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記憶喪失
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「ん.......ここは」
「あ!起きました?灰羽奏汰さん」
「なんで名前を?」
あっそうだ僕、車に跳ねられてそれで.......
あれ?なんにも思い出せない。
「ここは病院ですよ。すぐに先生を呼んできますね!」
「えっあ、はい」
自分の名前やママ、パパの名前は覚えてるのに他がなんにも思い出せない、なんでだろう。
痛った!!足.....折れてる。それと上半身なんか固定されてる。
「ママ!」
「あ~良かった!心配したんだから」
「もう大丈夫だと思うよ!」
「じゃあそれを確認しに診察室に行こうか」
「わかった!」
初めて車椅子に乗る。少し楽しみな奏汰。
「結構難しいな、車椅子動かすの」
意外と動きやすくてびっくりした。
「奏汰は大丈夫なんですか?」
「結果から言いますと右足骨折、上半身....主に肋骨が複数折れています。入院して徐々に治していきます。そしてここからが重要なんですが..........」
「はい...」
「奏汰さんは重度の記憶喪失です」
「えっ!!!戻る可能性はあるんですか?!」
「十分にあります。ですか奏汰さんの場合少し特殊なんですよ」
「特殊と言うと?」
「普通、頭の中に記憶が管理されている所があるんですけど、奏汰さんの場合生まれつきなのか管理する場所が少ないんですよ。車に跳ねられる前は日常生活に支障をきたすほどでは無かったんですけど、今回の大怪我で頭も打ってしまったみたいで少なかった記憶保管庫が見当たらなくて、記憶が無くなっている。という状況です」
「じゃあ私の事を覚えていたのはなんでですか?」
「確証はありませんが記憶保管庫以外の脳が覚えていたんでしょう。親は一番一緒にいますからね」
「なるほど」
「それじゃあ奏汰さんは一回その記憶保管庫を探すために頭部を検査しますが、よろしいでしょうか?」
「大丈夫です。お願いします」
「じゃあ奏汰くんはこっちについてきてもらえる?」
「分かりました」
「奏汰くんは今からあの大きい機械の丸の中に入るんだよー」
「痛くない?」
「大丈夫。痛くなるような機械じゃないから!」
「そう、なら良かった」
「じゃあ入るよ~!」
「怖い怖いめっちゃ怖い!」
「大丈夫大丈夫、入るだけだから。私もここにいるから.....ね」
「うん....」
「「・・・・・・」」
「はい!終わりー」
「あー怖かった....」
「よく頑張ったねー!」
頭を撫でられる奏汰。
「それじゃあさっきの診察室に戻ろっか!」
「はい」
「残念ながら、今の所見つかりませんでした」
「そうですか.....」
「まあ今後見つかる可能性もありますし、急に思い出したりするかもしれないので入院して経過観察しながら外傷を治していきましょう」
「はい...よろしくお願いします。ありがとうございました」
「ありがとうございました」
診察室を出るお母さんと奏汰と看護師さん。
「じゃあとりあえずこれお願いします。服とかタオルです」
「はい、お預かりします」
「それじゃあママ、結美のご飯作らないといけないから変えるわね」
「わかった」
「ちゃんと言うこと聞くのよ」
「わかってる」
「それじゃあね!」
「ばいばい!」
「じゃあ部屋に戻ろっか!」
「はい」
「車椅子押してあげるから動かさなくて大丈夫だよー」
「分かりました」
「はい到着!どうする?ベットで横なりたい?」
「うん」
「わかった!じゃあバランス崩さないように支えててあげるから自分でベットの上乗れる?」
「うん、大丈夫」
「はい!いいよー」
ベットの上に登ろうとした時、骨折していたのを忘れていて。
「痛った!」
「大丈夫?!」
「大丈夫大丈夫、なんとか登れたし」
「それじゃあ夜ご飯持ってくるから、それまでゆっくりしててね!」
「はい」
色々と疲れたのか、その後すぐに奏汰は寝てしまった。それはもうぐっすりと。
「奏汰くん。持ってきたよーってあれ、寝ちゃってる?」
「とりあえず夜ご飯置いておこっと」
小学四年生で事故に遭うとは.......しかも記憶喪失まで、可哀想に。
「うーん.....」
「ん?...奏汰くん起きた?」
「・・・」
寝言か。
それにしても寝顔可愛い!....って!そんな事してる場合じゃないよ!さっさと仕事に戻らなきゃ。
「あ!起きました?灰羽奏汰さん」
「なんで名前を?」
あっそうだ僕、車に跳ねられてそれで.......
あれ?なんにも思い出せない。
「ここは病院ですよ。すぐに先生を呼んできますね!」
「えっあ、はい」
自分の名前やママ、パパの名前は覚えてるのに他がなんにも思い出せない、なんでだろう。
痛った!!足.....折れてる。それと上半身なんか固定されてる。
「ママ!」
「あ~良かった!心配したんだから」
「もう大丈夫だと思うよ!」
「じゃあそれを確認しに診察室に行こうか」
「わかった!」
初めて車椅子に乗る。少し楽しみな奏汰。
「結構難しいな、車椅子動かすの」
意外と動きやすくてびっくりした。
「奏汰は大丈夫なんですか?」
「結果から言いますと右足骨折、上半身....主に肋骨が複数折れています。入院して徐々に治していきます。そしてここからが重要なんですが..........」
「はい...」
「奏汰さんは重度の記憶喪失です」
「えっ!!!戻る可能性はあるんですか?!」
「十分にあります。ですか奏汰さんの場合少し特殊なんですよ」
「特殊と言うと?」
「普通、頭の中に記憶が管理されている所があるんですけど、奏汰さんの場合生まれつきなのか管理する場所が少ないんですよ。車に跳ねられる前は日常生活に支障をきたすほどでは無かったんですけど、今回の大怪我で頭も打ってしまったみたいで少なかった記憶保管庫が見当たらなくて、記憶が無くなっている。という状況です」
「じゃあ私の事を覚えていたのはなんでですか?」
「確証はありませんが記憶保管庫以外の脳が覚えていたんでしょう。親は一番一緒にいますからね」
「なるほど」
「それじゃあ奏汰さんは一回その記憶保管庫を探すために頭部を検査しますが、よろしいでしょうか?」
「大丈夫です。お願いします」
「じゃあ奏汰くんはこっちについてきてもらえる?」
「分かりました」
「奏汰くんは今からあの大きい機械の丸の中に入るんだよー」
「痛くない?」
「大丈夫。痛くなるような機械じゃないから!」
「そう、なら良かった」
「じゃあ入るよ~!」
「怖い怖いめっちゃ怖い!」
「大丈夫大丈夫、入るだけだから。私もここにいるから.....ね」
「うん....」
「「・・・・・・」」
「はい!終わりー」
「あー怖かった....」
「よく頑張ったねー!」
頭を撫でられる奏汰。
「それじゃあさっきの診察室に戻ろっか!」
「はい」
「残念ながら、今の所見つかりませんでした」
「そうですか.....」
「まあ今後見つかる可能性もありますし、急に思い出したりするかもしれないので入院して経過観察しながら外傷を治していきましょう」
「はい...よろしくお願いします。ありがとうございました」
「ありがとうございました」
診察室を出るお母さんと奏汰と看護師さん。
「じゃあとりあえずこれお願いします。服とかタオルです」
「はい、お預かりします」
「それじゃあママ、結美のご飯作らないといけないから変えるわね」
「わかった」
「ちゃんと言うこと聞くのよ」
「わかってる」
「それじゃあね!」
「ばいばい!」
「じゃあ部屋に戻ろっか!」
「はい」
「車椅子押してあげるから動かさなくて大丈夫だよー」
「分かりました」
「はい到着!どうする?ベットで横なりたい?」
「うん」
「わかった!じゃあバランス崩さないように支えててあげるから自分でベットの上乗れる?」
「うん、大丈夫」
「はい!いいよー」
ベットの上に登ろうとした時、骨折していたのを忘れていて。
「痛った!」
「大丈夫?!」
「大丈夫大丈夫、なんとか登れたし」
「それじゃあ夜ご飯持ってくるから、それまでゆっくりしててね!」
「はい」
色々と疲れたのか、その後すぐに奏汰は寝てしまった。それはもうぐっすりと。
「奏汰くん。持ってきたよーってあれ、寝ちゃってる?」
「とりあえず夜ご飯置いておこっと」
小学四年生で事故に遭うとは.......しかも記憶喪失まで、可哀想に。
「うーん.....」
「ん?...奏汰くん起きた?」
「・・・」
寝言か。
それにしても寝顔可愛い!....って!そんな事してる場合じゃないよ!さっさと仕事に戻らなきゃ。
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