上 下
6 / 390

5話・種類

しおりを挟む
「お兄ちゃん、朝御飯出来たよ。起きて!!」

「んん、もうそんな時間か… ありがとう、ソフィア。先に顔を洗ってくるよ。」

「分かった。先に行ってるね!!」

「あぁ。」

 外を見ると、日は既に昇っていた。

「ふぁ~あ。」

 いつもより寝たおかげか、体の疲れはしっかりとれていた。顔を洗ってすぐにリビングにむかい、朝御飯を食べる。食べた終えた後、身支度を整える。

「お兄ちゃん!!」

「ん、どうしたソフィア?」

「はいこれ、お弁当!! 私も手伝ったんだ!!」

「ありがとう、ソフィア。それは、楽しみだ。」

 頭を撫でてやる。

「えへへへへ~」

「それじゃあ、ソフィア行ってくるよ。」

「行ってらっしゃいお兄ちゃん!! 気をつけてね。」

「あぁ。」

 僕はギルドにむかい、いつも通り回復草採取のクエストをうけ、いつもの森ではなく昨日血を落とした川へむかった。
 昨日川の近くで偶然見つけた、回復草の群生地で納品数を採取する。

「よし、集め終わった。」

 いつもより、早い時間で集め終わる。
 宝箱作製の能力を試す事にする。

「僕の推測が正しければ、魔石が必要になるよな… なら、モンスターを探さないと行けないか…」

バチンッ

 頬を叩き、気合いを入れる。僕は、いつもより、慎重に森の中に入った。
 しばらくして、青い液体生物… スライムを発見した。僕は、剣を引き抜き、スライムの弱点である体の中の核を攻撃する。

パキンッ

 一撃で、核を叩き割った為スライムは溶け出し、粒子になって消えた。そこには、ゴブリンの魔石より小さい魔石が落ちていた。すぐに魔石を拾い、川に戻る。





 早速、宝箱を作製する。現在宝箱の中には、タオル・短剣・水袋、そして、宝箱も大きくなったので、いつも肩にかけてある(回復草の詰まっている)鞄・替えの服・弁当が入ってある。そこに、魔石を入れて閉じると、昨日と同様の文字が現れる。


『現在の素材で作製出来るアイテムは以下の通りです。どれを選択しますか?』

・ スライムの魔石(微小)×短剣→液体生物殺しの短剣
・ スライムの魔石(微小)×回復草×水→回復薬(微小)
・ スライムの魔石(微小)×服→物理耐性の服(微小)
・ スライムの魔石(微小)×ズボン→物理耐性の服(微小)

 成功した。やっぱり魔石が必要であっていたようだ。だけど、

「あれ? でも昨日より作れる種類が増えてるな?」

 増えているアイテムは、昨日と比べ、宝箱に入っていなかった物が素材になっている物ばかりだ。
 まさかと思い、宝箱を消した後、再び森に入っていく。近くで素材になりそうなものを集めてから、川に戻ってくる。
 宝箱を出した後、集めた素材を宝箱に入れてから、閉じる。


『現在の素材で作製出来るアイテムは以下の通りです。どれを選択しますか?』

・ スライムの魔石(微小)×短剣→液体生物殺しの短剣
・ スライムの魔石(微小)×回復草×水→回復薬(微小)
・ スライムの魔石(微小)×服→物理耐性の服(微小)
・ スライムの魔石(微小)×ズボン→物理耐性の服(微小)
・ スライムの魔石(微小)×麻痺草×水→麻痺薬(微小)
・ スライムの魔石(微小)×回復草×麻痺草×水
             →麻痺回復薬(微小)
・ スライムの魔石(微小)×毒草×水→毒薬(微小)
・ スライムの魔石(微小)×回復草×毒草×水
             →毒回復薬(微小)
・ スライムの魔石(微小)×木の実or果実
           →スキルポイントの実 Ⅰ

 思ってた通り、作製できるアイテムが増えていた。
 アイテムの効果は、何となくだが理解出来る。最後のスキルポイントの実が一番気になったので、そのまま作製してみる事にした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回の収穫素材 スライムの魔石(微小)×1
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・

マーラッシュ
ファンタジー
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

捨てられ従魔とゆる暮らし

KUZUME
ファンタジー
旧題:捨てられ従魔の保護施設! 冒険者として、運送業者として、日々の生活に職業として溶け込む従魔術師。 けれど、世間では様々な理由で飼育しきれなくなった従魔を身勝手に放置していく問題に悩まされていた。 そんな時、従魔術師達の間である噂が流れる。 クリノリン王国、南の田舎地方──の、ルルビ村の東の外れ。 一風変わった造りの家には、とある変わった従魔術師が酔狂にも捨てられた従魔を引き取って暮らしているという。 ─魔物を飼うなら最後まで責任持て! ─正しい知識と計画性! ─うちは、便利屋じゃなぁぁぁい! 今日もルルビ村の東の外れの家では、とある従魔術師の叫びと多種多様な魔物達の鳴き声がぎゃあぎゃあと元気良く響き渡る。

「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~

平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。 三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。 そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。 アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。 襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。 果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

異世界召喚?やっと社畜から抜け出せる!

アルテミス
ファンタジー
第13回ファンタジー大賞に応募しました。応援してもらえると嬉しいです。 ->最終選考まで残ったようですが、奨励賞止まりだったようです。応援ありがとうございました! ーーーー ヤンキーが勇者として召喚された。 社畜歴十五年のベテラン社畜の俺は、世界に巻き込まれてしまう。 巻き込まれたので女神様の加護はないし、チートもらった訳でもない。幸い召喚の担当をした公爵様が俺の生活の面倒を見てくれるらしいけどね。 そんな俺が異世界で女神様と崇められている”下級神”より上位の"創造神"から加護を与えられる話。 ほのぼのライフを目指してます。 設定も決めずに書き始めたのでブレブレです。気楽〜に読んでください。 6/20-22HOT1位、ファンタジー1位頂きました。有難うございます。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

処理中です...