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66話・引っ越しと登録

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 ポリーナさんたちが待つ、家へと帰る。

「おかえり、2人とも!!」

「ただいま帰りました。」 「ただいま!!」

「ご飯は、もう出来てるから、手を洗っておいで」

「「はい!!」」

 手洗い・うがいをしてからむかう。
 既に、ダニールさんが座っていた。ポリーナさんも席についたので、食べ始める前に、2人に明日には引っ越す事を伝える。
 2人には、僕がそう話す事が分かっていたようで、いつもより豪勢な料理を振る舞ってくれた。
 夕食後、部屋の片付けが一段落した所で、

「お兄ちゃん、少し話いい?」

「ん、どうしたソフィア?」

 いつもに比べ真剣な表情だった。

「私ね… 学園に行くのやめとこうと思うの…」

「!? …理由を聞いても、いいかい?」

「私… お兄ちゃんと冒険者になりたいの…」

「冒険者にかい? だけど、冒険者は…」

「お兄ちゃん!! 冒険者が危険な事は、分かってるよ… でも… でもね…」

「…分かったよ、ソフィア。」

「!? ほ… 本当、お兄ちゃん?」

「だけど、少しだけ待って貰ってもいいか?」

「?」

「ちゃんとした装備を作るから、その間待ってて貰えるか?」

「うん!! いくらでも、待ってる!!」

「なら明日、ギルドに登録してから、ソフィアのステータスを見せて貰ってもいいか?」

「うん!!」

 その後、残りの片付けを済ませ、眠りについた。





「「お世話になりました!!」」

 僕たち、2人に頭を下げる。

「2人とも何かあったらいつでも、戻ってきてもいいからね。」

「そうだよ。てか、必ず顔を見せに来るんだよ!!」

「「はい!!」」

 僕たちは、再度お礼を言った後、僕たちの家へむかった。朝早くに冒険者ギルドに行っても、混んでいるからだ。時間を潰すために、作製したソファーでソフィアと寛いでいた。しばらくして、

「それじゃあ、ソフィア、冒険者ギルドへ行こうか?」

「はい!!」

 2人で、冒険者ギルドへむかう。
 ギルド内は、時間をおいたおかげもあってか、冒険者の数は少なかった。
 僕たちの順番は、すぐにまわってきた。

「あら、ノーリ君、いらっしゃい。ん、後ろの女の子は、もしかして彼女さんかしら?」

 ここでもか…

「…違いますよ、マリヤさん。妹です。」

「そうなの? 私は、冒険者ギルドサブマスターのマリヤです。」

「!?」

「わ… 私は、ソフィアです。よろしくお願いします!!」

「ソフィアちゃんね。はい、よろしくね。なら、今日は、ソフィアちゃんの登録かしら?」

「そうですけど… マリヤさん、いつの間に、サブマスターになったんですか?」

「あら、言ってなかったかしら? 元サブマスターは、この前のゴブリン大群が来た時に、逃げ出したから、首になって、代わりに私が昇格したの。」

 元サブマスター… あぁ、あの人か…

「そうなんですね。一応、昇格おめでとうございます、マリヤさん。」

「ありがとう、ノーリ君。それじゃあ、ソフィアちゃんの登録をしましょうか?」

「はい、お願いします。」

「お願いします!!」

 ソフィアの登録をして貰う。
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