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24話・魔法石

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 弁当を食べ終え、確認も終わった為、僕は6階層へ続く階段を降りていった。
 6階層も、ギルドで見た通り、上と同じ洞窟だった。
 だけど、この階層から更に新しいモンスターが現れ出す為慎重に、探索を開始する。
 探索開始して早々、こん棒を持っているホブゴブリンに遭遇した。ホブゴブリンは、普通のゴブリンよりふたまわり体が大きいが、4階層から増えていたモンスターなんで、倒しなれている。
 ホブゴブリンは持っているこん棒を、振り下ろしてくる。これまでの経験で、そのままバックラーで受け止めると、手が痺れ、少しの間使えなくなるので、バックラーを少し斜めに構え、受け止めるのではなく、受け流す。森にいた頃に比べると、かなりの成長だ。そして、体勢の崩れたホブゴブリンの首にむかって、二重付与の剣を真横に振って、首を一刀両断する。ホブゴブリンは、そのまま消え、魔石とこん棒を残した。それを拾い、アイテムボックスに入れてから、先に進む。
 その後も、スライム系モンスターやらゴブリン系モンスターを倒しながら、進んでいく。だけど、なかなか新しいモンスターには、出会わない。今までの階層の広さから推測して、3割程のマッピングを終わらせた。
 今日はこの辺で戻るとする。





 戻っている途中に、新しいモンスターが現れた。
 大きさは、普通のゴブリンほどで、手には剣やこん棒ではなく、杖を持っている。何となく、顔も利発そうにみえる。そのゴブリン… 確か名前は、ゴブリンマジシャンだった筈だ。
 ゴブリンマジシャンは、僕と目が合うと、

「******* フ゛ァイア゛ボール゛」

 何かを呟いたかと思うと、握りこぶし大の火の玉が飛んでくる。あれが魔法の詠唱だろう。僕とゴブリンマジシャンとの距離もあいていたので、何とか躱せた。後ろでは、火の玉と壁がぶつかる音がする。その音を聞きながら、詠唱する前にゴブリンマジシャンを倒す為、僕から接近していく。
 ゴブリンマジシャンは、持っていた杖を振りまわすが、それをバックラーで受け止める。力は、そこまで強くない。そのまま人間でいう心臓部に、剣を突き刺す。
 ゴブリンマジシャンは、絶命し、消えてなくなる。
 消えた後には、魔石とその魔石と同じ大きさほどの赤い石が落ちていた。杖はドロップしなかった。まぁ、どうせ使わないからいいか。それよりも、赤い石を拾いアイテム鑑定を行う。

火の魔法石(小) ・・・ 特定ワードを言うだけで、火属性の初級魔法を1度使うことが出来る。特定ワード[命令オーダー:ファイアボール]

「これが、魔法石か… 初めて見たな。」

 魔法が使えない人でも、魔法を使うことの出来るアイテムだ。魔石と共に、アイテムボックスに入れてから、5階層へ続く階段へ戻り、転移版で地上に戻る。
 換金を済ませてから、家へと戻った。
 
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回の収穫素材 ゴブリンの魔石(小)×5→内2個売却
         こん棒×2→2個売却
         スライムの魔石(小)×4→内2個売却
         火の魔法石(小)×1
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