10 / 76
10,入学式
しおりを挟む
事件の後処理はコールマン伯爵がしてくれることになり、エマとルーナは自宅へと帰っていった。その日はコールマン伯爵の王都の屋敷に泊まり、次の日は朝から同じ馬車に乗り込み一緒にフリージア学園の入学式に行くことになった。
貴族街から学園に続く長い石畳の馬車道を行く。
跳ねた馬車から感じる衝撃すら心地よく思うほどシアの心は浮ついていた。
そんなシアにコールマン伯爵が穏やかに声を掛ける。
「シア君、君は本当に真っ直ぐだ。そして純真無垢な心を持っていると思う。だからこそ思うのだが、君を利用しようとする者たちも沢山これから現れるだろう。その時は遠慮なく私を頼ってくれたらいいからね」
シアの目を真っ直ぐ見つめてコールマン伯爵がそう言ってくれたのだった。シアがコールマン伯爵に礼を言ったとき丁度馬車が学園に到着した。
「来たか、シア。コールマン伯爵ご苦労様」
周りの人よりも頭二つくらい出ている巨漢の老人が手を挙げてやってきた。
「クレインさん、来てくれたんだね」
「おお、何とかギルドの仕事がひと段落したからな。クレアがSクラスだと言って喜んでいたぞ。俺も鼻が高い」
そう言うと、シアの頭をがしがしと撫でて三人で入学式の式場に入った。
式場は屋根付きの木造建築で、頭上は吹き抜けで開放感のある造りになっており、およそ200人の入学生と保護者を入れてもまだまだ余裕がある広さであった。シアたちが着席すると前方の舞台に校長のイルマが上がり祝辞を述べ始め、入学式は始まったのである。イルマの挨拶は短くあっさりと終わると、その後は立席での親睦会が開催された。職員の説明によると、寮に入ることで遠方の親とここで別れる者も多いために開催されるのだという。シアと小太郎がコールマン伯爵とクレインに色々と話をしていると、そこに身なりの良い優しそうな男性に連れられてルーナがやってきた。またその後ろから軍人のような服装をした強面の男性に連れられてエマもやってきた。
二人の壮年男性はコールマン伯爵とクレインに挨拶をすると、それぞれエマとルーナを連れてシアと小太郎のところに寄ってきて話しかけてきたのである。
「君がシア君だね。私はヨハネス・オースティン子爵という。娘のルーナを何度も暴漢から守ってくれたとか。礼を言う」
「俺はバーデン・ランドリー男爵だ。国境警備隊を率いている。うちのエマが黒髪の王子様の話を聞かせてくれてな。楽しかったぜ」
「バーデン男爵、黒髪の王子様、ですか?」
そうヨハネス子爵が聞くと、またしてもエマが寸劇を始めようとしたので、ルーナは顔を真っ赤にしてエマの手を取り去っていった。
すると、バーデン男爵が真剣な表情でシアの目を見る。
「君はカール・ガイウス・ペルサス様の息子だな」
「そうすると……」
何かを続けようとしたのでヨハネス子爵を無言で制すると、バーデン男爵はヨハネス子爵、コールマン伯爵とクレインに後ほど全員で話をしようと伝えた。
コールマン伯爵とクレインに若干の緊張が走る。
だが、バーデン男爵は
「俺が率いる警備隊はカール・ガイウス・ペルサス様に絶対に頭が上がらない。俺自身も子供の時に助けてもらっている。親父もそうだ。彼の力にならせて欲しい」
といい、ヨハネス子爵も、
「うちの領地が暴龍にやられそうになった時、あの方が助けてくれた。父の代には隣国のバーバリアン王国からの進攻にもあったがそれも退けてくれたのだ。コールマン伯爵、クレイン伯爵、手伝わせてもらえませんか」
それを聞いたコールマン伯爵とクレインは時間を打ち合わせて後日改めて話し合いをすることにした。
そうするうちに時間がやってきて、生徒を教室へと案内し始めた。
シアと小太郎、エマとルーナはそれぞれ保護者たちに挨拶をすると、職員についていった。その後ろ姿を見て、残された大人たちは、
「ペルサスの忘れ形見……か。この先大きく波乱が起きるだろうな」
と、誰ともなく口にしたのであった。
シアたちが案内されて入った教室には机が6つあった。
職員の指示通りに着席すると、
「私はマルクス。このクラスの担任をすることになった。ちなみに本年の受験生は約2万人。合格者は200人ちょうど。Sクラスはこの6人だ。今年のSクラスは実に面白い。まずは窓際の君から自己紹介をしてもらおうか」
「僕はノイマン・シュタイン。政治理論が好きで将来は王宮で政治家として活動したいと思っている。よろしく」
ノイマンは座学が満点で、神童という声もある有名な子供だったらしい。
「俺はアラガン・ドワイト。見ての通りドワーフだ。将来はアストロンを超える剣を作るのが夢だ」
(アストロンって、父さんの剣……)
そう思うと、アラガンはこちらをちらりと見て親指を立てた。
(何だろう? 俺のこと知っているのかな)
「次は私だな。私はこの国フライブルク王国の王子アーサー・フライブルクだ。この学園では身分は関係がない。私も親友と呼べる友人が出来ればと期待している。みんなよろしく頼むよ」
(おお、金髪の王子様だ。でも友人が欲しいって言っていたな……友達になれるかな)
アーサーもこちらをちらりと見て白い歯を出して笑った。
(王子様スマイルってお母さんが言っていたのはこれかぁ……)
「エマ・ランドリーです。父の影響で小さい頃から攻撃魔法を勉強していました。将来は龍を倒せるような魔導士になりたいです。そちらのルーナとは親の領地が隣同士で幼馴染です。よろしくお願いいたします」
(へぇー、エマって攻撃魔法を勉強しているんだ。活発そうだから似合ってるね。龍なんて、ちょっと練習したらすぐに倒せるって)
「ルーナ・オースティンです。光魔法が得意です。光属性を持っている者は希少だと言われています。是非とも回復魔法を覚えてお役に立てればいいなと思っています。エマとは親友です。よろしくお願いいたします」
(光属性って希少なの? 回復魔法なんて普通に使えると思うけどなぁ。それにしてもやはりルーナは素敵だな。次は俺かぁ)
「S級冒険者のシア・ペルサスです。隣にいるのがフェンリルの小太郎です。この間までほかの大陸にいたのでこの国のことがよくわかりません。よろしくお願いします」
「さて、全員自己紹介も終わったな。では机を一つに集めて親交を深めようか」
担任のマルクス先生がそう言うと、全員が机を固めて座り車座になった。そして、彼らの質問はシアと小太郎に集中した。
口火を切ったのはドワーフのアラガンだった。
「シアのお父さんはあのカール・ガイウス・ペルサス様だよな」
「そうだよ。知っているの?」
「なぁ、アストロン見ることってできるか?」
アラガンがそう言うので、亜空間収納にしまってあるアストロンを取り出して机の上に置いた。すると、全員の視線が釘付けになる。
アストロンは一見すると何の意匠もない少し長めの片刃の剣であった。だが、若干反りが入っていて、刃紋が陽の光を反射し煌めくと神秘的な色に変わる。鏡の様に磨き抜かれた刀身に皆が吸い込まれそうになっていた。
「……この剣って、伝説がいっぱいあるのに刃毀れ一つしてないね」
「父さんは刃毀れするような斬り方ではこの剣は使えないって言っていたね。死ぬまで肌身離さず持っていたよ」
「……ごめん。嫌なこと思い出させたかな」
「いいよ。父さんはこの剣は父さんのためだけに作られたって言っていた。俺にも自分のためだけに作られた剣を使えって言っていたよ。そのせいかアストロンは俺には少し使いにくいんだ。練習でいいからさ何か俺の剣作ってよ」
「任せとけ。絶対にアストロン以上の剣を作ってやるさ」
そう言うと、アラガンはまた親指を立てた。
続いてアーサーがシアに聞いた。
「シアがカール・ガイウス・ペルサス様の息子なら、シアはペルサス王国の王位継承権を持つことになるな」
「王位継承権?」
「そうだ。だから私と同じ立場だな」
そう言って、王子様スマイルで楽しそうに笑った。
それを聞いたエマは本当に「黒髪の王子様」なのね……と呟いていたが、
「そのうち、父上がみんなを呼び出すと思う。済まないがその時は頼むな」
と、アーサーは全員に頭を下げた。
シアが理由を聞こうとすると、制服の採寸に業者がやってきたので初日の授業は終了することになった。
貴族街から学園に続く長い石畳の馬車道を行く。
跳ねた馬車から感じる衝撃すら心地よく思うほどシアの心は浮ついていた。
そんなシアにコールマン伯爵が穏やかに声を掛ける。
「シア君、君は本当に真っ直ぐだ。そして純真無垢な心を持っていると思う。だからこそ思うのだが、君を利用しようとする者たちも沢山これから現れるだろう。その時は遠慮なく私を頼ってくれたらいいからね」
シアの目を真っ直ぐ見つめてコールマン伯爵がそう言ってくれたのだった。シアがコールマン伯爵に礼を言ったとき丁度馬車が学園に到着した。
「来たか、シア。コールマン伯爵ご苦労様」
周りの人よりも頭二つくらい出ている巨漢の老人が手を挙げてやってきた。
「クレインさん、来てくれたんだね」
「おお、何とかギルドの仕事がひと段落したからな。クレアがSクラスだと言って喜んでいたぞ。俺も鼻が高い」
そう言うと、シアの頭をがしがしと撫でて三人で入学式の式場に入った。
式場は屋根付きの木造建築で、頭上は吹き抜けで開放感のある造りになっており、およそ200人の入学生と保護者を入れてもまだまだ余裕がある広さであった。シアたちが着席すると前方の舞台に校長のイルマが上がり祝辞を述べ始め、入学式は始まったのである。イルマの挨拶は短くあっさりと終わると、その後は立席での親睦会が開催された。職員の説明によると、寮に入ることで遠方の親とここで別れる者も多いために開催されるのだという。シアと小太郎がコールマン伯爵とクレインに色々と話をしていると、そこに身なりの良い優しそうな男性に連れられてルーナがやってきた。またその後ろから軍人のような服装をした強面の男性に連れられてエマもやってきた。
二人の壮年男性はコールマン伯爵とクレインに挨拶をすると、それぞれエマとルーナを連れてシアと小太郎のところに寄ってきて話しかけてきたのである。
「君がシア君だね。私はヨハネス・オースティン子爵という。娘のルーナを何度も暴漢から守ってくれたとか。礼を言う」
「俺はバーデン・ランドリー男爵だ。国境警備隊を率いている。うちのエマが黒髪の王子様の話を聞かせてくれてな。楽しかったぜ」
「バーデン男爵、黒髪の王子様、ですか?」
そうヨハネス子爵が聞くと、またしてもエマが寸劇を始めようとしたので、ルーナは顔を真っ赤にしてエマの手を取り去っていった。
すると、バーデン男爵が真剣な表情でシアの目を見る。
「君はカール・ガイウス・ペルサス様の息子だな」
「そうすると……」
何かを続けようとしたのでヨハネス子爵を無言で制すると、バーデン男爵はヨハネス子爵、コールマン伯爵とクレインに後ほど全員で話をしようと伝えた。
コールマン伯爵とクレインに若干の緊張が走る。
だが、バーデン男爵は
「俺が率いる警備隊はカール・ガイウス・ペルサス様に絶対に頭が上がらない。俺自身も子供の時に助けてもらっている。親父もそうだ。彼の力にならせて欲しい」
といい、ヨハネス子爵も、
「うちの領地が暴龍にやられそうになった時、あの方が助けてくれた。父の代には隣国のバーバリアン王国からの進攻にもあったがそれも退けてくれたのだ。コールマン伯爵、クレイン伯爵、手伝わせてもらえませんか」
それを聞いたコールマン伯爵とクレインは時間を打ち合わせて後日改めて話し合いをすることにした。
そうするうちに時間がやってきて、生徒を教室へと案内し始めた。
シアと小太郎、エマとルーナはそれぞれ保護者たちに挨拶をすると、職員についていった。その後ろ姿を見て、残された大人たちは、
「ペルサスの忘れ形見……か。この先大きく波乱が起きるだろうな」
と、誰ともなく口にしたのであった。
シアたちが案内されて入った教室には机が6つあった。
職員の指示通りに着席すると、
「私はマルクス。このクラスの担任をすることになった。ちなみに本年の受験生は約2万人。合格者は200人ちょうど。Sクラスはこの6人だ。今年のSクラスは実に面白い。まずは窓際の君から自己紹介をしてもらおうか」
「僕はノイマン・シュタイン。政治理論が好きで将来は王宮で政治家として活動したいと思っている。よろしく」
ノイマンは座学が満点で、神童という声もある有名な子供だったらしい。
「俺はアラガン・ドワイト。見ての通りドワーフだ。将来はアストロンを超える剣を作るのが夢だ」
(アストロンって、父さんの剣……)
そう思うと、アラガンはこちらをちらりと見て親指を立てた。
(何だろう? 俺のこと知っているのかな)
「次は私だな。私はこの国フライブルク王国の王子アーサー・フライブルクだ。この学園では身分は関係がない。私も親友と呼べる友人が出来ればと期待している。みんなよろしく頼むよ」
(おお、金髪の王子様だ。でも友人が欲しいって言っていたな……友達になれるかな)
アーサーもこちらをちらりと見て白い歯を出して笑った。
(王子様スマイルってお母さんが言っていたのはこれかぁ……)
「エマ・ランドリーです。父の影響で小さい頃から攻撃魔法を勉強していました。将来は龍を倒せるような魔導士になりたいです。そちらのルーナとは親の領地が隣同士で幼馴染です。よろしくお願いいたします」
(へぇー、エマって攻撃魔法を勉強しているんだ。活発そうだから似合ってるね。龍なんて、ちょっと練習したらすぐに倒せるって)
「ルーナ・オースティンです。光魔法が得意です。光属性を持っている者は希少だと言われています。是非とも回復魔法を覚えてお役に立てればいいなと思っています。エマとは親友です。よろしくお願いいたします」
(光属性って希少なの? 回復魔法なんて普通に使えると思うけどなぁ。それにしてもやはりルーナは素敵だな。次は俺かぁ)
「S級冒険者のシア・ペルサスです。隣にいるのがフェンリルの小太郎です。この間までほかの大陸にいたのでこの国のことがよくわかりません。よろしくお願いします」
「さて、全員自己紹介も終わったな。では机を一つに集めて親交を深めようか」
担任のマルクス先生がそう言うと、全員が机を固めて座り車座になった。そして、彼らの質問はシアと小太郎に集中した。
口火を切ったのはドワーフのアラガンだった。
「シアのお父さんはあのカール・ガイウス・ペルサス様だよな」
「そうだよ。知っているの?」
「なぁ、アストロン見ることってできるか?」
アラガンがそう言うので、亜空間収納にしまってあるアストロンを取り出して机の上に置いた。すると、全員の視線が釘付けになる。
アストロンは一見すると何の意匠もない少し長めの片刃の剣であった。だが、若干反りが入っていて、刃紋が陽の光を反射し煌めくと神秘的な色に変わる。鏡の様に磨き抜かれた刀身に皆が吸い込まれそうになっていた。
「……この剣って、伝説がいっぱいあるのに刃毀れ一つしてないね」
「父さんは刃毀れするような斬り方ではこの剣は使えないって言っていたね。死ぬまで肌身離さず持っていたよ」
「……ごめん。嫌なこと思い出させたかな」
「いいよ。父さんはこの剣は父さんのためだけに作られたって言っていた。俺にも自分のためだけに作られた剣を使えって言っていたよ。そのせいかアストロンは俺には少し使いにくいんだ。練習でいいからさ何か俺の剣作ってよ」
「任せとけ。絶対にアストロン以上の剣を作ってやるさ」
そう言うと、アラガンはまた親指を立てた。
続いてアーサーがシアに聞いた。
「シアがカール・ガイウス・ペルサス様の息子なら、シアはペルサス王国の王位継承権を持つことになるな」
「王位継承権?」
「そうだ。だから私と同じ立場だな」
そう言って、王子様スマイルで楽しそうに笑った。
それを聞いたエマは本当に「黒髪の王子様」なのね……と呟いていたが、
「そのうち、父上がみんなを呼び出すと思う。済まないがその時は頼むな」
と、アーサーは全員に頭を下げた。
シアが理由を聞こうとすると、制服の採寸に業者がやってきたので初日の授業は終了することになった。
0
お気に入りに追加
317
あなたにおすすめの小説
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
暗殺者から始まる異世界満喫生活
暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。
流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。
しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。
同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。
ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。
新たな生活は異世界を満喫したい。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
【スキルコレクター】は異世界で平穏な日々を求める
シロ
ファンタジー
神の都合により異世界へ転生する事になったエノク。『スキルコレクター』というスキルでスキルは楽々獲得できレベルもマックスに。『解析眼』により相手のスキルもコピーできる。
メニューも徐々に開放されていき、できる事も増えていく。
しかし転生させた神への謎が深まっていき……?どういった結末を迎えるのかは、誰もわからない。
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる