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セーブデータ10「なんか落ち着いてない?」

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にこり「おはよ~。」

クロス「おはよう。そろそろチェックアウトするから荷物片付けてよ。」

にこり「りょ~か~い。」

クロス「ん?にこり。」

にこり「な~に~?」

クロス「話し方どうした?」

にこり「え~?何が~?」

クロス「そんなに(~)って多かったっけ。」

にこり「何言ってんのぉ~?」

クロス「それだよ。」

にこり「え~?別に普通だよ~?」

クロス「お前もしかしてさ、」

にこり「な~に~?」

クロス「寝起き弱かったりする?」

にこり「え~?そんなことないよ~。」

クロス「本当か?じゃあちゃんと支度しろよ。」

にこり「わかってる~。」



クロス「おいにこりー!支度できたかー?」

にこり「……え?何?何の話?」

クロス「いや、だからもうそろそろこの宿屋出るから支度できたかって?」

にこり「え?もう出るの!?初耳なんだけど!」

クロス「あの時寝ぼけてたのか……」

にこり「ごめんごめん!すぐに支度するから!ちょっと待ってて!ごめん!本当にごめっ、痛っ!なんか踏んだ!なんか踏んだ!あっ痛っ!転んだ!いったっ!!!」

クロス「あのねぇ……」

にこり「あれ!?ヘアゴムどこ行った!?最悪!!!どこだ!ここか!うわっ!薬品臭っ!そりゃそうか!私薬品研究家だった!アッハッハッハ!あーあ。ふぅ。…………」

クロス「なんか落ち着いてない?」

にこり「あっ!ごめん!そうだった!支度するんだった!ごめん!えーとえーと、とりあえず髪をまとめるか!あっ!そうじゃん!ヘアゴムないんじゃん!うわー!どこだどこだ!ここか!うわっ!薬品臭っ!そりゃそうか!私薬品研究家だった!アッハッハッハ!あーあ。ふぅ。…………」

クロス「落ち着いてないかな!?」

にこり「あー!そうだった!ごめん!今支度する!」

クロス「これずっとやんのかな!?」

それから、しばらく経ち。

にこり「おまたせー!」

クロス「待たせすぎ。」

にこり「よし!今日はダイサーンノ町に行くんだよね!頑張るぞー!」

クロス「こんなんでこれから先大丈夫なのかな……」

にこり「じゃあ行こう!レツゴー!」

クロス「あと一つ言いたいことがあるんだけどさ、」

にこり「ん?何?なんでも言って?」

クロス「お前、やっぱり薬品臭いな。」

にこり「そりゃ薬品研究家だからね。」
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