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44,ノイマン基金
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シア達はダンジョンを制覇した次の日、ダンジョンで集めた宝物を整理するために朝から武器屋にいた。
「さすがだな。必ず攻略してくるとは思っていたが、これほど早いとは思わなかったよ」
「ありがとうございます。宝箱を整理したいので手伝ってもらってもいいですか?」
「ああ、光栄だな。存分に整理してくれ。買いとれるものは買い取るよ」
「じゃあ、出していこうか」
「まずは剣から出そうか」
シアは種類別に宝物を出していった。
「高く売れるのは宝石の入ったこの剣だが、実戦で一番使えるのはこの大剣だな」
「その剣なら打ち直しができるね。不壊の効果がついているから壊れないのがいいね」
「この剣はアーサーだな。ほらよ」
「槍はこの槍だな。この槍は不壊以外にも軽量の効果があるからエマに丁度いい。少し長いから、打ちなおしてエマにあう大きさにしようよ」
「このナックルは最高だね。オリハルコンで出来ている。オリハルコンは無茶苦茶頑丈だし、魔力を通してしまえば龍相手にも使えるよ。ノイマン持っていけよ」
「この手裏剣、ブーメラン、クナイはルーナだな。使い分けたらいい」
「それからこのローブは……」
シア達が全てを整理し終えたのは夕方であった。
数点の武器を買取ると、店主は残りを冒険者ギルドに持って行くように告げた。
宝物には武器、防具の他にも魔法効果を付与する巻物、宝石類、鉱石のインゴット、金貨などが大量にあり、冒険者ギルドで不要なものを処分しただけで60億エニになった。そのお金をシア達は等分にそれぞれが受け取ると、ダンジョン攻略の報奨金を出そうとしたギルド長のケラーに聞いた。
「ダンジョンで亡くなった38人の家族には連絡が取れたのですか?」
「ああ、全員がこのギルドの所属だったから早かったよ」
「そうですか。よかった……というのは不謹慎なのでしょうか」
「いや、よかったのですよ、シア君。家族の安否がわからないと不安です。それに亡くなっていることがわかれば新たに人生設計も出来ますからね。何もわからずそのままというのが一番辛いのです」
「……」
「そういえば、お礼を言いたいという人たちがそろそろ来るはずだが……」
ケラーがそう言って職員に声をかけると、既に来て待っているという。
シア達は沈痛な面持ちで案内された部屋に入った。
「あなたがダンジョンを制覇されたシアさんですか?」
「そうです……」
「おめでとうございます。亡くなった主人のためにも胸を張ってくださいね」
「ご主人のために?」
「ええ、この街で冒険者をする者は全員がダンジョンに挑みます。そこには沢山の罠があり、魔物達が出て命を落とす危険性が高いのです。それでも大事なもののために命がけで挑み続けます」
「大事なもの……」
「それは人それぞれです。ある者は家族のために、ある者は名誉のために、ある者は自分を高めるために……そこには無数の理由があります」
「そうだよ。そんな辛気臭い顔されたらあの世で自慢できないじゃないか」
「ああ、あのカール様の息子さんや王子様にその仲間、さらにはフェンリルまでいるパーティーと出会ったんだぜ」
「あなた達とほんの少しでも出会ってタグを回収してもらった。それすらない人がどれだけ大勢いるのか……」
「ああ、そういえばあの盲目のローラを治療してくれたのだろう?」
「盲目のローラ?」
「ダンジョンに入る前に目の見えない女の子と合わなかったか?」
「ああ、あの子……」
「あの子の父親はA級冒険者だったが、このダンジョンから帰って来なかったんだよ」
「だが、その父親はしっかり財産を残していたし、母親もいる。生活の心配はないんだ」
「でも、あの子はいつか父親が帰還の部屋から帰ってくるかもしれないと思い、もう一年、ああやってダンジョンの入口で薬草を売りながら待っているのだよ」
「その子がもうダンジョンの入口で待つことを止めたんだ。君達が制覇してきたからダンジョンのどこにも父親がいないことを理解したんだよ」
「生きているかもしれない……、そう思ってあの子は一年間見えない目であそこにいたんだよ。そんな子が今朝会ったら、すっきりとした表情で『綺麗なお兄ちゃんと、いい匂いのお姉ちゃんと、カッコいい王子様に目を治してもらったから、お父さんの分まで頑張る』って」
「君たちは立派なことをしているんだよ。胸を張って私たちが自慢出来るようにしてくれよ」
しばらくシア達は声が出なかった。その時、ケラーとギルドの職員が10億エニを持ってきたのだ。シア達は誰ともなく顔を見合わせて頷きあうとケラー達にこう告げた。
「そのお金は寄付します。今後ダンジョンに挑んで帰ってこない人の家族が生活に困っていたり、高額な治療が必要な人がいればそのお金を使ってください」
「でも、10億エニですよ……」
「俺たちは今のところお金には困っていません。このダンジョンでも十分に稼がせてもらいました。まだまだこの先稼いでみせます。でもダンジョンで命を落とす人は今日も明日もおられるでしょう。現に目の前にそうした方がおられます。そのお金はギルドで管理して役立ててください」
「王子のアーサーだ。足りなくなったら王宮に申し出てくれ。できる限りのことはさせてもらう」
「そうですよ。私たちは大丈夫ですから使ってください」
「追加してもいいですよ」
「うん。まだまだ余裕あるからね」
「……シア、アーサー。入場料とか取ったらどうだろう?」
「ノイマン、どういうことだ?」
「ダンジョンに入るときに入場料を徴収して積み立てておくのさ。それを原資にして運用し、俺たちが出した10億エニに追加していく。そのお金をダンジョンで不幸があった人のために使えばいい。多少の取り決めが必要だとは思うがどうだろうか?」
「それなら、父上とクレイン伯爵にも進言しよう。王都に帰ったら早速掛け合ってみるよ」
「……ノイマン基金とでも名付けよう」
「シア、それはやめてくれ」
「フライブルク王国一の秀才ノイマンが考え出したノイマン基金だな」
「アラガンもやめてくれ」
「さすがね。ただの脳筋ではなかったのね……」
「ルーナまで」
「ケラーさん。皆もこう言っていますし預かっておいてください。私もノイマン基金に寸劇の収入で協力します」
「エマの寸劇に収入あるの?」
「これから稼ぐのよ……」
その後、アーサーからの進言を受けたアレクサンドロス王はすぐに動き、冒険者ギルド総本部グランドマスターのクレインと協力してダンジョンだけではなく、冒険者相互が助けあう形での基金運用をはじめた。その基金の提案者であり、さらに運用規則策定に尽力したフライブルク王国一の秀才ノイマンの名前にちなんでノイマン基金と名付けられた。
このノイマン基金はフライブルク王国を発祥に全世界に広まった。やがてノイマン基金は形を変えながら、この世界で保険制度として普及し、さらには社会保障制度として重要な役割を果たすこととなった。ノイマン基金は冒険者ギルドが運用を独占し、冒険者ギルドにも莫大な収益をもたらすことにもなった。フライブルク王国の神童ノイマンは、このノイマン基金を皮切りに歴史に名を残し始めたのである。
「さすがだな。必ず攻略してくるとは思っていたが、これほど早いとは思わなかったよ」
「ありがとうございます。宝箱を整理したいので手伝ってもらってもいいですか?」
「ああ、光栄だな。存分に整理してくれ。買いとれるものは買い取るよ」
「じゃあ、出していこうか」
「まずは剣から出そうか」
シアは種類別に宝物を出していった。
「高く売れるのは宝石の入ったこの剣だが、実戦で一番使えるのはこの大剣だな」
「その剣なら打ち直しができるね。不壊の効果がついているから壊れないのがいいね」
「この剣はアーサーだな。ほらよ」
「槍はこの槍だな。この槍は不壊以外にも軽量の効果があるからエマに丁度いい。少し長いから、打ちなおしてエマにあう大きさにしようよ」
「このナックルは最高だね。オリハルコンで出来ている。オリハルコンは無茶苦茶頑丈だし、魔力を通してしまえば龍相手にも使えるよ。ノイマン持っていけよ」
「この手裏剣、ブーメラン、クナイはルーナだな。使い分けたらいい」
「それからこのローブは……」
シア達が全てを整理し終えたのは夕方であった。
数点の武器を買取ると、店主は残りを冒険者ギルドに持って行くように告げた。
宝物には武器、防具の他にも魔法効果を付与する巻物、宝石類、鉱石のインゴット、金貨などが大量にあり、冒険者ギルドで不要なものを処分しただけで60億エニになった。そのお金をシア達は等分にそれぞれが受け取ると、ダンジョン攻略の報奨金を出そうとしたギルド長のケラーに聞いた。
「ダンジョンで亡くなった38人の家族には連絡が取れたのですか?」
「ああ、全員がこのギルドの所属だったから早かったよ」
「そうですか。よかった……というのは不謹慎なのでしょうか」
「いや、よかったのですよ、シア君。家族の安否がわからないと不安です。それに亡くなっていることがわかれば新たに人生設計も出来ますからね。何もわからずそのままというのが一番辛いのです」
「……」
「そういえば、お礼を言いたいという人たちがそろそろ来るはずだが……」
ケラーがそう言って職員に声をかけると、既に来て待っているという。
シア達は沈痛な面持ちで案内された部屋に入った。
「あなたがダンジョンを制覇されたシアさんですか?」
「そうです……」
「おめでとうございます。亡くなった主人のためにも胸を張ってくださいね」
「ご主人のために?」
「ええ、この街で冒険者をする者は全員がダンジョンに挑みます。そこには沢山の罠があり、魔物達が出て命を落とす危険性が高いのです。それでも大事なもののために命がけで挑み続けます」
「大事なもの……」
「それは人それぞれです。ある者は家族のために、ある者は名誉のために、ある者は自分を高めるために……そこには無数の理由があります」
「そうだよ。そんな辛気臭い顔されたらあの世で自慢できないじゃないか」
「ああ、あのカール様の息子さんや王子様にその仲間、さらにはフェンリルまでいるパーティーと出会ったんだぜ」
「あなた達とほんの少しでも出会ってタグを回収してもらった。それすらない人がどれだけ大勢いるのか……」
「ああ、そういえばあの盲目のローラを治療してくれたのだろう?」
「盲目のローラ?」
「ダンジョンに入る前に目の見えない女の子と合わなかったか?」
「ああ、あの子……」
「あの子の父親はA級冒険者だったが、このダンジョンから帰って来なかったんだよ」
「だが、その父親はしっかり財産を残していたし、母親もいる。生活の心配はないんだ」
「でも、あの子はいつか父親が帰還の部屋から帰ってくるかもしれないと思い、もう一年、ああやってダンジョンの入口で薬草を売りながら待っているのだよ」
「その子がもうダンジョンの入口で待つことを止めたんだ。君達が制覇してきたからダンジョンのどこにも父親がいないことを理解したんだよ」
「生きているかもしれない……、そう思ってあの子は一年間見えない目であそこにいたんだよ。そんな子が今朝会ったら、すっきりとした表情で『綺麗なお兄ちゃんと、いい匂いのお姉ちゃんと、カッコいい王子様に目を治してもらったから、お父さんの分まで頑張る』って」
「君たちは立派なことをしているんだよ。胸を張って私たちが自慢出来るようにしてくれよ」
しばらくシア達は声が出なかった。その時、ケラーとギルドの職員が10億エニを持ってきたのだ。シア達は誰ともなく顔を見合わせて頷きあうとケラー達にこう告げた。
「そのお金は寄付します。今後ダンジョンに挑んで帰ってこない人の家族が生活に困っていたり、高額な治療が必要な人がいればそのお金を使ってください」
「でも、10億エニですよ……」
「俺たちは今のところお金には困っていません。このダンジョンでも十分に稼がせてもらいました。まだまだこの先稼いでみせます。でもダンジョンで命を落とす人は今日も明日もおられるでしょう。現に目の前にそうした方がおられます。そのお金はギルドで管理して役立ててください」
「王子のアーサーだ。足りなくなったら王宮に申し出てくれ。できる限りのことはさせてもらう」
「そうですよ。私たちは大丈夫ですから使ってください」
「追加してもいいですよ」
「うん。まだまだ余裕あるからね」
「……シア、アーサー。入場料とか取ったらどうだろう?」
「ノイマン、どういうことだ?」
「ダンジョンに入るときに入場料を徴収して積み立てておくのさ。それを原資にして運用し、俺たちが出した10億エニに追加していく。そのお金をダンジョンで不幸があった人のために使えばいい。多少の取り決めが必要だとは思うがどうだろうか?」
「それなら、父上とクレイン伯爵にも進言しよう。王都に帰ったら早速掛け合ってみるよ」
「……ノイマン基金とでも名付けよう」
「シア、それはやめてくれ」
「フライブルク王国一の秀才ノイマンが考え出したノイマン基金だな」
「アラガンもやめてくれ」
「さすがね。ただの脳筋ではなかったのね……」
「ルーナまで」
「ケラーさん。皆もこう言っていますし預かっておいてください。私もノイマン基金に寸劇の収入で協力します」
「エマの寸劇に収入あるの?」
「これから稼ぐのよ……」
その後、アーサーからの進言を受けたアレクサンドロス王はすぐに動き、冒険者ギルド総本部グランドマスターのクレインと協力してダンジョンだけではなく、冒険者相互が助けあう形での基金運用をはじめた。その基金の提案者であり、さらに運用規則策定に尽力したフライブルク王国一の秀才ノイマンの名前にちなんでノイマン基金と名付けられた。
このノイマン基金はフライブルク王国を発祥に全世界に広まった。やがてノイマン基金は形を変えながら、この世界で保険制度として普及し、さらには社会保障制度として重要な役割を果たすこととなった。ノイマン基金は冒険者ギルドが運用を独占し、冒険者ギルドにも莫大な収益をもたらすことにもなった。フライブルク王国の神童ノイマンは、このノイマン基金を皮切りに歴史に名を残し始めたのである。
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