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セーブデータ19「そのうち慣れます。」

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クロス「で?スポ美さんだっけ?なんか落ち込んでなかった?」

にこり「どうしたの?小学校の卒業文集を見返して嫌な気持ちになったの?」

ヒクル「どうしたんですか?スマホの機種変更をしたらデータ全部飛んだんですか?」

クロス「決めつけすぎじゃない?」

スポ美「私、イツリンピックの開催を記念して作られたゲームのキャラなんですよ。」

クロス「イツリンピック?」

スポ美「イツリンピックってあの4、5年に一度開催されるスポーツの大会でしょ?」

クロス「4、5年て。どっちかにしろよ。」

スポ美「で、発売されてから4、5年経った今、新しいイツリンピックのゲームが出たんです。」

クロス「あっ、なるほどね。君は一つ前のイツリンピックのゲームキャラなのね。」

スポ美「もう皆そっちに夢中で!私は3.、4年遊ばれてないんです。」

にこり「まぁ、ずっと遊ぶゲームって感じはしないな……」

スポ美「まだ全然遊べるのに!50種類以上のミニゲームが遊べるのに!わーん!!!」

にこり「で?どうする?この人にする?」

クロス「うん。もう探すのめんどくさいからこの人で。」

にこり「クロスがめんどくさいって言うのは違うでしょ。」

スポ美「なんですか?探すとか。めんどくさいとか。」

にこり「あっ、実は。かくかくしかじか。」

スポ美「うん!やる!」

ヒクル「即決!なんで!?」

スポ美「暇だから!」

ヒクル「清々しい理由!」

クロス「よし!これで4人揃ったぞ!」

にこり「そうね。このメンバーで先発勇者隊を追い抜いて大魔王を倒しましょう!」

クロス「おう!料理研究家と!」

にこり「薬品研究家と!」

ヒクル「カードバトラーと!」

スポ美「スポーツ選手で!」

クロス「

にこり「そんなこと言ってないでいいから戻ろうよ。」

ヒクル「そうですよ。早く休んで明日ダイゴーノ集落へ向かいましょうよ。」

スポ美「ダイゴーノ集落?」

ヒクル「第五のスポットが(ダイゴーノ集落)ってところなんです。」

スポ美「安直すぎません?」

ヒクル「そのうち慣れます。」



クロス「スマイルクエストの世界に戻ってきたよ!!!」

スポ美「自然が多くていいところですね。私の世界だと競技場しか行くところがなくて。」

にこり「なるほどね。私もイベントとかで海とか行けるけど基本学校での生活だったなぁ。」

クロス「で、スポ美はどうやって戦おうか。」

スポ美「うーん。競技でしか戦ったことないですし……」

にこり「特技とかないの?」

スポ美「特技ですか……一瞬でスポーツの格好に着替えられます。」

ヒクル「スポーツの格好?」

スポ美「野球のバットとかで戦えませんかね。」

にこり「私たちの中で一番ちゃんと戦えるかもしれないね。」
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