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35話・強くなりたい
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お風呂場で、シェーンさんが話してくれた内容は、私の奴隷契約の解除についてだった。
「だから、明日私たちと一緒に来て欲しいんだけど、大丈夫かしら?」
シェーンさんは、やや心配そうな顔のまま、私に聞いてくる。
「はい、大丈夫です。私のために、すみません…」
「気にしなくていいのよ。皆で決めた事なんだから。なら、私は、この事を皆に報告してくるから、ラスちゃんは、ゆっくり浸かっててね」
そう言って、シェーンさんは、1人出ていった。
私は、言われた通り、久々のお風呂を堪能した。ただ、久々過ぎて少しのぼせてしまった。
◆
運良く、10階層のボス部屋に入れたので、エルダートレントを倒してから、エリクサーを回収し、1度地上に戻ってから再び10階層へ行き、ボス部屋前で待っていると、遠話のブレスレットが光だした。
出てみると、シェーンからで、既にシエルたちとも繋がっていた。そして、内容は、ラスに奴隷契約解除の話をしたとの事で、シエルたちも奴隷商と話はついたとの事で、明日は予定通り奴隷契約解除をする事になった。
遠話を終えた後、遅くならない範囲で、エリクサーの補充をし、銭湯に寄ってから宿屋に戻った。
◆
翌日、マオの家でシエルたちと合流してから孤児院へ向かった。
孤児院へつくと、シェーン、ラスそしてフィア婆様が待っていた。
挨拶を済ましてから、フィア婆様に見送られ、5人で、奴隷商へと向かった。
向かっている途中、俺は、ラスに話しかける。
「ラス、体調はどうだ?」
「はい、もう万全です」
「そうか、それは良かった。それで、昨日聞いた事の答えは決まったか?」
「はい… 1度、村へと戻ってみようかと思ってます…」
「そうか。なら… 「セウンさん」 …ん、どうした?」
「村に戻る前に、私を強くしてくれませんか?」
「強く? ラスを?」
「はい!! もう、守られるばかりじゃ嫌なんです…」
「なるほどな… ラスは、戦闘経験みたいなものがあったりするのか?」
俺がそう尋ねると、
「空手をやってました。だから、それを軸に強くなろうかと思ってます」
そう言ってから、離れていく。
「なるほど空手か…」
「駄目ですかね?」
「いや、そう言う訳じゃなくて、俺が、そこまで体術経験がないと思ってな…」
「空手がどういったものか分からないけど、体術系なら、フィアンマ様に習ったらどう?」
俺たちの話を聞いていたのか、シエルがそう言ってくる。
「なるほど、フィア婆様か… それは、いいかもな」
「どういう事ですか? フィア婆様って、あの孤児院の院長さんの事ですよね?」
不思議そうに聞いてくるラスに、シェーンさんがフィア婆様の事を説明していた。
「だから、明日私たちと一緒に来て欲しいんだけど、大丈夫かしら?」
シェーンさんは、やや心配そうな顔のまま、私に聞いてくる。
「はい、大丈夫です。私のために、すみません…」
「気にしなくていいのよ。皆で決めた事なんだから。なら、私は、この事を皆に報告してくるから、ラスちゃんは、ゆっくり浸かっててね」
そう言って、シェーンさんは、1人出ていった。
私は、言われた通り、久々のお風呂を堪能した。ただ、久々過ぎて少しのぼせてしまった。
◆
運良く、10階層のボス部屋に入れたので、エルダートレントを倒してから、エリクサーを回収し、1度地上に戻ってから再び10階層へ行き、ボス部屋前で待っていると、遠話のブレスレットが光だした。
出てみると、シェーンからで、既にシエルたちとも繋がっていた。そして、内容は、ラスに奴隷契約解除の話をしたとの事で、シエルたちも奴隷商と話はついたとの事で、明日は予定通り奴隷契約解除をする事になった。
遠話を終えた後、遅くならない範囲で、エリクサーの補充をし、銭湯に寄ってから宿屋に戻った。
◆
翌日、マオの家でシエルたちと合流してから孤児院へ向かった。
孤児院へつくと、シェーン、ラスそしてフィア婆様が待っていた。
挨拶を済ましてから、フィア婆様に見送られ、5人で、奴隷商へと向かった。
向かっている途中、俺は、ラスに話しかける。
「ラス、体調はどうだ?」
「はい、もう万全です」
「そうか、それは良かった。それで、昨日聞いた事の答えは決まったか?」
「はい… 1度、村へと戻ってみようかと思ってます…」
「そうか。なら… 「セウンさん」 …ん、どうした?」
「村に戻る前に、私を強くしてくれませんか?」
「強く? ラスを?」
「はい!! もう、守られるばかりじゃ嫌なんです…」
「なるほどな… ラスは、戦闘経験みたいなものがあったりするのか?」
俺がそう尋ねると、
「空手をやってました。だから、それを軸に強くなろうかと思ってます」
そう言ってから、離れていく。
「なるほど空手か…」
「駄目ですかね?」
「いや、そう言う訳じゃなくて、俺が、そこまで体術経験がないと思ってな…」
「空手がどういったものか分からないけど、体術系なら、フィアンマ様に習ったらどう?」
俺たちの話を聞いていたのか、シエルがそう言ってくる。
「なるほど、フィア婆様か… それは、いいかもな」
「どういう事ですか? フィア婆様って、あの孤児院の院長さんの事ですよね?」
不思議そうに聞いてくるラスに、シェーンさんがフィア婆様の事を説明していた。
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