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セーブデータ27「心の中で怒ってる一番怖いやつだこれ。」

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女神様「さ!勇者も決まったことですし、次の町へいってらっしゃい!」

にこり「急にどうしたんですか!?さっきまでそんな司会進行感なかったじゃないですか!」

女神様「一回やってみたかったんです……」

にこり「だとしても急にやるな!」

女神様「ごめがみ……」

にこり「もうそれ言いたいだけでしょ!」

クロス「とにかく女神様!このダイナナノシティで休んで、ダイハチノ町へ向かいます!大魔王を必ず倒すのでお待ちください!」

ヒクル「今の僕らだったら負けません!」

スポ美「大魔王なんて簡単ですよ!」

にこり「そうね!見ていてください!」

Mr.S「必ず平和を取り戻します!」

にこり「いたんだ。」

Mr.S「いたよ。」

にこり「ずっと?」

Mr.S「ずっと。」

クロス「俺らとサグス達が戦ってる時何してたの?」

Mr.S「ドラマ見てた。」

にこり「こっち見ろよ!」

Mr.S「シーズン2が一挙配信されてたから」

ヒクル「サブスク入ってません?」



こうしてクロス一向はダイナナノシティで休み、翌日ダイハチノ町へ向かうことにしました。

ヒクル「おはようございます。」

クロス「おはよう。」

スポ美「おはようございまーす!!!」

ヒクル「声量が凄い。流石スポーツマン。」

クロス「あいつらはやっぱりいないか。」

ヒクル「にこりさんとMr.Sが朝から集合できるわけないじゃないですか。」

スポ美「そうですよ。何を今更。」

クロス「慣れって怖いね。」

1時間後

にこり「マジでごめん。」

Mr.S「本当に今日こそはちゃんと起きようと思ってた。」

クロス「いいよ。早く行こう。」

にこり「もうダメな所を怒られなくなったら終わりだ。」

Mr.S「心の中で怒ってる一番怖いやつだこれ。」

クロス「ダイハチノ町へ行くにはこの先にある(俺たちの道)を通らなきゃいけないみたいだ。」

にこり「酷すぎるでしょ!俺たちの道って!たちのを使えばなんでもいいわけじゃ無いのよ!」

Mr.S「男性アイドルグループのバラード曲みたいな名前だな!」

クロス「よーし、行こうか。」

にこり「ダメだ。完全に無視された。」

Mr.S「俺は案内役だから俺たちの道の存在知ってたのに知らないフリして頑張って例えたんだけどな。」

ヒクル「ちなみに二人が1時間遅れたのでチェックアウトの時に追加料金取られてました。」

にこり「本当に申し訳ありませんでした。」

Mr.S「今後本当に気をつけます。」

スポ美「本来の予定では、その追加料金分のお金でちょっと良い朝ごはんを食べる予定でした。」

にこり「本当に申し訳ありませんでした。」

Mr.S「心の底から反省しています。」

ヒクル「こういう最悪な空気の旅行ありますよね。」



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