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58話・作戦
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私はエペに、ゴブリン殲滅作戦があるのかどうか確認してみる。
「一応、まずはその鬼人族に投降を呼び掛けようと思います。その返答次第で対処法を変えようと思っていましたが、魔神教団の鬼人族と聞いて私の見聞きした人物なら話を聞かなそうですね…」
「そうね。その可能性は高いと思うわ」
自分も聞いた事のある話からしてエペの判断は間違っていないと思う。
「シエル様。この話を他の方に話しても宜しいですか?」
エペは、私から聞いた話を第三者に話してもいいかどうか確認してくる。
「鬼人族の事? 話すのは構わないけど、その情報が私から聞いたとは言わないでね」
「はい、分かりました。改めて情報提供ありがとうございます、シエル様」
「別にいいわ。それで、ゴブリンの進行状況はどんな感じなの?」
「ゴブリンたちは、後四半刻程でやって来るものと思われます」
「四半刻か…」
「はい。それで、鬼人族は、投降に応じないと思うので、一応投降を呼び掛けながら、鬼人族とゴブリンたちを分断させる予定です。そして、私たち騎士団の方で、鬼人族を捕縛もしくは討とうと思っておりますので、シエル様冒険者たちにはゴブリンの殲滅をお願いしようと思ってます」
エペは、投降に応じない場合にとる作戦を話してくれる。
「そう、分かったわ。でも、エペたちの手に終えそうにない場合はすぐ介入させて貰うからね」
エペの実力は分かっているつもりだが、鬼人族の実力は未知数なので、危なくなったらすぐ介入する事を伝えておく。
「…その場合は、シエル様にはすぐ避難してほしいのですが?」
呆れた視線を私に向けながら、エペはそう言ってくる。
「無理な話ね」
「はぁ… ですよね。シエル様ならそう言うと思ってましたよ。では、そうならないように、全力で当たらせて貰います」
「ふふ。お互い頑張りましょうね」
エペに向けて拳をつき出す。
「…はい、頑張りましょう」
少し迷ったようだが、エペは私の拳にコツンと自分の拳を当ててくれる。
「では、私は、今の話を皆に周知させてきますので、これにて失礼させて貰いますね」
「分かったわ。話を教えてくれてありがとうね、エペ」
「いえ。ではシエル様、失礼します」
エペは敬礼した後、先程の兵と同じで駆け足で離れていった。
エペと別れた私も仲間たちの元へ戻る。
「ごめん、待った」
「大丈夫じゃ。それで、そちらは何か情報は聞けたかの?」
「えぇ、それで…」
私はエペから聞いた情報を皆に話し、情報を共有する。
「一応、まずはその鬼人族に投降を呼び掛けようと思います。その返答次第で対処法を変えようと思っていましたが、魔神教団の鬼人族と聞いて私の見聞きした人物なら話を聞かなそうですね…」
「そうね。その可能性は高いと思うわ」
自分も聞いた事のある話からしてエペの判断は間違っていないと思う。
「シエル様。この話を他の方に話しても宜しいですか?」
エペは、私から聞いた話を第三者に話してもいいかどうか確認してくる。
「鬼人族の事? 話すのは構わないけど、その情報が私から聞いたとは言わないでね」
「はい、分かりました。改めて情報提供ありがとうございます、シエル様」
「別にいいわ。それで、ゴブリンの進行状況はどんな感じなの?」
「ゴブリンたちは、後四半刻程でやって来るものと思われます」
「四半刻か…」
「はい。それで、鬼人族は、投降に応じないと思うので、一応投降を呼び掛けながら、鬼人族とゴブリンたちを分断させる予定です。そして、私たち騎士団の方で、鬼人族を捕縛もしくは討とうと思っておりますので、シエル様冒険者たちにはゴブリンの殲滅をお願いしようと思ってます」
エペは、投降に応じない場合にとる作戦を話してくれる。
「そう、分かったわ。でも、エペたちの手に終えそうにない場合はすぐ介入させて貰うからね」
エペの実力は分かっているつもりだが、鬼人族の実力は未知数なので、危なくなったらすぐ介入する事を伝えておく。
「…その場合は、シエル様にはすぐ避難してほしいのですが?」
呆れた視線を私に向けながら、エペはそう言ってくる。
「無理な話ね」
「はぁ… ですよね。シエル様ならそう言うと思ってましたよ。では、そうならないように、全力で当たらせて貰います」
「ふふ。お互い頑張りましょうね」
エペに向けて拳をつき出す。
「…はい、頑張りましょう」
少し迷ったようだが、エペは私の拳にコツンと自分の拳を当ててくれる。
「では、私は、今の話を皆に周知させてきますので、これにて失礼させて貰いますね」
「分かったわ。話を教えてくれてありがとうね、エペ」
「いえ。ではシエル様、失礼します」
エペは敬礼した後、先程の兵と同じで駆け足で離れていった。
エペと別れた私も仲間たちの元へ戻る。
「ごめん、待った」
「大丈夫じゃ。それで、そちらは何か情報は聞けたかの?」
「えぇ、それで…」
私はエペから聞いた情報を皆に話し、情報を共有する。
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