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68話・拡張

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 僕は、ソフィアに装備を渡す為に、ソフィアを呼ぶ。

「ソフィア!! ちょっと、来てくれないか?」

「今行く!!」

 ソフィアは、すぐに来てくれる。

「どうしたの、お兄ちゃん?」

「やっと、ソフィアの装備が出来たんだよ。装備してみてくれないか?」

「本当に!! 分かった!!」

 手渡したローブを羽織り、杖を持ってくれる。

「どうかな、お兄ちゃん?」

「うん、似合ってるよソフィア。」

「本当!! なら、今日から一緒に冒険出来るね!!」

「そうだね… でも、その前に訓練しような?」

「うん!! でも、何処でするの?」

 僕は、下を指差す。

「下のダンジョンだよ。今からでも、大丈夫かい?」

「うん!!」

「なら、行こうか?」

 僕は手をソフィアに差し出す。
 ソフィアが握ったのを確認してから、

「ダンジョン移動」

 訓練前にしておく事があるので、先にソフィアを連れて、ダンジョンルームへ移動する。

「ちょっと、待っててな。」

「うん!!」

 僕は、アコに触れる。

ダンジョンポイント:4690
ダンジョン形態:統合型
追加製作機能:拡張 必要ポイント:100 ▼
ダンジョン階層:1階
製作可能なアイテムリスト:
     回復草 必要ポイント:1 ▼
創作可能なモンスターリスト:
     スライム 必要ポイント:5 ▼

 僕の魔力をダンジョンポイントに交換していたり、素材をアコに取り込ませたりして、かなりポイントが貯まっていた。

"アコ、ダンジョンの拡張をお願い"

『どのくらい拡張しますか?』

"そうだね…"

 かなりポイントもあるから、

"なら、12倍でお願い。そして、最初の森林の横2つを森林にしてから、魔力草を25本と回復草を50本を製作した森林に製作しておいて。後、昼夜機能も追加でお願い"

『了解しました。トータル1550ポイント消費しますが、宜しいですか?』

"それで、いいけど、ちょっと待って"

『了解』

「ソフィア、こっちにおいで。」

「分かった。」

「今から、ちょっと大きな振動が起こるから僕に、捕まってて。」

「うん!!」

 捕まるだけでいいのだが、ソフィアは、ギュッと抱きついてくる。

"アコ、お願い"

『なら、製作します』

 ゴゴゴゴッと音が鳴り響く。

『完了しました。また、ダンジョンレベルが上がりました』

"ダンジョンレベル? なんだいそれは?"

『ダンジョンレベルとは、そのままダンジョンのレベルです。ダンジョン機能・ダンジョンポイントを使ったり、アイテムなどを取り込む事によって、ダンジョンそのもののレベルが上がり、出来る事が増えたりします』

"そうなんだ… 今回増えたものとかあるの?"

『はい、私に触れなくても、ダンジョンの機能を使う事が出来るようになりました。また、ダンジョンの外でも私と念話にて会話が可能になりました』

"そうなんだ… 分かった、ありがとう、アコ。それじゃあ、後で試してみるよ"

『了解』

"なら、行ってくるね、アコ"

『いってらっしゃいませ、マスター』

「それじゃあ、ソフィア。上に行ってから、訓練しようか?」

「はい!!」

 ソフィアは、僕に抱きついたままなので、

「ダンジョン移動」

 そのまま上へと移動する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(捕捉)
大まかなダンジョン構図

ーーーー
|    |
階段 森  |
|    |
ーーーー
 ↓ 拡張後
ーーーーーーーーーーーーーー
|   |   |   |   |
|   |   |   | 森 |
|   |   |   |   |
ーーーーーーーーーーーーーー
|   |   |   |   |
 階段 |   |   | 森 |
|   |   |   |   |
ーーーーーーーーーーーーーー
|   |   |   |   |
|   |   |   | 森 |
|   |   |   |   |
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