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163話・僕の答え 2

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 私の我が儘を聞き入れて貰えて、今日は、アードちゃんの家(大きな木)で、泊まる事になった。
 アードちゃんと果物やキノコを取りに行ったり、ドリさんたちと夕食を作ったりと、結構動いた筈なのに、初めて、お友達の家でのお泊まりで、少し気が昂っていたせいか、アードちゃんと一緒に、木のベッドに横になったが全然眠くなかった。
 少し前までなら、アードちゃんと小声で話していたが、アードちゃんは、今は眠ってしまった。だから、少し暇を持て余していると、お兄ちゃんが外に出ていくのが見えた為、アードちゃんを起こさないように抜け出し、私も外に出る。





 僕は、場所を変えて、説得案を考えようかなと外に出て椅子に座ると、ソフィアも出てきた。
 起こしてしまったかなと思ったが、話を聞くと、どうやら眠れなかっただけのようだ。

「横座っていい?」

 ソフィアがそう聞いて来た為、それに了承すると、ソフィアは、僕の横の椅子に腰掛ける。
 腰掛けたのを確認した後、2人っきりで話すのが、少し久しぶりな気もしながら、僕から話しかける。

「アードちゃんたちは?」

「アードちゃんは、寝てるよ。ドリさんも、たぶん寝てると思うよ。」

「そっか…」

「うん…」

「ねぇ、ソフィア。アードちゃんとはどう?」

「アードちゃんと? 一緒にいてて、とっても楽しいよ!! それにしても、アードちゃんが、木の精霊さんって聞いて、びっくりしたね。」

「そうだね。僕も、普通の女の子だと思ってたからね。アードちゃんの魔法を見て、予想はたてたけど、かなり驚いたよ。」

「そうだよね。それで、お兄ちゃん…」

「どうした、ソフィア?」

「アードちゃんたちは、やっぱりここで、暮らして行くのかな?」

 心配顔のソフィアが、そう聞いてくる。
 ドリさんたちの気持ちを知っている僕は、

「ソフィアは、どうしたい?」

 そう聞いてみる。

「私は、アードちゃんやドリさんと一緒に暮らしてみたいかな…」

「そっか…」

「お兄ちゃんは?」

「僕も、ソフィアと一緒の気持ちだよ。」

「本当!!」

「あぁ、本当だよ。」

 その為には、明日、絶対に、ドリさんを説得しないといけない。そう改めて決意する。
 その後、僕たちは、少し話をしてから、2人で戻った。
 戻ってから、説得案を考えついた後、眠りについた。





 誰かに、肩を揺すられ目を覚ます。ただ、遅くまで考えていたせいか少し寝不足ぎみだ。
 僕は、肩を揺すった相手を見てみると、ドリさんだった。

「おはようございます、ノーリさん。朝早くから、すみません。」

「おはようございます、ドリさん。別に、気にしないで下さい。それで、どうしました?」

 起こした理由は、何となく分かるが、一応聞いてみる。

「昨日の答えを聞きたいので、少し外に行きませんか?」

 ドリさんは、ソフィアたちを一瞥いちべつした後、そう言ってくるので、了承し、ドリさんの後に、ついていく。
 昨日、ソフィアと話した椅子まで来ると、

「では、ノーリさん。昨日の答えを聞かせて下さい。」

「分かりました。僕の答えは… 分かりましたです。アードちゃんを連れていきます。」

「そうですか… ありがとうござ… 「そして、ドリさん。貴方も一緒にです!!」 えっ!?」

「それが、僕の答えになります。」

 驚くドリさんに、そう僕の答えを伝える。
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