スキルイータ

北きつね

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第六章 開発

第六十九話

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/*** カズト・ツクモ Side ***/

 よく寝ている。
 安心しているのかわからないが、今は寝言のような物は聞こえない。

『ウミ。クリスはどうだ?』
『うーん。まだ魔眼に頼っているけど、だいぶ良くなってきたよ』
『主様』
『どうした?』
『スーンには、10日ほどで帰ると言ってあります』
『あぁそうだな』
『あと10階層だとは思いますが、このままでは少し時間がかかってしまいます。次から、僕とライも出ます』

 そうだな。
 ここまで疲労するのなら、そのほうがいいだろうな。スキルの訓練や調整なら、外でもできるだろうし、居住区のダンジョンに連れて行ってもいいだろう。

『解った、クリスは下がらせる。ウミ。大丈夫か?』
『ありがとうございます』『うん。大丈夫』

 カイが全面に出る。
 その後ろでライが防御と攻撃を行う。ウミは、俺の所まで下がってきて、背後の警戒と後方からのスキル攻撃に切り替える。

 クリスは、俺の横で、魔眼による支援を行う事になる。

「うっうぅぅうーーん」

 寝返りのようだ。俺の手を握って、胸の部分で抱きかかえるようになった。
 もう少し寝かしておいてやるか。

『ライ。何かつまめる物あるか?』
『あるよ。アプルでいい?』
『おっ丁度いい。むいてあるのか?』
『うん』

 ライがアプルを取り出す。
 クリスの頭に置いていた手で、アプルを受け取り食べる。丁度いい、甘さだ。

『カズ兄』
『ん?』
『もう少し、クリス寝ている?』
『あぁまだ起きそうにないな』
『僕も寝ていい?』
『そうだな。カイ。ウミ。少し休んでいいよ。俺も休むからな』
『うん』『よろしいのですか?』

 クリスがこの状態だと、俺が休めない。

『ライ。クリスをこのまま90度くらい動かして、俺の脚の間に移動させられるか?』
『うん。できるよ?でも、いいの?』
『あぁ大丈夫だ。クリスの頭の所に、枕を取り出して置いてやってくれ』
『うん!』

 そのくらいの移動なら、腕を掴まれたままでも大丈夫だろう。

 ライが、うまくクリスを移動してくれた。
 俺の股の部分に、枕を置いて、そこにクリスの頭を乗せる。横向きだが、脚の間にすっぽりと収まる格好になる。

 それを見ていた、カイとウミが俺の両脇で少し身体を大きくして、丸くなる。俺がどちらに寄りかかっても大丈夫なようにしてくれたようだ。

 少しだけ眠る事にして、目を閉じた。

/*** カスパル=アラリコ・ミュルダ・メーリヒ Side ***/

 スーン殿から連絡が入った。
 ツクモ殿が、近日中に、商業区に来られるという事だ。歓迎の準備はしなくていいそうだが、”なにか”お願いごとがあるようならまとめておくようにと言われた。

 商業区としては、問題は発生していない。
 問題が発生していないのが問題と言えなくもない。ミュルダとの間に開通した、”道”は評判がいい。

 ”道”が無い時には、3週間程度かかる見込みだったものが、約10日程度に短縮された。道も順次整備されていて、石畳になってきている。
 SAやPAと呼ばれる、休憩所で休まなければ、もっと短縮できるが、商隊は、SAとPAで休むのが約束事の様になっている。そこで、店を開く者も現れた。

 ミュルダからは、穀物が商業区に運ばれる。商業区では、居住区のダンジョン由来の物が売られる。

 他に、ツクモ殿から了承がもらえた、料理などが振る舞われている。これは、順次レシピを公開していく事になっている。商業区は3つに別れている。1番内側が行政区と呼ばれていて、商業区とSAとPAの運営に関わる事を決めている。儂の他に、居住区に居た、獣人族の族長の一部が住んでいる。
 行政区の周りには、商業区が築かれていて、商店や飲食店を出して良いことになっている。ただし、扱う商品や飲食に関しては行政区からの許可を得る必要がある。許可を嫌って、商業区の外側に作られた場所で露天を開く者が出始めた。ツクモ殿は、問題ないとしているので、しばらくは放置する事が決まった。ただし、外側は魔物に襲われる危険があるので、大きく外側を覆うように、塀と堀が作られた。その場所は、自由商売区の場所として自由区と定めた。
 自由区ができたために、商業区への入場には審査が必要になるようにした。

 そのために、自由区には、商業区で仕入れた商品を売る店や、加工品を売る店ができ始めた。

 宿屋なども、自由区に作られ始めた。建物に関しては、申請してくれれば、スーン殿達が建ててくれる。代金は、”分割払い”なる方法で、初期の投資を安く抑える事ができる。そのために、その方法を利用する者が増えている。ダンジョン由来の物が売られている事から、ダンジョンがあると思って、冒険者も集まっていたが、ダンジョンに関しては、居住区にいかないと入る事ができない。ツクモ殿から許可された者しか入られない事になっている。

 カモフラージュの意味もあって、サラトガのダンジョンを獣人族が抑えたと宣言した。

 商業区で売られている物は、サラトガのダンジョンから出た物だという思い込む者が多い。
 人族の冒険者で、俺たちにも入らせろという者たちが出てきたが、すべて却下した。そのために、当初はミュルダの冒険者ギルドが支店を出す予定だったが、支店は出したが、買い付けと橋渡しの役割だけになって、商業区に新たに冒険者ギルドを立ち上げる事にした。

 これらの事をは、スーン殿には報告をあげているが、ツクモ殿の了承はもらえていない。
 こちらに寄られる時に、説明しながら、了承を頂けたらと思っている。

 コルッカ教の教会も、SAとPAには建築が始まっている。コルッカ教からも、感謝の連絡が入った。
 商業区と自由区と行政区の中からどれかにも建てたいらしいのだが、許可は出していない。

 教会の利点はわかっているが、コルッカ教を許可すると、アトフィア教がなぜ許可されないと言ってくる可能性があるためだ。
 SAとPAなら、資材と場所の関係で許可できないという事にできる。

 問題では無いが問題になりつつある事の中に、”酒”の問題がある。
 居住区で作られる”酒”が美味しすぎるのだ。製法は、行政区ではレシピと共に公開されたのだが、作る事ができそうなのが、居住区だけなのだ。そのために、”酒”が入荷するとすぐになくなってしまう。供給が追いついていないのだ。
 行政区でも、ミュルダからの穀物でレシピどおりに作って見たが出荷できるまで後数ヶ月必要になってしまっている。

 儂が知っている限り、2度ほど暴動になりかけた。一部の人族が”酒”を買い占めようとしたためだ。そのために、”酒”は商業区の決められた店に卸す事にした。

 ツクモ殿の承諾は取れていないのだが、しょうがない。”せり”という方法で、物品を売っていたのだが、問題が発生する物に関しては、行政区で買い取って、提供する事にしている。

 ”せり”に関しても、やっとルールが浸透してきた。

 前日の夕方以降、当日の”市”が開催される前までに到着した荷物を、商業区の市場に並べる。
 そこに、購入したいスキルカードレベルを書いた紙を入れていく、ルールは少し複雑だ。1番高いレベルを書いた者ではなく、二番目のレベルを書いた者が入札者となる。1人だけしか入札しなかった物は、行政府が入札者が提示したスキルレベルの半分で買い取る。

 出品者は、そのレベルが不服なら、取引不成立として出品した品を持ち帰る事ができる。

 これが最終決定ではないのだが、しばらくはこの形で”市”を動かす事にして欲しいと言われた。

 あと、スキルカードの両替に関しては、手数料なしで受け付ける様にしている。これも、ツクモ殿の指示だ。魔核に関しては、”商品”として取り扱う事が決定した。ミュルダ経由で来た商人からの提案を、ツクモ殿にあげた結果、許可された。

 低レベルの魔核でも、大陸の中央に行けば、大きな利益を生むらしい。
 その商人は、”魔核”での商売は二の次で、魔核を使った道具の商売を考えているという事だ。行政区で動いている道具に関心があるという事だったが、ツクモ殿からの許可がない上に、外に出すつもりは無いという事なので、話を貰った時には、濁すだけにしていた。

 スーン殿に相談したら、商人に1つの解決策の提案をされた。

 回数制限ありの道具なら、出せるように取り計らうという事だ。
 儂も驚いて、スーン殿に聞き返したが、ツクモ殿からは、生活が豊かになるためなら許可すると言われているそうだ。

 そして、ツクモ殿から、魔核とスキルカードの画期的な使い方を提案されたということだ。

 レベル1魔核に、レベル3氷のスキルカードを付与する。もちろん、失敗する事もあるが、ツクモ殿から渡される魔核は失敗する事が少ない。もちろん、レベル1魔核では、レベル3氷のスキルは発動しない。
 魔力を多めに流す詠唱を行えば発動するが、それでは一回で使えなくなってしまう。
 しかし、ここで、レベル4以上の魔核をレベル1魔核にくっつけて、詠唱する事でレベル3氷が発動する。もちろん、連続使用すれば、魔核から魔素が抜けてスキルは発動しないのだが、驚いたのはこの先だ、この場合でも、レベル1魔核に付与したスキルカードは残されているのだ。発動が失敗するので、レベル1魔核のスキルは発動していないので残される。

 魔核を交換するか、魔素を補充する事で、再度使えるようになるのだ。
 なぜそうなるのかはわかっていないそうだ。レベル3魔核にレベル3氷を付与すると、魔素がなくなった時点で、スキルは利用できなくなってしまう。それよりは、安全に使えるのだ。

 ツクモ殿からは、秘匿せよとは言われていないとスーン殿は言っていたが、儂の独断で秘匿する事にした。
 目端が効く者なら、そのうち気がつくだろうが、しばらくは、商業区が独占できるだろう。これで、ツクモ殿が作っていた、道具をいくつか再現する事にした。まだ完成品はできていないが、ドワーフや鼠族の者達が、日夜研究を行っている。
 見本は、居住区に大量に転がっている。それを見ながら、道具として作り直しているのだ。

 あぁ・・・最後に大きな問題があった。
 儂が忙しすぎる問題だ。これは、ツクモ殿からの”罰”だと思って粛々と進めているが、丸投げ案件が多すぎる。
 居住区から族長を連れてきて巻き込んだが、正直手が足りない。人員の補充をお願いしたい。ただ、内容が内容のために、誰でも良いという訳にはいかない。

 そうそう、明日から、居住区-行政区-ミュルダ-各SA/PA を結ぶ様に、ワイバーンが定期便で飛ぶことになる。人の移動はまだできないが、書類などのやり取りはできるようになる。
 そうなると、買い付けの連絡や、商品の入荷状況などの連絡ができるようになる。

 結論として、儂の仕事が増える事になる。
 ミュルダの領主をやっていたときよりも数倍忙しい。もしかして、ツクモ殿はこうなる事がわかっていて、儂に”ここ商業区”の責任者をやってほしいと言ったのか?
 今、儂・・・行政区では、居住区と宿区と商業区と自由区を取りまとめている。それに、ブルーフォレスト内での情報も行政区に集まってくる。行政区で扱っていないのは、ツクモ殿の住居であるログハウスとツクモ・ダンジョン、旧黒狼族の村落跡に作られた祝詞区と竜族区だけだ。
 それに、サラトガとアンクラムの出方次第だが、スーン殿はサイレントヒルとヒルマウンテンの両方もツクモ殿の領地だと宣言するつもりで居る。

 スーン殿の調べでは、サイレントヒルの下には、広大な空間があるという事だ。そして、ヒルマウンテンは、鉄鉱石だけではなく、ミルリル鉱石まで産出する事がわかってきたらしい。

 グチグチ言ってしまったが、そのくらい忙しいのだ。
 軽率に・・・いや違うな。実際に、死ぬほど忙しいのだが、以前よりも楽しいもの事実なのだ。

 儂の様な老骨を、最後まで使い切るつもりなのだろう。簡単に使い切れると思わないで欲しい!
 カズト・ツクモ殿が見せる物は刺激的だ。言われている事の8割は意味がわからない事だが、説明されて、実際に運営してみると、効率がいいのが解る。

 ”市”の”せり”に関しても、2番めに高い物でも、買い占めが発生したら、今度は、”せり”を締めたあとで、全部のレベルを合計して、入札数で割った数に、1番近い入札に資格を与えるようにすればいいと言われている。計算が面倒だから、そうならないほうがいいけど、どのみち買い占めが行われるだろうから、その時の対策だと教えられた。

 現状、魔核やダンジョン由来の物は、オンリーワンではないので、買い占め対象は、魔核を使った道具や”酒”になっている。”酒”に関しては、一時的に”せり”に出さない事で鎮静するのを待っている。道具に関しては、魔核の事を教えてくれた、商人にしばらくは独占販売する契約にした。

 商業区も自由区も”道”と”上下水道”は、最初に作成してそれを動かす事は許可していない。そのために、整然とした作りになっている。行政区に願い出れば、初期投資0で建物が手に入るのも魅力的に見えるのだろう。大きさによって、月単位でスキルカードか物納してもらう事にしている。これが、また行政区の業務を圧迫している。滞納者はでていないが、滞納した場合の処理に関しても、考えなければならない。

 本当に人手不足だ。
 ミュルダに居た時の、執事たちを全員行政区の仕事に回しているがそれでも足りない。スーン殿にお願いして、エンリコの所で働いていた、執事たちを隷属化して働かせている。スーン殿は、隷属化の必要はないと言っていたが、けじめの意味もあるので、隷属化を受け入れた者だけ働かせる事にした。

 早く、ツクモ殿と打ち合わせをしたい。
 できることなら、エント殿やドリュアス殿の力もお借りしたい。
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