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セーブデータ11「俺いる?」

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大魔王を倒すためにゴリッゴリのスニーカーを履いて料理研究家になった勇者と朝が弱くて薬品臭い20歳オーバーの女子高生薬品研究家は、宿屋を後にして第三の町「ダイサーンノ町」へ向かうのだった

クロス「俺らってトピックスだけまとめるとおかしな奴らになるんだな。」

にこり「正直20歳オーバーの件はあまり触れてほしくなかったけどね。」



クロス「えっと、地図を見る限りこの(虫たちの丘)を抜けたらダイサーンノ町がありそうだな。」

にこり「嫌な名前の丘ね。」

クロス「さぁ、ここか。じゃあ行くぞ!」

にこり「嫌だな~虫がいますよって言ってるようなもんだからね。」

クロス「さっそくモンスターが出てきたよ。」

「ムカデダンサーがあらわれた!」

にこり「ひぃぃぃ!!!なんかめちゃくちゃアクロバティックなムカデがいるんだけど!?」

クロス「いや、そういうモンスターだよ。」

にこり「無理無理無理無理!絶対に無理!」

クロス「いや、そんな時こそ薬品でどうにかしろよ。」

にこり「わー!ぎゃー!え~と、うわー!これだ!それっ!」

「にこりはなぞのやくひんをムカデダンサーにかけた」

クロス「謎の薬品!?」

「ムカデダンサーはとけた!」

クロス「溶けた!?」

「17のけいけんちをてにいれた!」

にこり「ふぅ~。怖かったー。」

クロス「かかったら溶ける薬品持ってるお前の方が怖いよ。」

にこり「こんなところを今から通り抜けるのか~。震えちゃうよ。」

クロス「いや、虫側が今頃震え上がってるよ。」



「リーフスパイダーがあらわれた!」

にこり「きゃー!」

バシャーン!

ドロドロドロ………

「マグマモスがあらわれた!」

にこり「うぎゃー!」

バシャーン!

ドロドロドロ………

「ハエあくまがあらわれた!」

にこり「うっひゃー!」

バシャーン!

ドロドロドロ………



にこり「けっこう奥の方まで来たね。」

クロス「俺いる?」

にこり「あっ!あれは!」

クロス「あれは確か、虫たちの丘の中ボスのビートル魔人だ!」

にこり「コイツを倒せばダイサーンノ町へ行ける!頑張ろう!」

クロス「おうよ!」

ビートル魔人「ビートビトビトビト!ここは絶対に通さないビトー!」

クロス「あっ、コイツ喋れるんだ。」

にこり「と言うか語尾ビトなんだ。」




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