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第二十話 物思い
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浜辺がすっかり闇に包まれ、月が天から降り始めたころ。
夕方から始まった宴がやっとおひらきになった。
皆、片付けは翌朝にやることにして帰路につく。もうそのまま砂浜で寝てしまう者もいた。風邪を引かないかと気になるが、夏だし、嵐の気配もないから平気だろう。ちなみに村長と父も砂浜に仲良く転がっていびきをかいている。幸せそうだ。
私は芽那たちに別れを告げ、天人廟に行ってみた。予想したとおり辰様はいなかった。
一体どこへ……。
風名さんのところだろうか。それ以外に心当たりはない。
彼女は村長宅に住んでいるから、今から行けば、会えるかもしれない……。いや、深夜だ。さすがに訪問するのは良くない。
心のもやもやにふたをして、家に帰ることにした。
翌朝、朝食を持って天人廟に行くと、辰様がいた。身だしなみをきちんとして、豆葡萄の敷物の上に座っている。布団は片付けられているのか、昨夜は使わなかったのか、脇に避けられていた。
「陽葉瑠、おはようございます」
穏やかに微笑まれて、私は目頭がじんとした。
「ああ、良かった。私、辰様がいなくなってしまわれるんじゃないかって心配していたんです」
「え……?」
「だって昨晩……いらっしゃらなかったから……」
辰様はすっと顔から笑みを消して、目を伏せた。
「心配をかけてしまったのですね、申しわけありませんでした」
謝ってほしいわけじゃないのに。
辰様は昨夜どこに行っていたのか、何も話してはくれなかった。私からも聞けなかった。
ぎこちなく微笑みを交わしながら、口数少なく食事を済ませた。
「陽葉瑠」
子葉に行こうと立ち上がったとき、辰様が何か言いたげな顔をして見上げてきた。
蝉の声が聞こえる。犬の鳴き声と子どもの笑い声も。外はもう夏の一日が始まっている。この薄暗い天人廟とは完全に別世界のように思えた。
辰様は一瞬泣きそうな顔をしたけれど、すぐに優しく微笑んだ。
「きょうは暑くなりそうですね。昨夜は宴で遅くまで起きていたことですし、あまり無理をしないようにしてくださいね」
「はい。辰様」
私も微笑みを返して、外に出た。まぶしい朝日の直撃を受けて、私は顔をしかめた。
子葉に行くと、子葉生の部屋には芽那、玖鎖良、芭連がいた。これから一緒に学ぶ日々が始まるのだ。嬉しいことのはずなのに、どこか気分は晴れない。
前に四人でいろりを囲んで座ったのが随分遠い昔のことのように思われた。
今日は、彼らからこの一月の成果について聞かせてもらえることになった。
話に集中することで、余計なことを考えなくていい。ありがたかった。
最初に話し始めたのは芭連だ。
「およそ一月前、俺たちは紅飛斗の指導員たちとともに村を出た」
淡々とした口調で、外で経験したことを話してくれた。夜魔と戦ったり、山で野宿したり、河原で食事をつくったり、狼の群れと遭遇したり……言い尽くせぬ苦労があったようだ。食材集めにもかなり苦労したらしい。でも、それよりなにより深い山が醸し出す排他的な雰囲気、昼なのに夕暮れのような薄暗さ、濃厚な緑の空気で胸が重くなる感覚はなかなか慣れなかったという。
「うまく言えないんだけど、胸の奥にかびが生えそうな感じだったな」
と、芽那が言う。
「陰気な息苦しさだ」
と、芭連が頷く。
「海が恋しくなるんだよな、ずっと山にいるとさ」
と、玖鎖良が言って、私のほうへ手を払うような仕草をした。
「陽葉瑠もそのうち夜魔退治に行くんだろ」
留園先生がううんと唸った。
「行かせてやりたいところだが、ちょっと時期がな……。夜魔は水を嫌うから、梅雨が一番動きが鈍くて安全なんだが、もう夏だからな……」
「もし行くのなら、俺も同行したい。陽葉瑠一人では可哀想だ」
「うーん、確かに紅飛斗同士の連携を学ぶためには、同じ子葉生がいたほうがいいかもしれんな」
と、先生が頷く。
「おお、芭連がいるなら陽葉瑠も安心だな」
玖鎖良が芭連の肩を軽くたたいた。
「確かに私や玖鎖良よりは頼れるわね。釣った魚を川に逃がしてしまったりしないだろうし」
芽那が笑う。玖鎖良が嬉しそうに「うるせえなあ。あれはただ手が滑っただけだろ」と、言った。
「そういう芽那だってさあ、夜魔が出たとき、焦りすぎて杖を空振りして……」
「……はあ?」
「……いえ、なんでもないです……」
芭連に向かって、声を出さずに、怖え、と言って笑った。
二人の仲が修復されたのだろうか。だったら良かったな。やっと胸があたたまるものを見つけられて、少し笑顔を取り戻せた気分だった。
子葉から家に帰ると、辰様のところに持っていく夕食を用意して、天人廟に持っていった。
辰様は優しく微笑んで、ありがとうございますと言う。何も変わらない。
二人で静かに食事をした。
食事の後は、いつもならそのまま調べごとが……、服を脱がされて、体を隅々まで調べられる夜の秘め事が始まる。昼の間にほかの男に抱かれていないか、その痕跡がないか、辰様は指と舌で確かめられる。何もないことに安堵されると、そのまま私を抱かれるのだ。
なのに、その夜は違った。
辰様は物思いにふけっているようだった。時折溜息を吐かれたりしている。
恋わずらい。
そんな言葉が頭に浮かんで、私は慌てて頭を振った。そんなわけない……。
芽那から言われた言葉を思い出す。
――自分から行きなよ。
――きっと誰だって嬉しいと思うよ、求められたら。
改めて辰様を見た。長い手足は硬そうで、背中は大きくて、男の人らしい体をしているなと思う。手のひらだって片手で私の両手を掴めそうだ。ナマコのときの手は、小さな突起物だったのに。ちょこんと盃を持って、小さなお口へと動かすのが可愛くて……。でも、今はもう全然違う。
男の人だ。
当初感じていた恐怖感は、今はもうない。ただ、違和感はある。恐怖感が違和感に変化したというか。ナマコみたいだったときとは、やはり何かが違う、そんな気がするのだ。でも、あの神様であることには変わりない。私が好きな人であることに変わりはない。
好きなら、自分から……。
「し、辰様……」
恥ずかしいという気持ちをこらえて、声を掛けた。あまりに小声すぎたのか、辰様は聞こえなかったようだ。
どこか物憂げな顔で、遠くを見ている。
何を見ているのですか。何を想っているのですか……。
「辰様」
今度は声が届いた。瞳が私に向けられる。
抱いてくださいと頼んだら、辰様はどんな顔をするだろう。喜んでくれるだろうか、それともそんな子は好きじゃないと思ったりするだろうか。
どきどきしてくる。手のひらが汗ばむ。部屋の中がいやに暑く感じる。
もしも誘って、断られたらどうしよう。かなり落ち込んでしまうかもしれない。
以前なら……風名さんと辰様が出会う前ならば、もうちょっと勇気が出た気がするのに。つい彼女と自分を比べてしまう。
「陽葉瑠? どうかしましたか」
ああ、だめだ、やっぱり言えない!
「あの、えっと、そうだ、お散歩、お散歩しませんか」
辰様は首をかしげた。艶やかな黒髪が肩を滑り落ちる。
「もうおそい時間ですが……」
「あ、えっと、そうなんですけど、昨日の夜、砂浜を歩いていたら、星がとっても綺麗で、辰様と一緒に見たいなって思ったんです」
とっさに思いついた言いわけだ。言いわけだけれど、嘘偽りない本当の気持ちでもあった。
「だから……」
なんだか泣きそうになる。
「……では行きましょうか」
にこりと微笑んで、私の手をとってくれた。ああ、やっぱり優しい神様だ。ほっとして、嬉しくて、かえって目に涙がにじんだ。
手をつないで天人廟の外に出る。外は夜風が吹いていて、少し肌寒かった。でも、それすらも心地よい。
そのとき、人影が近づいてきた。
「辰様」
杖を手にしている。紅飛斗だ。
「旗星が呼んでおります。長の屋敷までおいでいただけないでしょうか」
辰様の顔にさっと朱がさし、疑いようのない喜びの感情が浮かんだのを、私は見てしまった。見たくないものほど目をそらせないのはどうしてなんだろう。
「済みません、陽葉瑠。私は行かないと」
「は、はい、わかりました……。お気をつけて」
つないだ手がほどかれる。あまりにもあっけなく。
辰様は紅飛斗とともに行ってしまった。
胸に重いものが詰まったような気持ちで、私はひとり家路についた。
夕方から始まった宴がやっとおひらきになった。
皆、片付けは翌朝にやることにして帰路につく。もうそのまま砂浜で寝てしまう者もいた。風邪を引かないかと気になるが、夏だし、嵐の気配もないから平気だろう。ちなみに村長と父も砂浜に仲良く転がっていびきをかいている。幸せそうだ。
私は芽那たちに別れを告げ、天人廟に行ってみた。予想したとおり辰様はいなかった。
一体どこへ……。
風名さんのところだろうか。それ以外に心当たりはない。
彼女は村長宅に住んでいるから、今から行けば、会えるかもしれない……。いや、深夜だ。さすがに訪問するのは良くない。
心のもやもやにふたをして、家に帰ることにした。
翌朝、朝食を持って天人廟に行くと、辰様がいた。身だしなみをきちんとして、豆葡萄の敷物の上に座っている。布団は片付けられているのか、昨夜は使わなかったのか、脇に避けられていた。
「陽葉瑠、おはようございます」
穏やかに微笑まれて、私は目頭がじんとした。
「ああ、良かった。私、辰様がいなくなってしまわれるんじゃないかって心配していたんです」
「え……?」
「だって昨晩……いらっしゃらなかったから……」
辰様はすっと顔から笑みを消して、目を伏せた。
「心配をかけてしまったのですね、申しわけありませんでした」
謝ってほしいわけじゃないのに。
辰様は昨夜どこに行っていたのか、何も話してはくれなかった。私からも聞けなかった。
ぎこちなく微笑みを交わしながら、口数少なく食事を済ませた。
「陽葉瑠」
子葉に行こうと立ち上がったとき、辰様が何か言いたげな顔をして見上げてきた。
蝉の声が聞こえる。犬の鳴き声と子どもの笑い声も。外はもう夏の一日が始まっている。この薄暗い天人廟とは完全に別世界のように思えた。
辰様は一瞬泣きそうな顔をしたけれど、すぐに優しく微笑んだ。
「きょうは暑くなりそうですね。昨夜は宴で遅くまで起きていたことですし、あまり無理をしないようにしてくださいね」
「はい。辰様」
私も微笑みを返して、外に出た。まぶしい朝日の直撃を受けて、私は顔をしかめた。
子葉に行くと、子葉生の部屋には芽那、玖鎖良、芭連がいた。これから一緒に学ぶ日々が始まるのだ。嬉しいことのはずなのに、どこか気分は晴れない。
前に四人でいろりを囲んで座ったのが随分遠い昔のことのように思われた。
今日は、彼らからこの一月の成果について聞かせてもらえることになった。
話に集中することで、余計なことを考えなくていい。ありがたかった。
最初に話し始めたのは芭連だ。
「およそ一月前、俺たちは紅飛斗の指導員たちとともに村を出た」
淡々とした口調で、外で経験したことを話してくれた。夜魔と戦ったり、山で野宿したり、河原で食事をつくったり、狼の群れと遭遇したり……言い尽くせぬ苦労があったようだ。食材集めにもかなり苦労したらしい。でも、それよりなにより深い山が醸し出す排他的な雰囲気、昼なのに夕暮れのような薄暗さ、濃厚な緑の空気で胸が重くなる感覚はなかなか慣れなかったという。
「うまく言えないんだけど、胸の奥にかびが生えそうな感じだったな」
と、芽那が言う。
「陰気な息苦しさだ」
と、芭連が頷く。
「海が恋しくなるんだよな、ずっと山にいるとさ」
と、玖鎖良が言って、私のほうへ手を払うような仕草をした。
「陽葉瑠もそのうち夜魔退治に行くんだろ」
留園先生がううんと唸った。
「行かせてやりたいところだが、ちょっと時期がな……。夜魔は水を嫌うから、梅雨が一番動きが鈍くて安全なんだが、もう夏だからな……」
「もし行くのなら、俺も同行したい。陽葉瑠一人では可哀想だ」
「うーん、確かに紅飛斗同士の連携を学ぶためには、同じ子葉生がいたほうがいいかもしれんな」
と、先生が頷く。
「おお、芭連がいるなら陽葉瑠も安心だな」
玖鎖良が芭連の肩を軽くたたいた。
「確かに私や玖鎖良よりは頼れるわね。釣った魚を川に逃がしてしまったりしないだろうし」
芽那が笑う。玖鎖良が嬉しそうに「うるせえなあ。あれはただ手が滑っただけだろ」と、言った。
「そういう芽那だってさあ、夜魔が出たとき、焦りすぎて杖を空振りして……」
「……はあ?」
「……いえ、なんでもないです……」
芭連に向かって、声を出さずに、怖え、と言って笑った。
二人の仲が修復されたのだろうか。だったら良かったな。やっと胸があたたまるものを見つけられて、少し笑顔を取り戻せた気分だった。
子葉から家に帰ると、辰様のところに持っていく夕食を用意して、天人廟に持っていった。
辰様は優しく微笑んで、ありがとうございますと言う。何も変わらない。
二人で静かに食事をした。
食事の後は、いつもならそのまま調べごとが……、服を脱がされて、体を隅々まで調べられる夜の秘め事が始まる。昼の間にほかの男に抱かれていないか、その痕跡がないか、辰様は指と舌で確かめられる。何もないことに安堵されると、そのまま私を抱かれるのだ。
なのに、その夜は違った。
辰様は物思いにふけっているようだった。時折溜息を吐かれたりしている。
恋わずらい。
そんな言葉が頭に浮かんで、私は慌てて頭を振った。そんなわけない……。
芽那から言われた言葉を思い出す。
――自分から行きなよ。
――きっと誰だって嬉しいと思うよ、求められたら。
改めて辰様を見た。長い手足は硬そうで、背中は大きくて、男の人らしい体をしているなと思う。手のひらだって片手で私の両手を掴めそうだ。ナマコのときの手は、小さな突起物だったのに。ちょこんと盃を持って、小さなお口へと動かすのが可愛くて……。でも、今はもう全然違う。
男の人だ。
当初感じていた恐怖感は、今はもうない。ただ、違和感はある。恐怖感が違和感に変化したというか。ナマコみたいだったときとは、やはり何かが違う、そんな気がするのだ。でも、あの神様であることには変わりない。私が好きな人であることに変わりはない。
好きなら、自分から……。
「し、辰様……」
恥ずかしいという気持ちをこらえて、声を掛けた。あまりに小声すぎたのか、辰様は聞こえなかったようだ。
どこか物憂げな顔で、遠くを見ている。
何を見ているのですか。何を想っているのですか……。
「辰様」
今度は声が届いた。瞳が私に向けられる。
抱いてくださいと頼んだら、辰様はどんな顔をするだろう。喜んでくれるだろうか、それともそんな子は好きじゃないと思ったりするだろうか。
どきどきしてくる。手のひらが汗ばむ。部屋の中がいやに暑く感じる。
もしも誘って、断られたらどうしよう。かなり落ち込んでしまうかもしれない。
以前なら……風名さんと辰様が出会う前ならば、もうちょっと勇気が出た気がするのに。つい彼女と自分を比べてしまう。
「陽葉瑠? どうかしましたか」
ああ、だめだ、やっぱり言えない!
「あの、えっと、そうだ、お散歩、お散歩しませんか」
辰様は首をかしげた。艶やかな黒髪が肩を滑り落ちる。
「もうおそい時間ですが……」
「あ、えっと、そうなんですけど、昨日の夜、砂浜を歩いていたら、星がとっても綺麗で、辰様と一緒に見たいなって思ったんです」
とっさに思いついた言いわけだ。言いわけだけれど、嘘偽りない本当の気持ちでもあった。
「だから……」
なんだか泣きそうになる。
「……では行きましょうか」
にこりと微笑んで、私の手をとってくれた。ああ、やっぱり優しい神様だ。ほっとして、嬉しくて、かえって目に涙がにじんだ。
手をつないで天人廟の外に出る。外は夜風が吹いていて、少し肌寒かった。でも、それすらも心地よい。
そのとき、人影が近づいてきた。
「辰様」
杖を手にしている。紅飛斗だ。
「旗星が呼んでおります。長の屋敷までおいでいただけないでしょうか」
辰様の顔にさっと朱がさし、疑いようのない喜びの感情が浮かんだのを、私は見てしまった。見たくないものほど目をそらせないのはどうしてなんだろう。
「済みません、陽葉瑠。私は行かないと」
「は、はい、わかりました……。お気をつけて」
つないだ手がほどかれる。あまりにもあっけなく。
辰様は紅飛斗とともに行ってしまった。
胸に重いものが詰まったような気持ちで、私はひとり家路についた。
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