20 / 75
第5章 難解な恋の図面
第19話
しおりを挟む
「源課長おはよう御座います」
「おはよう」
私は通りすがりの社員といつものように挨拶を交わしながら、颯爽とパンプスを鳴らし会社のエレベーターへと乗り込んだ。少しだけ離れて歩いていた人物がさっと私の横にならんだと思えば、混雑したエレベーターのなかでやけに密着してくる。私は思わず肘で突いた。
(ほんとに朝から……このワンコは……)
世界が朝、私と一緒に出勤したいと突然インターホンで呼びに来たときは正直驚いた。今までは行きも帰りも別々にしていたのだが、世界がバレないようにするから少しでも一緒にいたいと聞かなかったためこうして少し距離を取りながら出勤してきたのだ。
(だから!近いのよっ)
少しだけ顔を上げて再度世界の脇を押しながら世界を睨むが、世界は形の良い唇を引き上げると私の掌を掴み指先を絡めた。
(ちょっと、ばかっ。誰かに見られたら……)
慌てて指先を離そうとするが力強く握りしめられた指先はピクリともしない。
エレベーターの中は営業課のフロアで人が一気に降りて世界と私の二人きりになる。
「やめて!離しなさいよ」
「なんで?エレベーターの中くらいいいじゃん」
「会社の敷地一歩でもはいったら、接触厳禁!これは切腹案件よっ!わかった?」
無理やり掌を解くと世界がつまらなそうな顔をする。
「なによ、その顔……」
「せっかく両想いになって初めての出勤なのにさ、面白くない。首元のキスマだってちっとも見えてないし」
「ちょ……両想いって……それに首元はわざわざ襟の詰まったブラウスで隠してんのよっ、誰かが噛みつくせいで!」
「噛みつくっていい響き!両想いツボっすねー」
「もう!いちいち大きな声でいわないでっ」
「何回でもいいますよ。梅子さんって俺のこと好きなん、ンッ」
世界の口を掌でふさいだと同時にエレベーターの扉が開く。
「あっ!……梅将軍っ!お待ちしてましたっ」
扉が開けば目の前に明菜が紙の束を持って待っていた。
「んんあむんんーんふ」
「え?御堂くんなんですか?」
「あっ、おはようございますって言ってる。で、えっと……どうしたの?そんなに慌てて」
私が世界の口元から手を離すと、世界が不機嫌そうにしながらも私から距離を取った。明菜がすぐに頭を下げる。
「梅将軍申し訳ありません!」
「えっと明菜ちゃんどうしたの?」
見ればいつも冷静な明菜が取り乱した様子で一枚の見積書を私に差し出した。世界と私は見積課に歩いて向かいながら一緒に図面をのぞき込んだ。
「それが、今、経理課から連絡あって、以前私が作成した見積内容に不備が見つかって」
「え?経理課?営業課通り越して?」
「はい、安堂不動産が新規で建てた単身者用マンション『メゾン・ド・ミャー』に納品するトイレ・タンクのセットなんですが。合計90セットで見積してたんですけど、図面から算出したときは96セットで図面に書き込みしてたんです……見積書作成する際に見誤って間違った個数入力してしまったみたいで……本当に申し訳ございません……」
明菜の声が震えてだんだんと小さくなっていく。
「つまり、すでに納品して売り上げ計上しようとしたタイミングで6セット分のトイレセットが足りないって現場の施工業者から連絡があったってこと?」
「おっしゃる通りです……施工業者が本日中にトイレの施工終わらせたかったみたいで、非常にご立腹で……申し訳ありませんすべて私の責任です。このような初歩的なミスで会社と源課長にまでご迷惑おかけすることになってしまって……」
「明菜ちゃんのせいじゃない。どの見積書も最終確認は私がしてるのに気づかなかった私の責任だから」
「そんな……」
「大丈夫よ、ちょっと待っててね。御堂くんは先週の見積の続きしてて」
「承知いたしました」
私は安心させるように明菜の肩を叩くとすぐにデスクのパソコンの電源を入れる。世界もパソコンを立ち上げると何やら検索を始めた。
「梅将軍……どうされるおつもりですか?」
「私、随分前だけど一時期育児休暇取った先輩の代わりに営業課で営業サポートを兼任してたことあったの」
「え?営業サポート課?」
私は社員番号を入れるとTONTON株式会社の工場在庫の一覧表をクリックした。
「梅将軍、これって……」
「そう、なければ取りに行って納品しちゃえばいいのよ。あ、ちなみにお怒りの施工業者はどこ?」
「インテリア販売も手掛けてる田中インテリア産業です。確か……殿村部長の得意先の……」
「あ、殿村んとこね……あとで私が対応して納品する旨連絡入れておくわ。えっと、トイレセット、カラーはオフホワイトの定番色ね……」
「源課長」
検索画面に私が品番を入力しようとした手を世界が横から掴んだ。
「在庫確認できました都内の倉庫にあるから、それ持っていきましょ。いま本部に工場在庫出荷の手続きもしました」
世界は自分のパソコンの向きをこちらに向けると画面を指さした。
「え、御堂君……調べてくれたの?」
「はい、課長と森川さんの会話きいてたから、できることないかなって。俺、会社のシステムに関しては入社前に一通り社長に許可貰って扱えるようにしてたんで」
「すごい……御堂くんありがとうございます」
明菜が世界にぺこりと頭を下げた。
「いえ、大したことじゃないです」
「あ、ありがとう。じゃあそれ、課長承認手続きするからデータとばしてくれる?」
世界が頬を人差し指で掻いた。
「……えっとすみません、承認手続き時間かかるし面倒だったんで、俺の名前と社長の名前使いました」
「えっ!ちょっと勝手に大丈夫なの?」
「僕、こう見えてご存じの通り、お坊ちゃんなんで問題ないです。工場にトイレセット取りに行けるよう、営業トラックも心奈にメール送って、もう経理承認、貸出許可とったんで、善は急げで行きましょ!」
「待って、私が責任者だから、私一人で行ってくるから」
世界がパソコンをシャットダウンすると、鞄を抱えた。
「あのね、女の人がトイレセット運ぶのむりですよ、何十キロあるとおもってんですか?」
「あ、でも……」
「早く。俺手伝いますから。一分でも早く現場に届けないと」
「分かった……じゃあ……えっと明菜ちゃん課長代行お願いできるかしら?」
「はい、勿論です。すみません、課長、御堂くんどうぞ宜しくお願い致します」
「はい、お任せください。現場まで距離あるんで恐らく二人とも直帰します。じゃあ行きますよ、源課長」
世界が見積課を出ていく。
私は明菜から印字した出荷伝票を受け取ると世界の背中を追った。
「おはよう」
私は通りすがりの社員といつものように挨拶を交わしながら、颯爽とパンプスを鳴らし会社のエレベーターへと乗り込んだ。少しだけ離れて歩いていた人物がさっと私の横にならんだと思えば、混雑したエレベーターのなかでやけに密着してくる。私は思わず肘で突いた。
(ほんとに朝から……このワンコは……)
世界が朝、私と一緒に出勤したいと突然インターホンで呼びに来たときは正直驚いた。今までは行きも帰りも別々にしていたのだが、世界がバレないようにするから少しでも一緒にいたいと聞かなかったためこうして少し距離を取りながら出勤してきたのだ。
(だから!近いのよっ)
少しだけ顔を上げて再度世界の脇を押しながら世界を睨むが、世界は形の良い唇を引き上げると私の掌を掴み指先を絡めた。
(ちょっと、ばかっ。誰かに見られたら……)
慌てて指先を離そうとするが力強く握りしめられた指先はピクリともしない。
エレベーターの中は営業課のフロアで人が一気に降りて世界と私の二人きりになる。
「やめて!離しなさいよ」
「なんで?エレベーターの中くらいいいじゃん」
「会社の敷地一歩でもはいったら、接触厳禁!これは切腹案件よっ!わかった?」
無理やり掌を解くと世界がつまらなそうな顔をする。
「なによ、その顔……」
「せっかく両想いになって初めての出勤なのにさ、面白くない。首元のキスマだってちっとも見えてないし」
「ちょ……両想いって……それに首元はわざわざ襟の詰まったブラウスで隠してんのよっ、誰かが噛みつくせいで!」
「噛みつくっていい響き!両想いツボっすねー」
「もう!いちいち大きな声でいわないでっ」
「何回でもいいますよ。梅子さんって俺のこと好きなん、ンッ」
世界の口を掌でふさいだと同時にエレベーターの扉が開く。
「あっ!……梅将軍っ!お待ちしてましたっ」
扉が開けば目の前に明菜が紙の束を持って待っていた。
「んんあむんんーんふ」
「え?御堂くんなんですか?」
「あっ、おはようございますって言ってる。で、えっと……どうしたの?そんなに慌てて」
私が世界の口元から手を離すと、世界が不機嫌そうにしながらも私から距離を取った。明菜がすぐに頭を下げる。
「梅将軍申し訳ありません!」
「えっと明菜ちゃんどうしたの?」
見ればいつも冷静な明菜が取り乱した様子で一枚の見積書を私に差し出した。世界と私は見積課に歩いて向かいながら一緒に図面をのぞき込んだ。
「それが、今、経理課から連絡あって、以前私が作成した見積内容に不備が見つかって」
「え?経理課?営業課通り越して?」
「はい、安堂不動産が新規で建てた単身者用マンション『メゾン・ド・ミャー』に納品するトイレ・タンクのセットなんですが。合計90セットで見積してたんですけど、図面から算出したときは96セットで図面に書き込みしてたんです……見積書作成する際に見誤って間違った個数入力してしまったみたいで……本当に申し訳ございません……」
明菜の声が震えてだんだんと小さくなっていく。
「つまり、すでに納品して売り上げ計上しようとしたタイミングで6セット分のトイレセットが足りないって現場の施工業者から連絡があったってこと?」
「おっしゃる通りです……施工業者が本日中にトイレの施工終わらせたかったみたいで、非常にご立腹で……申し訳ありませんすべて私の責任です。このような初歩的なミスで会社と源課長にまでご迷惑おかけすることになってしまって……」
「明菜ちゃんのせいじゃない。どの見積書も最終確認は私がしてるのに気づかなかった私の責任だから」
「そんな……」
「大丈夫よ、ちょっと待っててね。御堂くんは先週の見積の続きしてて」
「承知いたしました」
私は安心させるように明菜の肩を叩くとすぐにデスクのパソコンの電源を入れる。世界もパソコンを立ち上げると何やら検索を始めた。
「梅将軍……どうされるおつもりですか?」
「私、随分前だけど一時期育児休暇取った先輩の代わりに営業課で営業サポートを兼任してたことあったの」
「え?営業サポート課?」
私は社員番号を入れるとTONTON株式会社の工場在庫の一覧表をクリックした。
「梅将軍、これって……」
「そう、なければ取りに行って納品しちゃえばいいのよ。あ、ちなみにお怒りの施工業者はどこ?」
「インテリア販売も手掛けてる田中インテリア産業です。確か……殿村部長の得意先の……」
「あ、殿村んとこね……あとで私が対応して納品する旨連絡入れておくわ。えっと、トイレセット、カラーはオフホワイトの定番色ね……」
「源課長」
検索画面に私が品番を入力しようとした手を世界が横から掴んだ。
「在庫確認できました都内の倉庫にあるから、それ持っていきましょ。いま本部に工場在庫出荷の手続きもしました」
世界は自分のパソコンの向きをこちらに向けると画面を指さした。
「え、御堂君……調べてくれたの?」
「はい、課長と森川さんの会話きいてたから、できることないかなって。俺、会社のシステムに関しては入社前に一通り社長に許可貰って扱えるようにしてたんで」
「すごい……御堂くんありがとうございます」
明菜が世界にぺこりと頭を下げた。
「いえ、大したことじゃないです」
「あ、ありがとう。じゃあそれ、課長承認手続きするからデータとばしてくれる?」
世界が頬を人差し指で掻いた。
「……えっとすみません、承認手続き時間かかるし面倒だったんで、俺の名前と社長の名前使いました」
「えっ!ちょっと勝手に大丈夫なの?」
「僕、こう見えてご存じの通り、お坊ちゃんなんで問題ないです。工場にトイレセット取りに行けるよう、営業トラックも心奈にメール送って、もう経理承認、貸出許可とったんで、善は急げで行きましょ!」
「待って、私が責任者だから、私一人で行ってくるから」
世界がパソコンをシャットダウンすると、鞄を抱えた。
「あのね、女の人がトイレセット運ぶのむりですよ、何十キロあるとおもってんですか?」
「あ、でも……」
「早く。俺手伝いますから。一分でも早く現場に届けないと」
「分かった……じゃあ……えっと明菜ちゃん課長代行お願いできるかしら?」
「はい、勿論です。すみません、課長、御堂くんどうぞ宜しくお願い致します」
「はい、お任せください。現場まで距離あるんで恐らく二人とも直帰します。じゃあ行きますよ、源課長」
世界が見積課を出ていく。
私は明菜から印字した出荷伝票を受け取ると世界の背中を追った。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
冷徹御曹司と極上の一夜に溺れたら愛を孕みました
せいとも
恋愛
旧題:運命の一夜と愛の結晶〜裏切られた絶望がもたらす奇跡〜
神楽坂グループ傘下『田崎ホールディングス』の創業50周年パーティーが開催された。
舞台で挨拶するのは、専務の田崎悠太だ。
専務の秘書で彼女の月島さくらは、会場で挨拶を聞いていた。
そこで、今の瞬間まで彼氏だと思っていた悠太の口から、別の女性との婚約が発表された。
さくらは、訳が分からずショックを受け会場を後にする。
その様子を見ていたのが、神楽坂グループの御曹司で、社長の怜だった。
海外出張から一時帰国して、パーティーに出席していたのだ。
会場から出たさくらを追いかけ、忘れさせてやると一夜の関係をもつ。
一生をさくらと共にしようと考えていた怜と、怜とは一夜の関係だと割り切り前に進むさくらとの、長い長いすれ違いが始まる。
再会の日は……。
好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。
石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。
すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。
なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
ふたりは片想い 〜騎士団長と司書の恋のゆくえ〜
長岡更紗
恋愛
王立図書館の司書として働いているミシェルが好きになったのは、騎士団長のスタンリー。
幼い頃に助けてもらった時から、スタンリーはミシェルのヒーローだった。
そんなずっと憧れていた人と、18歳で再会し、恋心を募らせながらミシェルはスタンリーと仲良くなっていく。
けれどお互いにお互いの気持ちを勘違いしまくりで……?!
元気いっぱいミシェルと、大人な魅力のスタンリー。そんな二人の恋の行方は。
他サイトにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる