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39話・罰 1
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これ2人に、罰とか与えたら逆に、俺の首が物理的に飛ぶんじゃないのか?
ちらっと3人を見てみると、3人とも美味しそうに食べていた。
「なぁ、罰って止めといた方がいいか?」
心配になった俺は、聞いてみた。
「ダメです!! 私は、それだけの事をしでかしたんです。それに、しっかり罰を受けないと下の者に示しがつきません!!」
「シエルの言う通りじゃ…」
「…分かった。なら、遠慮なくさせて貰う」
2人がそう言うなら、手加減抜きでやらせて貰おう。
「お… お手柔らかに、お願いします…」
「え… 遠慮はしていいのじゃよ?」
「・・・」
あれを人に試したい俺は、そっと視線を反らしシチューもどきを食べる。
「何故、無言なんじゃ!!」
「タブンダイジョブダトオモウヨ」
「どうして、目を合わせないのじゃ!!」
マオが詰め寄ってくるが、残りのシチューを流し込む。シエルは、顔を青くしているが、自分が言った事もあるせいか、何も言ってこない。
「セウンさん、本当に、大丈夫なんですか?」
「あぁ、もしかしたら痛みがあるかもしれないが、死にはしない…」
「な… 何かヤバそうなのじゃ!!」
マオは、更に詰め寄ってくる。シエルは、体を震わせている。
「だからシェーンは、止めといた方がいいぞ?」
もう1度、シェーンには救いの手を差しのべておく。
「だ… 大丈夫です!! シエルもマオさんも同じパーティー何ですから、私も罰を受けます!!」
「「シェーン!!」」
「分かった。そこまで意思が固いなら、もう何も言わない… それなら、早速やろうか?」
3人とも、食べ終わってるようなので、罰を執行する事にする。
「はい…」「覚悟は出来てるのじゃ…」「分かりました…」
でもその前に、
「なぁ、結界石持ってるか?」
結界石… 四方に置く事で、結界を作り出す事の出来るアイテムの事だ。まぁ、それなりに値は張る。俺は、持ってないから、3人に聞いてみた。
「持ってます。マオ」
「分かったのじゃ」
マオは、どこからともなく結界石を取り出す。
アイテムボックスもちか?
「これをどうするのじゃ?」
「馬車の四方に置いて貰っていいか?」
「? 分かったのじゃ」
シエル、シェーンついでに、俺も受け取り馬車の四方に置く。
「それじゃあ、俺の後をついて来て貰ってもいいか?」
「分かった」「分かったのじゃ」「分かりました」
俺たちは、馬車から距離をとる。
ある程度離れてから、
「こんなもんかな?」
俺は、3人にむき直る。
「それじゃあ、罰を始めようか…」
3人は、首を縦に振る。
「まずは、シエルとマオ、こっちに来てくれるか?」
「…分かった」 「…分かったのじゃ」
2人は、ゆっくりと俺に近寄ってくる。
俺は、2人の頭の手をのせる。2人とも、少し顔を赤くする。少し、罪悪感があるけど、宣言通り手加減なしだ。まぁ、手加減があるのかどうか知らないけどな…
「2人とも、声はなるべく出さないようにな… 眠れる力・能力覚醒」
それを、2人に使う。
「「!!」」
2人は、口を押さえながら、何故か俺の胸の中で見悶える。少しして、痛みが落ち着いたのか、倒れそうになる所を支える。
ちらっと3人を見てみると、3人とも美味しそうに食べていた。
「なぁ、罰って止めといた方がいいか?」
心配になった俺は、聞いてみた。
「ダメです!! 私は、それだけの事をしでかしたんです。それに、しっかり罰を受けないと下の者に示しがつきません!!」
「シエルの言う通りじゃ…」
「…分かった。なら、遠慮なくさせて貰う」
2人がそう言うなら、手加減抜きでやらせて貰おう。
「お… お手柔らかに、お願いします…」
「え… 遠慮はしていいのじゃよ?」
「・・・」
あれを人に試したい俺は、そっと視線を反らしシチューもどきを食べる。
「何故、無言なんじゃ!!」
「タブンダイジョブダトオモウヨ」
「どうして、目を合わせないのじゃ!!」
マオが詰め寄ってくるが、残りのシチューを流し込む。シエルは、顔を青くしているが、自分が言った事もあるせいか、何も言ってこない。
「セウンさん、本当に、大丈夫なんですか?」
「あぁ、もしかしたら痛みがあるかもしれないが、死にはしない…」
「な… 何かヤバそうなのじゃ!!」
マオは、更に詰め寄ってくる。シエルは、体を震わせている。
「だからシェーンは、止めといた方がいいぞ?」
もう1度、シェーンには救いの手を差しのべておく。
「だ… 大丈夫です!! シエルもマオさんも同じパーティー何ですから、私も罰を受けます!!」
「「シェーン!!」」
「分かった。そこまで意思が固いなら、もう何も言わない… それなら、早速やろうか?」
3人とも、食べ終わってるようなので、罰を執行する事にする。
「はい…」「覚悟は出来てるのじゃ…」「分かりました…」
でもその前に、
「なぁ、結界石持ってるか?」
結界石… 四方に置く事で、結界を作り出す事の出来るアイテムの事だ。まぁ、それなりに値は張る。俺は、持ってないから、3人に聞いてみた。
「持ってます。マオ」
「分かったのじゃ」
マオは、どこからともなく結界石を取り出す。
アイテムボックスもちか?
「これをどうするのじゃ?」
「馬車の四方に置いて貰っていいか?」
「? 分かったのじゃ」
シエル、シェーンついでに、俺も受け取り馬車の四方に置く。
「それじゃあ、俺の後をついて来て貰ってもいいか?」
「分かった」「分かったのじゃ」「分かりました」
俺たちは、馬車から距離をとる。
ある程度離れてから、
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「まずは、シエルとマオ、こっちに来てくれるか?」
「…分かった」 「…分かったのじゃ」
2人は、ゆっくりと俺に近寄ってくる。
俺は、2人の頭の手をのせる。2人とも、少し顔を赤くする。少し、罪悪感があるけど、宣言通り手加減なしだ。まぁ、手加減があるのかどうか知らないけどな…
「2人とも、声はなるべく出さないようにな… 眠れる力・能力覚醒」
それを、2人に使う。
「「!!」」
2人は、口を押さえながら、何故か俺の胸の中で見悶える。少しして、痛みが落ち着いたのか、倒れそうになる所を支える。
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