせたかったのだが、固辞されてしまった。
今日も昼過ぎからチアルダンジョンで訓練をおこなっている。
昨日作った武器の調整をおこなっている。
「エーファ使い勝手はどうだ?」
「旦那様。問題ありませんわ」
「そうか、アズリも大丈夫か?」
「うん!」
アズリが、エリンに引きずられるかのように幼女化していくのが気になるが突っ込んだら負けだと思って放置している。
すくなくても、武器と防具を揃えて、服装を整えたので、リッチだとは誰も思わない。
商業区を、俺とシロとアズリとエリンで歩くと、アズリとエリンが俺とシロの子どもだと勘違いする連中が多発した。子どもが居たとしても、年齢が合わないだろうとは思うが、スキルがある世界だからどうとでもなるのかもしれない。
それで、アズリが気分がよくなったのか、子どものフリをする事が多くなっている。
アズリは、撲殺リッチになると言って、スタッフを使っている。スキルが付いた魔核を大量に持って、スタッフに取り付けてスキルの発動を行ったり、魔物を殴り殺すような戦法を好んだ。
エーファは、弓との相性が良さそうだ。
本人に確認したら、弓で狙われる事が多かったので、特性は把握しているのだと言っていた。どこまで本気なのか判断はできないが、草原などのオープンフィールドでは弓を使って、ダンジョンフィールドでは短剣かかぎ爪を使っている。接近戦も問題ないようだ。エーファの場合には、それだけではなく魔物形態になれば専用の攻撃もできる。
他の眷属たちは武器が持てないので、スキル攻撃や爪やくちばしが主な攻撃手段となる。
そこにも一工夫して、爪やくちばしが強化できるような装備を特注で作ってもらっている。訓練は、前線に出る者はカイがスキル攻撃と後方支援はウミが教えている。
ステファナとレイニーは、武器よりも先に防具の充実をおこなった。
シロからの要望を取り入れた形だ。
スキル道具に関しても、市場に出せないレベルの大きな魔核を使った道具を多数作っている。
同時に、武器に付与する形でスキル攻撃が可能な状態にしている。話を聞いた、ルートガーが遠い目をしていたので、市場に出したり世間に出したりしなければ問題にはならないのだろう。
戦力は十分な補強ができた。
連携も確実に良くなっているが、満点という感じではない。まだまだぎこちない部分が残るが、数をこなしていけば問題は解決していくだろう。
そんなわけで、俺達は明日からチアルダンジョンの攻略を開始する。
ダンジョンの中に入る前にやって置かなければならない事がある。
「ツクモ様!」
「悪いな。ルート。忙しいだろうから、要件を伝えるな」
「え?」
ルートガーに、ダンジョン攻略を始めることを告げておく必要があると考えていた。
スーンたちにはすでに伝えてある。ヌラやヌルやゼーロたちはバックアップ体制を作ってくれている。進化後の個体を待機させている。ライが呼び出せばいつでも参戦できるようになっている。連絡要因としても優秀なのだ。
「ルート。俺とシロと眷属たちは、明日からチアルダンジョン攻略を開始する」
「はい」
「街の体制が整ったこともあって、今度は攻略するまで戻ってこないつもりでいるからな」
「かしこまりました」
意味がわかったのだろう。
ルートガーが恭しく頭を下げる。
「頼むな。簡単に帰ってこられない可能性も有るからな」
「はい。それほどなのですか?」
「そうだな。今度、ルートは全部の街を回るのだろう?」
「あ・・。そうですね。そのつもりです」
俺が提案したのだが、ルートガーは大陸を見て回る事にしている。手始めに”ロックハンド”に行く事にしている。ルートガーもだがクリスも以外と見識は浅い。現場を知っているつもりになっているだけで、実際にはわからない事が多いようなのだ。そのために、港や街のでき始めを見ておく必要があると話したのだ。
「それなら、ロックハンドでナーシャに聞いてみるといい。俺の悪口を交えながら、半日以上ダンジョンのことを語ってくれると思うぞ」
「わかりました。クリスもナーシャ殿に会うのは楽しみにしていたので、手土産を持って行きたいと思います」
「手土産か・・・クリスは収納が有ったよな?」
「スキル収納ですか?」
「あぁ」
「はい。持っております」
それなら丁度いい物がある。
「わかった。俺からと告げなくていいから、持っていって欲しい物がある」
「なんでしょうか?」
「後で、メイドに届けさせる。いろんな種類のジャムだ」
「それは、喜びそうですね」
「あぁあと、”梅酒”という種類の酒で、漬け始めてから1年が過ぎていて丁度いい塩梅の物がある」
「わかりました。ジャムはナーシャ殿に、酒はイサーク殿とガーラント殿に渡せばいいですか?」
「そうだな。それから、ワイバーンを複数体、つがいで持っていってくれ」
「かしこまりました、ピム殿に渡せばいいですか?」
「そうだな。繁殖が可能な組み合わせで頼む」
「わかりました」
ピムから申請が上がっていた、魔の森の探索を行うたに必要なことだと言われている。戦力は順次増えているのだが、連絡方法が不足している。魔の森は広大なので、なんとか連絡を取れる方法が欲しいと言われていた。
スキル道具の開発を行っているが、とりあえずの方法としてはワイバーンが一番いいだろう。
「大荷物になって悪いな」
「いえ、大丈夫です。手土産の大切さはわかっています。それに、ツクモ様からの物ですので、イサーク殿も喜ぶでしょう」
「あぁイサークたちには、俺からだと伝えなくていいからな。特に、ナーシャにはな」
「はい。わかっています。でも、多分イサーク殿は解ると思います」
少し雑談をしてから、ルートガーは帰っていった。
控えていた執事とメイドに指示を出して、土産を揃えてもらう事にした。俺からの物以外でも、ルートガーが独自になにか持っていくのだろう。
指示を出した所で、シロたちが帰ってきた。
今日は、シロとリーリアとエリンとアズリとエーファとステファナとレイニーで、ダンジョンの中で着るための下着や服の調達をしてきてくれている。オリヴィエはまだ帰ってこない。オリヴィエは、ライと一緒にスーンの所に行って、調味料や食材を仕入れてきてくれている。ダンジョンの中での食事のためだ、狩った魔物を食べる時に調味料があると味に大きな違いがでてくる。最低2ヶ月分くらいは確保してきてもらっている。
今日は、最終準備のためにダンジョンには潜らない事にしている。
皆が揃ったら、食事をして今日は休む事にした。明日からは楽しい楽しいダンジョンアタックだ。カイとウミと相談して、60階層から開始する事にしている。
0
お気に入りに追加
1,656
あなたにおすすめの小説
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
見よう見まねで生産チート
立風人(りふと)
ファンタジー
(※サムネの武器が登場します)
ある日、死神のミスにより死んでしまった青年。
神からのお詫びと救済を兼ねて剣と魔法の世界へ行けることに。
もの作りが好きな彼は生産チートをもらい異世界へ
楽しくも忙しく過ごす冒険者 兼 職人 兼 〇〇な主人公とその愉快な仲間たちのお話。
※基本的に主人公視点で進んでいきます。
※趣味作品ですので不定期投稿となります。
コメント、評価、誤字報告の方をよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる