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23話・俺の判断
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ラスの持つ腕輪を鑑定して見て、その効果に感嘆の声を漏らす。
「ど… どうですか、セウンさん?」
腕輪の効果が気になったラスが尋ねてきたので、俺は、見たままをラスに説明する。
「へぇ、そんな効果があったんですね」
物珍しげに、再び手の上の腕輪を眺める。
「みたいだな。それに、希少度は伝説級だから、珍しい方だと思うぞ」
「そうなんですか?」
「ん? あぁ」
アイテムの希少度について知らないのだろうと判断し、それについても説明する。
そして、説明してから、
「あ、因みにそれはもうラスの物だから、売るなり、身に付けるなり、どうするかはラスが判断していいからな」
ラスの性格から、俺に手渡しかねかいから先にそう言っておく。
「せ… セウンさん、今なんて言いました?」
「いやだから、もうそれはラスの物だから、どうするかはラスが判断していいぞ」
「聞き間違いではないんですね… でも、モンスターを倒したのはセウンさんですよ。私がした事って言ったら、モンスターを1匹倒して、宝箱を開けさせて貰っただけですよ? それに、珍しい物なんですよね?」
「まぁ、そうだな」
「ならやっぱり私より、セウンさんがどうするかを判断した方がいいんじゃないんですか?」
そうなると思ってあぁ言ったのに、ラスは、それでもなお俺に渡そうとしてくる。
「はぁ、分かった。ラスがそこまで言うなら、俺が判断するよ…」
「はい。お願いします」
ラスは、ホッとしたように返事する。
「では、どうぞ」
ラスから腕輪を手渡される。
「ありがとう、ラス。あ、先に聞いておきたいんだけど、これをどうするのかの判断にはちゃんと従ってくれるんだよな?」
「え? あ、はい」
よし、言質はとった。
「なら、はい」
手渡された腕輪をそのままラスの手に戻す。
「え? あの、セウンさん、これってどういう事ですか?」
俺の行動の意味が分からないようで、腕輪と俺を交互に見ながらそう尋ねてくる。
「ん? どういう事って、これが俺の判断だよ」
「?」
ラスは、コテンと首を傾げる。
「だから、ラスから預かった腕輪をどうするか判断した結果、ラスにあげる事にしたんだよ。一応の理由は、今の所そこまでお金に困っている訳ではないから、売るのは勿体ない。俺、自身装備してもいいんだけど、似合わないだろ? だから、装備しても似合うラスにあげる事にしたんだよ」
俺は、ラスに手渡した理由を話す。
「え、でも…」
「でもじゃないぞ、ラス。それに、さっき俺の判断に従うって了承しただろ?」
なおを遠慮するラスに、先程とった言質を使う。
「ど… どうですか、セウンさん?」
腕輪の効果が気になったラスが尋ねてきたので、俺は、見たままをラスに説明する。
「へぇ、そんな効果があったんですね」
物珍しげに、再び手の上の腕輪を眺める。
「みたいだな。それに、希少度は伝説級だから、珍しい方だと思うぞ」
「そうなんですか?」
「ん? あぁ」
アイテムの希少度について知らないのだろうと判断し、それについても説明する。
そして、説明してから、
「あ、因みにそれはもうラスの物だから、売るなり、身に付けるなり、どうするかはラスが判断していいからな」
ラスの性格から、俺に手渡しかねかいから先にそう言っておく。
「せ… セウンさん、今なんて言いました?」
「いやだから、もうそれはラスの物だから、どうするかはラスが判断していいぞ」
「聞き間違いではないんですね… でも、モンスターを倒したのはセウンさんですよ。私がした事って言ったら、モンスターを1匹倒して、宝箱を開けさせて貰っただけですよ? それに、珍しい物なんですよね?」
「まぁ、そうだな」
「ならやっぱり私より、セウンさんがどうするかを判断した方がいいんじゃないんですか?」
そうなると思ってあぁ言ったのに、ラスは、それでもなお俺に渡そうとしてくる。
「はぁ、分かった。ラスがそこまで言うなら、俺が判断するよ…」
「はい。お願いします」
ラスは、ホッとしたように返事する。
「では、どうぞ」
ラスから腕輪を手渡される。
「ありがとう、ラス。あ、先に聞いておきたいんだけど、これをどうするのかの判断にはちゃんと従ってくれるんだよな?」
「え? あ、はい」
よし、言質はとった。
「なら、はい」
手渡された腕輪をそのままラスの手に戻す。
「え? あの、セウンさん、これってどういう事ですか?」
俺の行動の意味が分からないようで、腕輪と俺を交互に見ながらそう尋ねてくる。
「ん? どういう事って、これが俺の判断だよ」
「?」
ラスは、コテンと首を傾げる。
「だから、ラスから預かった腕輪をどうするか判断した結果、ラスにあげる事にしたんだよ。一応の理由は、今の所そこまでお金に困っている訳ではないから、売るのは勿体ない。俺、自身装備してもいいんだけど、似合わないだろ? だから、装備しても似合うラスにあげる事にしたんだよ」
俺は、ラスに手渡した理由を話す。
「え、でも…」
「でもじゃないぞ、ラス。それに、さっき俺の判断に従うって了承しただろ?」
なおを遠慮するラスに、先程とった言質を使う。
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