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閑話・あれが食べたい 1

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作者より

とあるアニメ(じゃがいも大好きドライアドが出てくるスピンオフアニメ)を観ていて、何となく書きたくなったので、書きました。
時間軸は、本作とは関係ないものです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 俺は、無性にあれが食べたくなった。
 思い立ったが吉日ということわざがあるように、俺はすぐ行動に移った。

 街に出て、材料を集める。
 あれは、そんなに多くの材料が必要という訳ではないので、材料はすぐに集まった。
 集めた材料をアイテムボックスに入れた後、宿屋に戻った。

「おばちゃん、厨房って借りれる?」

「急にどうしたんだい、セウン?」

「ちょっと、作りたい物が出来たんで、厨房を借りれないかなと思って」

「なるほど…  って、セウン。あんた、料理出来たのかい?」

「まぁ、そこそこ…」

「へぇ、以外だねぇ。でも、悪いねぇ、セウン。今日は、泊まっている客が多いいから、ちょっと、厳しいかね…」

 そういえば、いつもより人が多かったな。

「そっか… なら、他の所あたってみます」

 俺はそう言って、宿屋を後にする。





「おばちゃんには、あぁ言ったけど、どうするか…」

 俺は、あてもなくブラブラと歩いていると、目の前を子供たちが過ぎ去っていった。
 それを、微笑ましく思っていると、

「!?」

 とある場所がひらめいた。
 俺は、その場所にむかって走った。





 暫くして、とある家にたどり着いた。
 チャイムなどがあるわけではないので、俺は、普通に塀の中に入り、扉を叩きながら、家の主を呼ぶ。

「マオ~!! いるか!! お~い!!」

 すると、

「全く、誰じゃ!! 今は、忙し… いのじゃが…」

 忙しいらしいマオが扉を開け出てきてくれた。

「おはよう、マオ」

「せ… セウン!! お… おはようなのじゃ。き… 急に、どうしたのじゃ?」

「ん、頼みたい事があったんだけど、忙しそうみたいだし諦めるよ…」

 別の場所を探し直さないとなぁと、引き返そうとすると、

「だ… 大丈夫なのじゃ!!」

 袖を捕まれ、止められる。

「あれ? でも、忙しいって言ってなかったか?」

「こ… 言葉のあやじゃ!! ただ、シエルたちが来ていたので、あぁ言っただけじゃ!!」

「そうなのか?」

「そうじゃ!! それで、頼み事とは何なのじゃ?」

「いや、少し作りたい物があって、マオの家のキッチンでも借してくれないかなぁと思ってな」

「なんじゃ、そんな事か。それなら、大丈夫じゃ」

「本当か。なら、早速借りていいか?」

「もちろんじゃ」

 俺は、マオと一緒に家へ上がり、キッチンへむかった。

「「あれ、セウン(さん)?」」

 この家は、キッチンとリビングが同じ部屋にあるので、リビング側に、2人がソファに座っていた。

「あ、2人とも、おはよう」

「おはようございます、セウンさん」

「おはよう、セウン。それで、どうしてここにいるの?」

「ちょっと、マオの家のキッチンでも、貸して貰おうと思ってな」

「そういえば、マオがセウンは、料理が出きるって言ってたっけ?」

「そうなのじゃ!! あれは、美味しかったのじゃ!!」

「セウンさん、邪魔はしないので、料理を作る所を見せて貰ってもいいですか?」

「あ、私も!!」 「儂もじゃ!!」

「ん、別にいいぞ。それじゃあ、早速始めようか」

 俺たちは、キッチンに移り、材料をアイテムボックスから取り出す。
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