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チュートリアル 召喚獣の試練
試練
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「おまえ、武器の使い方上手いなぁ」
剣をもった男が話しかけてきた。
「ありがとう、でも武器なんてまともに振ったのは今日が初めてなんだよね」
「またまた~嘘言うなって、俺達のクラスで結構上位に食い込めるぐらいの腕だったぞ~」
男は笑いながらそう言った。
「それは言い過ぎだよ
他にも俺より上手い人なんてゴロゴロいるだろ」
「まあ、それもそうなんだけどなぁ
あ、すまん自己紹介が遅れたな
俺は山中守だ
よろしくな」
「僕は高井凜人、こちらこそよろしく」
「凜人か…おぼえたぜ
凜人は夏休みってダンジョン潜るのか?」
夏休みは明日からだよな
そもそもそんな危ないところに学生が入れるのだろうか
「夏休みはダンジョンに潜れるのか?」
「あぁ、潜れるぞ
最近は高校生にもダンジョンが公開されてるし
命懸けだが学生にとっては小遣い稼ぎにはちょうどいいしな」
「ふーん、なるほど…
多分潜ると思う」
「おぉ、良かったぁ!
実は俺もダンジョンに潜りたくてさぁ
パーティーを探してたんだよ!
まあ、潜るといっても実家の手伝いあるから何日間かしか行けないけど
それでもいいっていうならちょっとの間一緒にパーティを組んでくれよ!」
さて、どうしようか
迷っていると守がこちらを仲間にしてほしそうな目で見つめている
「うーん…まぁ少しの間ならいいかな
いいよ一緒に行くか」
「やったぜ
やっとOK貰えたぜ!
よろしくなー、相棒」
「おう、よろしくな」
その後、僕は守と雑談をしていると次の鐘がなり始めた
守は自分のクラスの列へ戻っていった
三時間目は座学のようだ
「よし、三時間目を、はじめるぞ!
これからダンジョンの詳細についてだ!」
説明を聞いて分かったこととしてダンジョンはまだ詳しいことが分かっていなく、今は一つ目のフロアしか突破出来ていないのを知った
僕、ダンジョン攻略なんて出来るのかなぁ
考え事をして、座って聞いていると授業は終わっていた
しばらく自分の席で過ごしていると鐘が鳴り次の授業が始まった
「よし、これから魔術基礎始めるぞ
まずこの石配る
離れた所で石を両手で覆い力を入れろ!
この石は力が加えられるとその力を入れた相手の魔力を感じとり、紙になるんだ
紙には自分の持っている魔法についてがわかる
この時間は詠唱する文を覚えて魔法の性質を理解しろ!以上!」
そう言い先生は椅子に座った
「そんな便利なものがあるんだな
やって見るか」
僕は力を入れた
石が光って紙へと変わり文字が現れた
僕は文字を読んだ
幻獣召喚
炎獣イフリート
巨大な炎の幻獣
熱き炎の試練にて主の資格を問う
様々な苦難、困難を越え
英雄となりしものにのみ力を
誰にも負けない熱さをもつ者こそ、我を使いこなす
炎の幻獣を呼び、一緒に戦うか装備として装備するかを選べる
「イフリートか…また有名な物を
そーいえば、神様が使えない魔法って言ってたな」
とりあえず詠唱する言葉練習するか
「でもこれ使えないんだよな
次の時間は暇になりそうだな…」
ふと顔を上げると向こうの方から走ってくる守が見えていた。
「おーい!
凜人、なんの魔法出てきた
俺はイカヅチっていう雷魔法出てきたぜ
ランクはBだからなかなかにいいのを持ってたぜ!」
「ランク?」
僕がランクのことを聞いたら守はとても驚いている
「はぁ?
お前知らないのか?
魔法にはランクというものがってSS S A B C D…みたいに分かれてるんだよ
S以上は位の高い貴族もしくは昔の勇者様ぐらいしか使えないと言われている」
「なんで?」
「ランクが上がるにつれて、使うのに必要魔力が大きいからな
何か特別な血筋かレベルが高くないと使えないんだよ」
「ふーん」
「ふーんって…聞いといて、それかよ
まぁいいや
それで凜人はなんだったんだ」
「僕は幻獣召喚ってやつが出てきたよ」
「幻獣召喚?
おいおい!
それ、SSランクの魔法じゃないか
マジで言ってるのか!
お前もしかしてどっかの貴族か何かなのか?」
「いや、別にいたって普通の家に生まれた平凡な少年だけど」
守がどういう人かはまだあまり分からないが…こんな反応するってことはやっぱり強い魔法なんだな
魔力あればな~
僕達が騒いでいるとめちゃくちゃ偉そうな雰囲気をしてる人がこちらに歩いてきた
「おい貴様、SSランクの魔法といったな! ?」
「あ、うん」
「ふん、なんでこんな平民風情に…
まぁいい、言っとくがそんな魔法あったとしても俺様が一番ということに変わらない!
自惚れるんじゃないぞ!」
そういい、元いた場所に戻っていった
「どういうこと?」
「たぶん、自分の魔法よりランクの高い魔法出されたから苛立ってるんだろうよ」
「あーゆー奴には負けたくないなぁ」
「ははっ、同感!」
「よーし、始めるぞー
また、みんなに一つずつ特殊な石を配るぞー
その石はとても大きい魔力がこもっている
そのため、1回分だけ魔法の代償を肩代わりしてくれるいぞ
それで自分の魔法を使って見てくれ!
そういえばさっき聞いたが幻獣召喚を持っている奴がいたと聞いたが、絶対に使うなよ~
幻獣召喚は幻獣と戦って、勝たないと認められず使えないと聞いている
下手したら死にに行くようなもんだからな」
凜人は石が魔法を使う際の必要魔力の1回分を肩代わりしてくれると聞いて、自分の魔法で頭いっぱいになってしまい先生の忠告なぞ聞いていなかった
ふーん、こんなものもあるんだな
それにしても幻獣か
この石、魔力の肩代わりしてくれるんだよな?
見てみたいし、使ってみよっかな
「求める力は炎、その火と熱で悪しきものを浄火する!」
僕は詠唱をした
横にいた守は唱え始めた僕を見て叫んだ
「ばかっ!お前、なにやってんd」
目の前が発光し、持っていた石は砕けた
光が収まり目を開けると周りは火の海、どろどろと溶岩が溢れ、まるで火山のようだ
「ここが試練の間か…やっぱり炎の幻獣の名に合う場所になるのかな?」
『我を呼んだのはおまえか…』
「うわっ!」
筋肉がムキムキな巨人?が後ろにいた
「もしかして、あんたがイフリートか?」
『いかにも、我がイフリートだ
お前は誰だ、そして何の用だ』
「僕は凜人
幻獣を見てみたくて、イフリートの幻獣召喚を使ったらここに来たんだ」
『…ふむ
なるほどつまり試練を受けに来たのか』
「試練?」
『…知らないで使ったのか
まぁいい、説明しよう
簡単に説明すると幻獣召喚というのは条件が揃っている時に初めて召喚魔法を使うとこのような我々に有利なフィールドに飛ばされる
そこで我々、召喚獣と戦い認められれば我らの力が使うことが出来る』
「あー、なるほど
それってもしかして今?」
『無論』
そういうとイフリートは構えた
『試練を開始するとしよう』
「え、ま、ま、待って!」
その瞬間、イフリートは体をバネのように縮め地面を蹴った
蹴った勢いでつけたスピードと一緒に右手で殴りに来た
「て…展開!」
僕は咄嗟に展開をし、剣で相手の攻撃をガードをした。
当たり前だけど戦闘なんてしたことがない僕が反射的に防げてもその勢いは抑えられなかった
「うぐっ!」
僕の身体は吹き飛ばされ、地面をバウンドをしながら吹き飛ばされたしまった
起き上がるために剣を杖がわりにして立ち上がる
「いってぇ…なぁ、イフリート聞きたいことがあるんだけど」
『なんだ、命乞いの方法か?』
「違う、試練の事だ
もしお前に認められなかったらどうなるんだ?」
『なんだ、そういうことか…答えは簡単だ
それは"死"だ
軟弱なものなぞ、いらぬ』
「悪い予感、的中しちゃったな」
『知らなかったとはいえ、生半可な気持ちで挑んだということが?』
「正直、こんなことになると思ってなかったからね」
『ふむ…ならば圧倒的な力の前で諦め、死ぬか?』
「それは…嫌だ」
僕は持っている両手剣を正面に構えた
「僕は諦めない
1度始めたことには責任もって終わらす!
それが始めたものの責任だから」
『よかろう
それこそが挑戦者というものだ』
その言葉を最後に僕は両手剣をしっかりと握りしめ、目の前をみた
イフリートは同じように殴りにきた
「芸がないっ…なぁ!」
僕はイフリートの拳をギリギリでよけ、スキが生まれた脇腹に思いっきし剣を振る
「いまだ!」
イフリートの身体に傷をつけることが出来た
『がぁぁ!』
イフリートは脇腹から血を流しこちらを睨んでいる
「試験を受けさせて貰ってるんだ
こんな程度の攻撃じゃ僕はぬるい!」
僕は攻撃をあてれた事で調子に乗っていた
『調子に乗るなぁ、小僧!』
イフリートはそう言い手に炎を生み出し投げてきた
「うわぁ!」
飛んでくる三つの炎
「よっ…けろ!」
一つ目は横に転がるようにして避ける
二つ目は無視して、3つ目をスライディングの要領で炎の下を潜って避けきった
『随分と必死だな』
「そりゃあ、命をかければ必死にだってなるよ」
僕は飛び上がり、落下をしながら斬り掛かる
イフリートは攻撃を腕の篭手で防いだ
2人の距離はゼロに等しく、力の押し合いとなった
このままいたら吹き飛ばされるだけだ…一旦下がらなきゃ
僕はそのまま後ろに距離を取った
それをみたイフリートはチャンスと思ったのか力を溜め始めた
僕は背中に冷や汗をかいているのを感じた
(何かは分からないけどなんか来る!)
僕の中の何かが警告がなっている
僕が何かないかと考えているところに声が聞こえてきた
『このままやっていてもお前の負けは確実だ
しかし、そんなのはつまらないだろう?
だから最後の試練をやろう
これが最後の攻撃だ
この攻撃を打ち破り、我に攻撃を当てたらみとめようじゃないか…』
それは僕にとって最後の光だった
「本当!…その言葉、忘れんないでよ!」
『インフェルノ!』
巨大な炎が僕に方に飛んできた
「…!!!」
動かない僕を見てイフリートは言った
『やはりこいつも試練を超えられなかったか…』
イフリートは勝利を確信するのと同時に落胆し背中を向けた
その瞬間、炎は2つに割れた
「おりゃぁー!」
『なんだ!?』
イフリートは僕を焼き尽くしたと思っていた
大きな炎が二つに割れた…それは正確には凜人の手によって二つに切られたのである
進む身体の勢いに乗せて僕はイフリートにむかっていき、僕は剣を振り上げた
「やぁぁぁ!」
凜人はイフリートの肩から斜めに大きな傷をつけた
『みごとだ』
イフリートは凜人に向け賞賛した
「も、もう無理…めちゃくちゃ怖かった」
僕は床に寝転がり、肩で息をしながら
つぶやいた
その姿を見ていたイフリートは少し、笑みを浮かべていた
剣をもった男が話しかけてきた。
「ありがとう、でも武器なんてまともに振ったのは今日が初めてなんだよね」
「またまた~嘘言うなって、俺達のクラスで結構上位に食い込めるぐらいの腕だったぞ~」
男は笑いながらそう言った。
「それは言い過ぎだよ
他にも俺より上手い人なんてゴロゴロいるだろ」
「まあ、それもそうなんだけどなぁ
あ、すまん自己紹介が遅れたな
俺は山中守だ
よろしくな」
「僕は高井凜人、こちらこそよろしく」
「凜人か…おぼえたぜ
凜人は夏休みってダンジョン潜るのか?」
夏休みは明日からだよな
そもそもそんな危ないところに学生が入れるのだろうか
「夏休みはダンジョンに潜れるのか?」
「あぁ、潜れるぞ
最近は高校生にもダンジョンが公開されてるし
命懸けだが学生にとっては小遣い稼ぎにはちょうどいいしな」
「ふーん、なるほど…
多分潜ると思う」
「おぉ、良かったぁ!
実は俺もダンジョンに潜りたくてさぁ
パーティーを探してたんだよ!
まあ、潜るといっても実家の手伝いあるから何日間かしか行けないけど
それでもいいっていうならちょっとの間一緒にパーティを組んでくれよ!」
さて、どうしようか
迷っていると守がこちらを仲間にしてほしそうな目で見つめている
「うーん…まぁ少しの間ならいいかな
いいよ一緒に行くか」
「やったぜ
やっとOK貰えたぜ!
よろしくなー、相棒」
「おう、よろしくな」
その後、僕は守と雑談をしていると次の鐘がなり始めた
守は自分のクラスの列へ戻っていった
三時間目は座学のようだ
「よし、三時間目を、はじめるぞ!
これからダンジョンの詳細についてだ!」
説明を聞いて分かったこととしてダンジョンはまだ詳しいことが分かっていなく、今は一つ目のフロアしか突破出来ていないのを知った
僕、ダンジョン攻略なんて出来るのかなぁ
考え事をして、座って聞いていると授業は終わっていた
しばらく自分の席で過ごしていると鐘が鳴り次の授業が始まった
「よし、これから魔術基礎始めるぞ
まずこの石配る
離れた所で石を両手で覆い力を入れろ!
この石は力が加えられるとその力を入れた相手の魔力を感じとり、紙になるんだ
紙には自分の持っている魔法についてがわかる
この時間は詠唱する文を覚えて魔法の性質を理解しろ!以上!」
そう言い先生は椅子に座った
「そんな便利なものがあるんだな
やって見るか」
僕は力を入れた
石が光って紙へと変わり文字が現れた
僕は文字を読んだ
幻獣召喚
炎獣イフリート
巨大な炎の幻獣
熱き炎の試練にて主の資格を問う
様々な苦難、困難を越え
英雄となりしものにのみ力を
誰にも負けない熱さをもつ者こそ、我を使いこなす
炎の幻獣を呼び、一緒に戦うか装備として装備するかを選べる
「イフリートか…また有名な物を
そーいえば、神様が使えない魔法って言ってたな」
とりあえず詠唱する言葉練習するか
「でもこれ使えないんだよな
次の時間は暇になりそうだな…」
ふと顔を上げると向こうの方から走ってくる守が見えていた。
「おーい!
凜人、なんの魔法出てきた
俺はイカヅチっていう雷魔法出てきたぜ
ランクはBだからなかなかにいいのを持ってたぜ!」
「ランク?」
僕がランクのことを聞いたら守はとても驚いている
「はぁ?
お前知らないのか?
魔法にはランクというものがってSS S A B C D…みたいに分かれてるんだよ
S以上は位の高い貴族もしくは昔の勇者様ぐらいしか使えないと言われている」
「なんで?」
「ランクが上がるにつれて、使うのに必要魔力が大きいからな
何か特別な血筋かレベルが高くないと使えないんだよ」
「ふーん」
「ふーんって…聞いといて、それかよ
まぁいいや
それで凜人はなんだったんだ」
「僕は幻獣召喚ってやつが出てきたよ」
「幻獣召喚?
おいおい!
それ、SSランクの魔法じゃないか
マジで言ってるのか!
お前もしかしてどっかの貴族か何かなのか?」
「いや、別にいたって普通の家に生まれた平凡な少年だけど」
守がどういう人かはまだあまり分からないが…こんな反応するってことはやっぱり強い魔法なんだな
魔力あればな~
僕達が騒いでいるとめちゃくちゃ偉そうな雰囲気をしてる人がこちらに歩いてきた
「おい貴様、SSランクの魔法といったな! ?」
「あ、うん」
「ふん、なんでこんな平民風情に…
まぁいい、言っとくがそんな魔法あったとしても俺様が一番ということに変わらない!
自惚れるんじゃないぞ!」
そういい、元いた場所に戻っていった
「どういうこと?」
「たぶん、自分の魔法よりランクの高い魔法出されたから苛立ってるんだろうよ」
「あーゆー奴には負けたくないなぁ」
「ははっ、同感!」
「よーし、始めるぞー
また、みんなに一つずつ特殊な石を配るぞー
その石はとても大きい魔力がこもっている
そのため、1回分だけ魔法の代償を肩代わりしてくれるいぞ
それで自分の魔法を使って見てくれ!
そういえばさっき聞いたが幻獣召喚を持っている奴がいたと聞いたが、絶対に使うなよ~
幻獣召喚は幻獣と戦って、勝たないと認められず使えないと聞いている
下手したら死にに行くようなもんだからな」
凜人は石が魔法を使う際の必要魔力の1回分を肩代わりしてくれると聞いて、自分の魔法で頭いっぱいになってしまい先生の忠告なぞ聞いていなかった
ふーん、こんなものもあるんだな
それにしても幻獣か
この石、魔力の肩代わりしてくれるんだよな?
見てみたいし、使ってみよっかな
「求める力は炎、その火と熱で悪しきものを浄火する!」
僕は詠唱をした
横にいた守は唱え始めた僕を見て叫んだ
「ばかっ!お前、なにやってんd」
目の前が発光し、持っていた石は砕けた
光が収まり目を開けると周りは火の海、どろどろと溶岩が溢れ、まるで火山のようだ
「ここが試練の間か…やっぱり炎の幻獣の名に合う場所になるのかな?」
『我を呼んだのはおまえか…』
「うわっ!」
筋肉がムキムキな巨人?が後ろにいた
「もしかして、あんたがイフリートか?」
『いかにも、我がイフリートだ
お前は誰だ、そして何の用だ』
「僕は凜人
幻獣を見てみたくて、イフリートの幻獣召喚を使ったらここに来たんだ」
『…ふむ
なるほどつまり試練を受けに来たのか』
「試練?」
『…知らないで使ったのか
まぁいい、説明しよう
簡単に説明すると幻獣召喚というのは条件が揃っている時に初めて召喚魔法を使うとこのような我々に有利なフィールドに飛ばされる
そこで我々、召喚獣と戦い認められれば我らの力が使うことが出来る』
「あー、なるほど
それってもしかして今?」
『無論』
そういうとイフリートは構えた
『試練を開始するとしよう』
「え、ま、ま、待って!」
その瞬間、イフリートは体をバネのように縮め地面を蹴った
蹴った勢いでつけたスピードと一緒に右手で殴りに来た
「て…展開!」
僕は咄嗟に展開をし、剣で相手の攻撃をガードをした。
当たり前だけど戦闘なんてしたことがない僕が反射的に防げてもその勢いは抑えられなかった
「うぐっ!」
僕の身体は吹き飛ばされ、地面をバウンドをしながら吹き飛ばされたしまった
起き上がるために剣を杖がわりにして立ち上がる
「いってぇ…なぁ、イフリート聞きたいことがあるんだけど」
『なんだ、命乞いの方法か?』
「違う、試練の事だ
もしお前に認められなかったらどうなるんだ?」
『なんだ、そういうことか…答えは簡単だ
それは"死"だ
軟弱なものなぞ、いらぬ』
「悪い予感、的中しちゃったな」
『知らなかったとはいえ、生半可な気持ちで挑んだということが?』
「正直、こんなことになると思ってなかったからね」
『ふむ…ならば圧倒的な力の前で諦め、死ぬか?』
「それは…嫌だ」
僕は持っている両手剣を正面に構えた
「僕は諦めない
1度始めたことには責任もって終わらす!
それが始めたものの責任だから」
『よかろう
それこそが挑戦者というものだ』
その言葉を最後に僕は両手剣をしっかりと握りしめ、目の前をみた
イフリートは同じように殴りにきた
「芸がないっ…なぁ!」
僕はイフリートの拳をギリギリでよけ、スキが生まれた脇腹に思いっきし剣を振る
「いまだ!」
イフリートの身体に傷をつけることが出来た
『がぁぁ!』
イフリートは脇腹から血を流しこちらを睨んでいる
「試験を受けさせて貰ってるんだ
こんな程度の攻撃じゃ僕はぬるい!」
僕は攻撃をあてれた事で調子に乗っていた
『調子に乗るなぁ、小僧!』
イフリートはそう言い手に炎を生み出し投げてきた
「うわぁ!」
飛んでくる三つの炎
「よっ…けろ!」
一つ目は横に転がるようにして避ける
二つ目は無視して、3つ目をスライディングの要領で炎の下を潜って避けきった
『随分と必死だな』
「そりゃあ、命をかければ必死にだってなるよ」
僕は飛び上がり、落下をしながら斬り掛かる
イフリートは攻撃を腕の篭手で防いだ
2人の距離はゼロに等しく、力の押し合いとなった
このままいたら吹き飛ばされるだけだ…一旦下がらなきゃ
僕はそのまま後ろに距離を取った
それをみたイフリートはチャンスと思ったのか力を溜め始めた
僕は背中に冷や汗をかいているのを感じた
(何かは分からないけどなんか来る!)
僕の中の何かが警告がなっている
僕が何かないかと考えているところに声が聞こえてきた
『このままやっていてもお前の負けは確実だ
しかし、そんなのはつまらないだろう?
だから最後の試練をやろう
これが最後の攻撃だ
この攻撃を打ち破り、我に攻撃を当てたらみとめようじゃないか…』
それは僕にとって最後の光だった
「本当!…その言葉、忘れんないでよ!」
『インフェルノ!』
巨大な炎が僕に方に飛んできた
「…!!!」
動かない僕を見てイフリートは言った
『やはりこいつも試練を超えられなかったか…』
イフリートは勝利を確信するのと同時に落胆し背中を向けた
その瞬間、炎は2つに割れた
「おりゃぁー!」
『なんだ!?』
イフリートは僕を焼き尽くしたと思っていた
大きな炎が二つに割れた…それは正確には凜人の手によって二つに切られたのである
進む身体の勢いに乗せて僕はイフリートにむかっていき、僕は剣を振り上げた
「やぁぁぁ!」
凜人はイフリートの肩から斜めに大きな傷をつけた
『みごとだ』
イフリートは凜人に向け賞賛した
「も、もう無理…めちゃくちゃ怖かった」
僕は床に寝転がり、肩で息をしながら
つぶやいた
その姿を見ていたイフリートは少し、笑みを浮かべていた
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