56 / 178
第三章 ダンジョン
第五十四話 模擬戦(前篇)?
しおりを挟む控室はまともだった。
飲み物や軽食が置かれているが、何が入っているかわからないから、自分が持ってきた物だけを口にする事にした。
結局、模擬戦は建前できに1対1になった。どうせ、途中から1対多になるだろう。
俺としては、集団戦で手加減をするいい演習だったのだがしょうがない。
ニヤニヤ笑いをしているオークもどきと仲間たち。
その笑いがいつまで持つのか楽しみだ。
仕切りは、グスタフがしてくれるので、少しは安心する事にする。
「それで、ランドル率いるパーティー”影なる牙”と”シンイチ・アル・マナベ”との模擬戦を行う」
グスタフが、宣言をして、俺とオークもどきが中央に移動する。
賭けの内容が読み上げられていく。
「両者。並びに、冒険者ギルドの元ギルドマスターのテオフィラ。及び、商業ギルドのギルドマスターのアレミル。相違ないか?」
俺は、問題ないのでうなずく。
「グスタフ様。ランドル達が勝利した場合には、私の助命をお願いします」
そうか、さっき”元”と言ったから、もう手が回っているのか?
それに、アレミルとか言われた商業ギルドのギルドマスターも顔色が悪いな。この後、諮問会議でも行われるのか?
グスタフが、俺を見る。
別にどうでもいい話なので、”お好きにしてください”と告げる。
「わかった、テオフィラ及びランドルは、勝利した場合には、王都での諮問会議を免除する。そのかわり、負けた場合には、テオフィラ及びランドルは犯罪奴隷。パーティーメンバーで負けた者は、全員マナベ殿の奴隷となる。例外は認めない」
パーティーメンバーが文句を言い出す前に、オークもどきとテオフィラが”問題ない。勝てばいい!”と言ってしまった。
本当に、上が馬鹿だと下は大変だな。でも、下衆の所には下衆が集まるようで、もらえると思っているワトを考えて、問題ないと思っている奴も多いようだ。
「内容はわかりました。それで、オークもどきのあぁ・・・”汚れた牙”でしたか?誰が出るのですか?」
「”影なる牙”だ!おい!」
オークもどきが厨二病臭いパーティー名に訂正して、命令したら22名が前に出てきた。客席で薄ら笑いを浮かべている5人が居るが、アイツらは別口なのか?
そして、明らかに奴隷だとわかる男性の獣人?5人を含めた27名が対戦相手と考えていいのか?
オークもどきを入れると、28名か少し少ないかな?
「それで順番は?」
グスタフが一歩前に出る。
「マナベ殿。その前に、賭け金の提示をお願いします。昨日は、金貨一枚と言っていましたので、3枚の金貨をお願いします」
「増やしてもいいのか?」
「どうですか?」
「いいぞ!どうせ、勝つのは俺たちだ!」
「だそうです」
「わかりました。これでお願いします」
金貨30枚が入った袋をグスタフに預ける。
「あぁそうだ。オークもどきたちに言ってもわからないでしょうから、先に言います。グスタフ殿。賭け金の支払い能力がなくなった場合にはどうなるのでしょうか?」
「犯罪奴隷ですので、鉱山送りです」
「はぁ・・・。それで?」
「そこから、彼らは自分を買い戻す資金を得ます。それをマイナス分だけマナベ殿に支払わせます」
「・・・。まぁいいです。そんな物では足りないのは解っているでしょ?」
「しかし」
「いいですよ。ギルドが補填してくれないのはしょうがないとして、後ほど取引をさせてください」
「わかりました」
よし、口約束だが資金回収の目処がたった。
「俺からはもう無いです。そこの堪え性がないオークもどきが問題なければ始めましょうか?どうせ、最初はそこの奴隷を出してくるのでしょう?」
目が潰れていたり、片腕がなかったり、足の状態が良くない奴隷を引っ張り出してきて、何がしたいのだろう?
「そうだ。グスタフ殿。そこの生意気な奴が”負けました”と言うまで絶対に止めるなよ!それに、連続で戦ってもらうからな!」
「グスタフ殿・・・それは・・・」
「いいですよ。順番は決めておいてくださいね。あぁオークもどきにわかりやすく言った方がいいですか?」
「貴様!後悔するなよ!」
「後から悔やむから、後悔なのですよ?やる前から後悔するバカはいませんよ?本当に、頭の中に入っているのは、筋肉ですか?話すのが疲れます。始めてください」
オークもどきはもう我慢の限界と言った感じになっている。
俺が言い出した条件を考えもしないで飲み込んでいく。本当に、こいつがトップだったのか?
それとも、実質的なトップはテオフィラで、オークもどきは実戦部隊のトップだったのか?
まぁ気にしてもしょうがないな。
愛刀を取り出して片手で持つ。
「グスタフ殿。いつでもいいですよ」
それが合図になったようだ。
なんたらの牙からは、奴隷の一人が進み出てきた。
右目が潰れている。奴隷紋だけではなく、首輪もされている。急遽、昨日か今日買われたのかもしれない。他の4人を見ても同じような感じになっている。
呆れて言葉も出ない。
思考加速を使って、詠唱時間を短縮する。
武の加護にある。身体強化を唱える。
”我、アルノルトが命じる。武の精霊よ、我の身体を強化せよ”
”我、アルノルトが命じる。武の精霊よ、我の速度を強化せよ”
配置している物を使っても良かったのだが、なんとなく唱えてみた。久しぶりに使ったが問題はなさそうだ。
まだこちらに突っ込んできている。
どうやら、俺を捕まえるように命令されているようだ。
少しは考えているようだな。
勝ち負けの判定後にしか次の人間が戦えないルールにはしていない。順次投入していけばいいのだ。
面白い事をやろうとしているようだな。
”鑑定”
思考加速が行われているから余裕で鑑定ができる。
奴隷の後に控えているのは、火の加護がある奴か、その後ろが風の加護で、水の加護持ちも居るようだな。
そろそろ到着しそうだし、タックルの体勢になっている。
ゆっくり目に横に移動して、足を払う。ころんだ所で、足を腹の上に置いて、刀を首に押し付ける。
奴隷は首を横に振るだけで”まいった”宣言をしない。
口をパクパクさせているだけだ。奴隷紋で、言葉が出ないようにしているのか?それとも・・・。下衆のやる事だな。
グスタフを見ると唖然とした顔をしたが、俺の勝ちを宣言した。
刀を、オークもどきに向けて
「次、面倒だ。奴隷だろう?そこに居る全員を相手してやるよ。倍率を倍にするのなら乗ってやる!」
勝手に全員で来いと言っておきながら賭け金を増やす。
でも、それに乗ってしまう脳筋。やはり、オークもどきというのは正しい認識だろう。
残った奴隷が全員で飛びかかってくる。
一人ひとり刀の柄で殴りながら意識を刈り取っていく。
ここまで、鑑定と身体強化/速度強化以外を使っていない。
奴隷の一人が手に持っていた物を、俺に投げてきたが、嫌な予感がしたので、余裕を持って躱す。
そのまま最後の一人の意識も刈り取った。
”鑑定”
”しびれ粉:触れた者を一定時間しびれ状態にする”
屑だな。奴隷にこんな物をもたせて戦うのか・・・。
全員の意識を刈り取ってから刀の切っ先を、オークもどきに向ける。
「次!」
「貴様!行け!」
体裁くらい整えろよ。
魔法師っぽい奴ら全員が詠唱を始めているぞ?
「1対1の体裁も守れないほど余裕がなくなったのか?」
「うるさい!お前が悪い!お前を倒さないと、俺は、俺は・・・。殺れ!」
何か、オークもどきが追い詰められている?
やっと、この戦闘の意味が理解できたのか?
並んだ5人から同時に初級の魔法が放たれる。
こんな物ならキャンセルする必要さえ無い。誘導もされていないから、躱すだけなら簡単だ
心をへし折るには早いような気がするから、魔法を躱して、魔法師に肉薄する。
速度がある剣士だと思われたほうがいいだろう。
「遅い!」
次の詠唱を始めているのだが、思考加速を持っていないのか、詠唱が遅い。
魔法の初ドを許してしまうと何があるかわからない。詠唱が早そうな者から意識を刈り取っていく。
「これで金貨、1万枚!次!」
オークもどきに切っ先を向けて、宣言する。
金貨の枚数もついでに宣言する。
「マナベ!何を言っている。金貨は、まだ100枚だ!そのくらい払ってやる!」
「やはりオークもどきと保身に長けたバカですね。グスタフ殿。すでに、賭け金は金貨1万枚・・・。正確には、1万240枚ですよね?」
全員の視線がグスタフに集まる。
「えぇそうですね。一人あたり、1万枚ですね。確実に奴隷のまま一生過ごす事が確実ですね」
「あぁぁ!?何を言っている!一回10枚だろう?」
「オークもどきは、やはりオークにも劣っているようですね。賭け金は倍になっていくのですよ。一人倒せば、20枚。二人で40枚。三人で80枚、四人で160枚、五人で320枚、六人で640枚、七人で1280枚、八人で2560枚、九人で5120枚、十人で10240枚。さて、あと15人。全員負けたらいくらになるのでしょうね」
「貴様!騙したな!」
「騙していませんよ。最初にそういいました、オークもどきも”元”ギルドマスターも、商業ギルドのギルドマスターも意義を唱えませんでした。楽しみだな。最初に奴隷を出してくるなんて、俺にボーナスをくれるような物ですからね。それに、次は魔法師ですか、馬鹿ですね」
ニヤリと笑ってしまいそうになる。
テオフィラが、商業ギルドのギルドマスターを見て怒鳴り始める。
「アレミル!貴殿が、賭けがしやすいように、1対1の方がいいといい出したのだぞ!責任を取れ!」
「仲間割れとは見苦しいですよ。あぁ賭けの方も、俺の勝利に大量の人間が賭けていますから、楽しみにしていてくださいね」
逃げ出そうとするアレミルを観客席に居た冒険者たちが取り囲む。
観客席に向かって声をかけるのも忘れない
「誰か、商業ギルドに向かってください。職員が居るでしょうから、連れてきてくれると嬉しいです。マナベ商会のマナベが呼んでいると伝えてください。冒険者ギルドの”元”ギルドマスターと組んで賭けをした者が居て、財産を抑えておきたいと言えばやってくれます」
「マナベ殿。王都冒険者ギルドの職員を1名ですが付けます」
「そうですね。その方がいいでしょう。頼みます」
数名の冒険者が、昨日グスタフと一緒に居た者と商業ギルドに向かってくれるようだ。
これで財産を抑える事ができれば、いくらかは回収できるだろう。
さて、オークもどきを見ると、顔を真赤にしてプルプル震えている。
「負けを認めますか?今なら、1万枚程度だから頑張ればなんとかなるかもしれませんよ?」
「ふっふざけるな!貴様。殺してやる。絶対に、絶対に、絶対に、殺してやる!」
「はい。はい。出来もしないことを言わない。聞いているこっちが恥ずかしくなりますよ。それで、どうしますか?早く次の人をお願いします。準備運動にもなっていませんよ?本当に、ダンジョンに潜っていたのですか?あぁすみません。”潜らせていた”の間違いでしたね」
煽らなくてもいいのは解っているが、オークもどきが発する言葉が気持ち悪い。
徹夜すればなんとかなるとか、最終的に精神論に持っていく馬鹿な奴等を見ているようで腹が立ってくる。
「ダーリオ!」
オークもどきが名前を呼んだ。
ホォ・・・少しは、強そうな者が出てきた。大盾を構えて、巨大なメイスを持っている。
いわゆるタンクというやつか?
確かに、速度型の剣士とは相性がいいだろう。
「旦那。もう俺ですか?もっと楽しみましょうよ」
「うるさい。殺れ!」
ダーリオと呼ばれた奴が、やれやれという顔で前に出てくる。
もともとは最後の方に出てくる予定だったのだろう。
「マナベって言ったよな?」
「あぁ」
「お前さんには恨みはないが、俺も奴隷にはなりたくないし、馬鹿だけど、ランドルの旦那には命を救ってもらった恩義があるから、お前を倒させてもらう。足の一本でも折れば、終わるだろうから、少し痛いが我慢してくれよ」
「そうですか、わかりました」
盾を鑑定する。
ミスリルの大盾で、魔法耐性も付いているようだ。さて、どうしようかな?
勝つだけなら簡単だけど、ギリギリを演出したほうが次の戦いができるし、俺の訓練にもなる。
「こい!」
「行きます!」
まずは、何も考えないで突っ込んでいく、刀を盾に当てて弾かれるようにする。メイスが振ってくるのを躱して大盾がない方向に回り込もうとするが、大盾が目の前に移動してくる。面白い。徐々に速度を上げてみる。
7割位の速度で盾が遅れるようになってくる。この位で、動いているのが良さそうだ。
戦闘訓練にもなる。メイスを躱しながら、盾の同じ位置を狙う。
先に、メイスの方が限界に来たようだな。
盾はまだ盾としての役割を持っているが、メイスが何度も全力で地面に叩きつけられて居る。俺がその都度、柄の部分に蹴りを入れているのも大きいだろう。多分、次の一撃で柄が折れるか曲がるかする。盾も、限界に近いようだ。
最初の頃は、頻繁に仕掛けてきていた、シールドバッシュでの攻撃が行えなくなってきている。盾で攻撃を防ぐのがやっとだ。
いい訓練になった。
タンクとの戦闘はわかったけど、タンクが居るパーティーとの戦闘訓練がしたくなったな。
そうだ!
こいつらが奴隷落ちするのなら、俺が買い取って、ホームの護衛と俺の訓練に付き合わせればいいか!
「さて、終わりにするか!」
「なめる・・・なよ!」
速度を上げて、後ろに回り込んで、盾を持つ手とメイスを持っている手を打ち付ける。
膝の裏を蹴ってバランスを崩した所で、首筋に刃を押し付けて
「どうする?薄皮位なら切っても死なないよな?」
ダーリオは両手を上げて負けを認めた。
0
お気に入りに追加
306
あなたにおすすめの小説
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
勇者召喚に巻き込まれたおっさんはウォッシュの魔法(必須:ウィッシュのポーズ)しか使えません。~大川大地と女子高校生と行く気ままな放浪生活~
北きつね
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれた”おっさん”は、すぐにステータスを偽装した。
ろくでもない目的で、勇者召喚をしたのだと考えたからだ。
一緒に召喚された、女子高校生と城を抜け出して、王都を脱出する方法を考える。
ダメだ大人と、理不尽ないじめを受けていた女子高校生は、巻き込まれた勇者召喚で知り合った。二人と名字と名前を持つ猫(聖獣)とのスローライフは、いろいろな人を巻き込んでにぎやかになっていく。
おっさんは、日本に居た時と同じ仕事を行い始める。
女子高校生は、隠したスキルを使って、おっさんの仕事を手伝う(手伝っているつもり)。
注)作者が楽しむ為に書いています。
誤字脱字が多いです。誤字脱字は、見つけ次第直していきますが、更新はまとめて行います。
伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。
帰還した召喚勇者の憂鬱 ~ 復讐を嗜むには、俺は幼すぎるのか? ~
北きつね
ファンタジー
世界各国から、孤児ばかり300名が消えた。異世界に召喚されたのだ。
異世界召喚。
無事、魔物の王を討伐したのは、29名の召喚された勇者たちだった。
そして、召喚された勇者たちは、それぞれの思い、目的を持って地球に帰還した。
帰還した勇者たちを待っていたのは、29名の勇者たちが想像していたよりもひどい現実だった。
そんな現実を受け止めて、7年の月日を戦い抜いた召喚勇者たちは、自分たちの目的を果たすために動き出すのだった。
異世界で得た仲間たちと、異世界で学んだ戦い方と、異世界で会得したスキルを使って、召喚勇者たちは、復讐を開始する。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
兎人ちゃんと異世界スローライフを送りたいだけなんだが
アイリスラーメン
ファンタジー
黒髪黒瞳の青年は人間不信が原因で仕事を退職。ヒキニート生活が半年以上続いたある日のこと、自宅で寝ていたはずの青年が目を覚ますと、異世界の森に転移していた。
右も左もわからない青年を助けたのは、垂れたウサ耳が愛くるしい白銀色の髪をした兎人族の美少女。
青年と兎人族の美少女は、すぐに意気投合し共同生活を始めることとなる。その後、青年の突飛な発想から無人販売所を経営することに。
そんな二人に夢ができる。それは『三食昼寝付きのスローライフ』を送ることだ。
青年と兎人ちゃんたちは苦難を乗り越えて、夢の『三食昼寝付きのスローライフ』を実現するために日々奮闘するのである。
三百六十五日目に大戦争が待ち受けていることも知らずに。
【登場人物紹介】
マサキ:本作の主人公。人間不信な性格。
ネージュ:白銀の髪と垂れたウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。恥ずかしがり屋。
クレール:薄桃色の髪と左右非対称なウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。人見知り。
ダール:オレンジ色の髪と短いウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。お腹が空くと動けない。
デール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ドール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。
ルナ:イングリッシュロップイヤー。大きなウサ耳で空を飛ぶ。実は幻獣と呼ばれる存在。
ビエルネス:子ウサギサイズの妖精族の美少女。マサキのことが大好きな変態妖精。
ブランシュ:外伝主人公。白髪が特徴的な兎人族の女性。世界を守るために戦う。
【お知らせ】
◆2021/12/09:第10回ネット小説大賞の読者ピックアップに掲載。
◆2022/05/12:第10回ネット小説大賞の一次選考通過。
◆2022/08/02:ガトラジで作品が紹介されました。
◆2022/08/10:第2回一二三書房WEB小説大賞の一次選考通過。
◆2023/04/15:ノベルアッププラス総合ランキング年間1位獲得。
◆2023/11/23:アルファポリスHOTランキング5位獲得。
◆自費出版しました。メルカリとヤフオクで販売してます。
※アイリスラーメンの作品です。小説の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
異世界転生、防御特化能力で彼女たちを英雄にしようと思ったが、そんな彼女たちには俺が英雄のようだ。
Mです。
ファンタジー
異世界学園バトル。
現世で惨めなサラリーマンをしていた……
そんな会社からの帰り道、「転生屋」という見慣れない怪しげな店を見つける。
その転生屋で新たな世界で生きる為の能力を受け取る。
それを自由イメージして良いと言われた為、せめて、新しい世界では苦しまないようにと防御に突出した能力をイメージする。
目を覚ますと見知らぬ世界に居て……学生くらいの年齢に若返っていて……
現実か夢かわからなくて……そんな世界で出会うヒロイン達に……
特殊な能力が当然のように存在するその世界で……
自分の存在も、手に入れた能力も……異世界に来たって俺の人生はそんなもん。
俺は俺の出来ること……
彼女たちを守り……そして俺はその能力を駆使して彼女たちを英雄にする。
だけど、そんな彼女たちにとっては俺が英雄のようだ……。
※※多少意識はしていますが、主人公最強で無双はなく、普通に苦戦します……流行ではないのは承知ですが、登場人物の個性を持たせるためそのキャラの物語(エピソード)や回想のような場面が多いです……後一応理由はありますが、主人公の年上に対する態度がなってません……、後、私(さくしゃ)の変な癖で「……」が凄く多いです。その変ご了承の上で楽しんで頂けると……Mです。の本望です(どうでもいいですよね…)※※
※※楽しかった……続きが気になると思って頂けた場合、お気に入り登録……このエピソード好みだなとか思ったらコメントを貰えたりすると軽い絶頂を覚えるくらいには喜びます……メンタル弱めなので、誹謗中傷てきなものには怯えていますが、気軽に頂けると嬉しいです。※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる