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本当に怖いのは… 中編
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クローゼットを開ける。
だけどクローゼットの中には、誰もいなかった。
「いるわけないか… 気にしす… ぎ…」
ふと、クローゼットの中身に違和感を感じる。
「何だが、いつもと違うような…」
あの人の荷物がないから?
でも、何だが違うような気が…
「あれ? この段ボール…」
そこには、見覚えのある段ボールが置いていた。
「これも… これも…」
どの段ボールにも、見覚えがあるだけでなく、ある共通点がある。
「これって、全部、ベッドの下に置いていた筈じゃ… あ…」
私は、すぐにベッドの方へ振り返る。
背中に冷たい汗が流れるのを感じる。
私は、玄関に通じる入り口の方へゆっくりと移動し、その場にしゃがみこみ、ベッドの下を覗いてみる。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
私は、脇目も降らずに玄関へ駆け出し、靴も履かずに外へと飛び出した。
ベッドの下には、私を見つめる顔が見えたからだ。
◆
気づけば、アパート近くの公園まで来ていた。
私は、深呼吸をし気持ちを落ち着かせ、警察へと電話する。
私は、警察にあった事を伝えると、警官が公園まで来てくれた。
「貴方が、通報された人ですね。怖いと思いますが、現場まで案内して頂いても宜しいですか?」
パトカーから降りてきた警官は、優しい声でそう聞いてきた。
「は… はい。お願いします」
私も、パトカーに乗り込み、私の案内でアパートへ戻る。
「こっちです」
2人の警官を連れて、玄関の前までやってくる。
「こ… ここです」
「分かりました。私たちが、先行しますので、すみませんが後ろからついて来て貰っても宜しいですか?」
「は… はい」
私の返事を聞いて、警官は部屋の中へと入っていく。鍵は、そのままだった。
警官は、トイレやお風呂場など玄関に近い場所から確認してくれる。
「いませんね…」
「はい…」
「たぶん逃げたのかも知れませんが、一応部屋も確認させて貰いますね」
「はい。お願いします」
警官の後ろから、部屋の中を確認するも、出て来た時と変わりはないようにみえる。
「あのベッドの下に、人がいたんですね」
警官の1人がそう確認してきたので、答える。
「はい、そうです…」
「分かりました。貴方は、一応ここにいて下さい」
警官は、ベッドに近づいてしゃがみこみ、ベッドの下を見る。
「うわっ!!」
ベッドの下を見た警官が短い叫び声をあげる。
「どうした!!」
私の近くに待機していた警官が尋ねる。
「ひ… 人がベッドの下にいます!!」
「嘘!!」
「何!!」
私だけでなく、2人目の警官も驚く。
2人目の警官は、1人目と入れ替わりに、ベッドの下を確認し、驚愕の顔を浮かべながら、
「おい、お前何してる。そこから、出てこい!!」
ベッドの下にいる人に話しかける。
だけど、返事は返ってこない。
それに、不審がった警官が、勇敢にもベッドの人物にむけて、手を伸ばし少しして引っ込めた。
だけどクローゼットの中には、誰もいなかった。
「いるわけないか… 気にしす… ぎ…」
ふと、クローゼットの中身に違和感を感じる。
「何だが、いつもと違うような…」
あの人の荷物がないから?
でも、何だが違うような気が…
「あれ? この段ボール…」
そこには、見覚えのある段ボールが置いていた。
「これも… これも…」
どの段ボールにも、見覚えがあるだけでなく、ある共通点がある。
「これって、全部、ベッドの下に置いていた筈じゃ… あ…」
私は、すぐにベッドの方へ振り返る。
背中に冷たい汗が流れるのを感じる。
私は、玄関に通じる入り口の方へゆっくりと移動し、その場にしゃがみこみ、ベッドの下を覗いてみる。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
私は、脇目も降らずに玄関へ駆け出し、靴も履かずに外へと飛び出した。
ベッドの下には、私を見つめる顔が見えたからだ。
◆
気づけば、アパート近くの公園まで来ていた。
私は、深呼吸をし気持ちを落ち着かせ、警察へと電話する。
私は、警察にあった事を伝えると、警官が公園まで来てくれた。
「貴方が、通報された人ですね。怖いと思いますが、現場まで案内して頂いても宜しいですか?」
パトカーから降りてきた警官は、優しい声でそう聞いてきた。
「は… はい。お願いします」
私も、パトカーに乗り込み、私の案内でアパートへ戻る。
「こっちです」
2人の警官を連れて、玄関の前までやってくる。
「こ… ここです」
「分かりました。私たちが、先行しますので、すみませんが後ろからついて来て貰っても宜しいですか?」
「は… はい」
私の返事を聞いて、警官は部屋の中へと入っていく。鍵は、そのままだった。
警官は、トイレやお風呂場など玄関に近い場所から確認してくれる。
「いませんね…」
「はい…」
「たぶん逃げたのかも知れませんが、一応部屋も確認させて貰いますね」
「はい。お願いします」
警官の後ろから、部屋の中を確認するも、出て来た時と変わりはないようにみえる。
「あのベッドの下に、人がいたんですね」
警官の1人がそう確認してきたので、答える。
「はい、そうです…」
「分かりました。貴方は、一応ここにいて下さい」
警官は、ベッドに近づいてしゃがみこみ、ベッドの下を見る。
「うわっ!!」
ベッドの下を見た警官が短い叫び声をあげる。
「どうした!!」
私の近くに待機していた警官が尋ねる。
「ひ… 人がベッドの下にいます!!」
「嘘!!」
「何!!」
私だけでなく、2人目の警官も驚く。
2人目の警官は、1人目と入れ替わりに、ベッドの下を確認し、驚愕の顔を浮かべながら、
「おい、お前何してる。そこから、出てこい!!」
ベッドの下にいる人に話しかける。
だけど、返事は返ってこない。
それに、不審がった警官が、勇敢にもベッドの人物にむけて、手を伸ばし少しして引っ込めた。
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