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29話・洞窟系ダンジョン 2

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 俺は、20階層目指して、そのままダンジョンを進んで行き、途中何度もトラップにかかりながらも、次階層へと続く階段を見つけ先に進んで行く。
 途中、おじさんに作って貰った弁当を食べ、 睡眠シュラーフを使いながら、進んで行き3日程で、10階層へ達した。ボス部屋の扉は開いていた。
 シエルたちの遠話した時間を考えると、今は早朝なので、当たり前か。

「確か、ここのボスは、ゴブリンかコボルト系の上位種だったかな…」

 俺は、そのままボス部屋に入っていく。
 部屋の中央に魔法陣が浮かび上がり、3mほどの体躯で手には俺の身長ほどの鉈を持った茶色の毛に覆われたモンスター… コボルトキングが現れた。

「ガルルルルルル!!」

 早速、俺を敵に認定したようだな。
 コボルトだけあって、素早い動きで、俺に接近してきて、持っていた大きな鉈を振り下ろしてくる。

「ガルッ!!」

 俺に触れる前に、鉈が止まった事で、コボルトキングは、驚愕する。

「悪いな、効かねぇよ… 眠れる力ソーン・武具覚醒… ビーストキラー、切れ味強化、耐久力強化」

 この前ガルさんの所で、新しく購入した秘宝級アーティファクトの剣で、コボルトキングの首を一撃でねる。
 コボルトキングは、黒い粒子になり、魔石と毛皮や尻尾をドロップする。それを回収してから、出現した宝箱に手を置く。

「さて、良いアイテムがあるといいな。眠れる力ソーン・武具覚醒…」

 お、これなんか良さそうだな。

「言語理解(獣語)の指輪」

 そう言い、宝箱から指輪を取り出し、モノクルで指輪を確認してみる。

アイテム名:言語理解(獣語)の指輪
説明:装備した者は、動物などの言葉を理解する事が出来る。
希少度:幻想級ファンダズマ

 思った通りの効果だな。

「さて、アイテムボックスも一杯になった事だし、1度戻るか」

 俺は、11階層へ下りず、転移魔法陣で地上に戻った。

「う、朝日が…」

 暫く、ダンジョンに籠っていたせいで、登り始めた太陽の光がやたらと眩しい。
 俺は早々と、ギルドにむかおうかと思ったが、

「今の俺臭うか…」

 一応ダンジョン内でも、体は拭いたり、服を着替えたりはしていたが、元日本人として、3日もお風呂に入ってないと思うところがある。

「先、お風呂に入りに行くか… 開いてるといいんだが…」

 俺の足は、ギルドではなく銭湯へむかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー作者より(謝辞)

大変申し訳ないのですが、出来る限り、更新していきたいと思ってますが、7月より、更新頻度が落ちます。
申し訳ございません。
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