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35話・ただっ広い場所にあった物

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 一本道を抜けると、そこはただっ広い場所だった。
 俺は、辺りを見渡すと、中央に宝箱を見つける。

「怪しすぎだろ…」

 まぁ、でも開けないという選択肢はない為、俺は中央に置いてある宝箱に歩み寄る。
 宝箱まで、目測3mほどの所で、

 チリーンチリーン

 鈴が反応する。

「まぁ、予想通りだな…」

 まぁ、だけど、それがどんなトラップなのかどこに仕掛けられているのか(宝箱じたいなのかそれともここに来る道中のように床なのか)分からない。

「まぁ、どっちでもいいか…」

 俺は、そのまま宝箱へ歩いていく。
 特に何事もなく宝箱の前までやってこれた。

「て事は、この宝箱じたいがトラップか…」

 宝箱のトラップで、最初に思い浮かんだのが、この宝箱じたいがモンスターである可能性だ。次が… 毒霧とかくらいか?
 まぁ、どちらにしても睡眠の霧に阻まれるので、開けてみる事にする。モンスターの場合、レアアイテムがドロップする可能性が高いしな。
 俺は、宝箱に手を置く。

眠れる力ソーン・武具覚醒」

 あれ? これ普通に、宝箱だ。
 モンスターである事に期待していたので、少しばかりガッカリだ…
 とりあえず、良さげなアイテムがないな見てみる。
 この中で、世話になる予定のガルさんへの手土産にちょうど良さげな物があったのでそれを選ぶ。

「アダマンタイトの鎚」

 選び終えたので、宝箱を開けて鎚を取り出した所で、周りに魔方陣が浮かび上がり、その魔方陣からモンスターが現れようとしていた。

「そういえば、トラップあったんだっけ…」

 成る程、モンスター召喚のトラップだったか。現れたモンスターは、たぶん金属で出来ているであろう硬そうな風貌で俺の身長を優に超えるゴーレムだった。

「だけど、どう見ても普通のゴーレムじゃないよな… それに、あの金属のようなものどこかで見たような…」

 俺は、そっと手に持つ鎚を目の前に持ってきて、現れたゴーレムと見比べてみる。

「うん、同じ色だ…」

 鎚と同じ色のゴーレムは、顔を下にむけて俺を見て、目であろう部分を光らせた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
作者より(捕捉) 変更あるかも…

今更ながら、宝箱に使用する場合の武具覚醒について

まず初めに、宝箱はダンジョン内にある野良宝箱とボス部屋のボスを倒した際に出てくる報酬宝箱の2種類があります。

野良宝箱 → アイテムは基本固定
ボス宝箱 → アイテムはランダム(正し、関連性の高いアイテムが出る)

ボス宝箱の場合
 → 普通に、ランダム内のアイテムを自分で選択している。

野良宝箱の場合
 → 固定の概念を超越し、強制的にランダムに変更してます。

また、セウンには、そのランダムのアイテム名までは分かりますが、アイテムの効果までは分かりません。
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