上 下
4 / 29

セーブデータ4「違うゲームのキャラがいる時点で世界観も何もないだろ。」

しおりを挟む
第二回勇者決定戦から1日が経った。

クロス「よし!世界を救う冒険の始まりだ!!」

にこり「やっとね。」

クロス「鍋のフタ、布の鎧、布の兜、コンダース。準備万端だ!」

にこり「なんで靴だけごりっごりのスニーカーなのよ!」

クロス「いや冒険するんだから。動きやすい方がいいでしょ。このコンダースって軽いよ?」

にこり「いや実用性はいいと思うんだけど世界観の問題よ。」

クロス「違うゲームのキャラがいる時点で世界観も何もないだろ。」

にこり「まぁ、そうだけど……」

クロス「で?にこりはどうするの?元のゲームに戻るの?」

にこり「そのことなんだけどさ……」



クロス「はぁ!?冒険についてくる!?」

にこり「ダメかな?」

「A・にこりがついて行きたいならいいよ。」

「B・ダメって言ったらどうする?」

「X・ダメに決まってるだろ!」

「Y・白だし使ったら基本的になんでも美味しくなりません?」

クロス「もう選択肢はいいんだよ!あとY押すやついるのか!」

「A・にこりがついて行きたいならいいよ。」

にこり「いいの?ありがとね!ロス!」

クロス「略すならせめてクロだろ!誰が後ろの方からとるんだよ!外国みたいになってんじゃねぇか!」

にこり「ロス~。私もなんか装備した方がいいかな?」

クロス「もう呼び名を変える気はねぇんだな。そもそもさ、にこりってなんか技とかあるの?そういうゲーム出身じゃないでしょ?」

にこり「まぁ、もうわかってると思うけど私恋愛シミュレーションゲームのキャラだから魔法とかは覚えてないけど、技とかなら別にあるよ?」

クロス「え?例えば?」

にこり「ポニーテールにしたりだとか。」

クロス「モンスターにモテテクが通用するか!普段そんなイメージじゃない子がいつもと違う髪型にするだけで(あれ…?これがギャップってやつか…!!!)ってなるテクニックはいいんだよ!」

にこり「その反応。ロス、そういうの好きそうね。」

クロス「うるさい!とりあえずどうすんだよ!俺もう行くぞ!」

にこり「あっ、ちょっと待ってよー!」

こうして冒険の旅は始まったのでした。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

乙女ゲームのお邪魔お局に転生してしまった私。

よもぎ
ファンタジー
「よりにもよって卑眼蚊(ヒメカ)かよ~ッ!?」私が転生したのは、乙女ゲーム「どきどきオフィスラブ」で主人公の恋路を邪魔する、仕事はできるけど見た目と性格が最悪なお局【城之内姫華】だった!ちなみに、【卑眼蚊】というのはファンから付けられたあだ名で、イケメンが大好きでいやらしい目付きで蚊のようにしつこく付き纏い、イケメンに近付く(特に若くて可愛い)女を目の敵にして排除するからそう呼ばれ、ついには公式も卑眼蚊呼びをするのだった。でも、卑眼蚊にはとんでもない秘密があって・・・?とにかく、主人公が誰と結ばれても卑眼蚊は退職!こんないい会社辞めてたまるか!私の奮闘が始まる!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

追放シーフの成り上がり

白銀六花
ファンタジー
王都のギルドでSS級まで上り詰めた冒険者パーティー【オリオン】の一員として日々活躍するディーノ。 前衛のシーフとしてモンスターを翻弄し、回避しながらダメージを蓄積させていき、最後はパーティー全員でトドメを刺す。 これがディーノの所属するオリオンの戦い方だ。 ところが、SS級モンスター相手に命がけで戦うディーノに対し、ほぼ無傷で戦闘を終えるパーティーメンバー。 ディーノのスキル【ギフト】によってパーティーメンバーのステータスを上昇させ、パーティー内でも誰よりも戦闘に貢献していたはずなのに…… 「お前、俺達の実力についてこれなくなってるんじゃねぇの?」とパーティーを追放される。 ディーノを追放し、新たな仲間とパーティーを再結成した元仲間達。 新生パーティー【ブレイブ】でクエストに出るも、以前とは違い命がけの戦闘を繰り広げ、クエストには失敗を繰り返す。 理由もわからず怒りに震え、新入りを役立たずと怒鳴りちらす元仲間達。 そしてソロの冒険者として活動し始めるとディーノは、自分のスキルを見直す事となり、S級冒険者として活躍していく事となる。 ディーノもまさか、パーティーに所属していた事で弱くなっていたなどと気付く事もなかったのだ。 それと同じく、自分がパーティーに所属していた事で仲間を弱いままにしてしまった事にも気付いてしまう。 自由気ままなソロ冒険者生活を楽しむディーノ。 そこに元仲間が会いに来て「戻って来い」? 戻る気などさらさら無いディーノはあっさりと断り、一人自由な生活を……と、思えば何故かブレイブの新人が頼って来た。

婚約破棄?王子様の婚約者は私ではなく檻の中にいますよ?

荷居人(にいと)
恋愛
「貴様とは婚約破棄だ!」 そうかっこつけ王子に言われたのは私でした。しかし、そう言われるのは想定済み……というより、前世の記憶で知ってましたのですでに婚約者は代えてあります。 「殿下、お言葉ですが、貴方の婚約者は私の妹であって私ではありませんよ?」 「妹……?何を言うかと思えば貴様にいるのは兄ひとりだろう!」 「いいえ?実は父が養女にした妹がいるのです。今は檻の中ですから殿下が知らないのも無理はありません」 「は?」 さあ、初めての感動のご対面の日です。婚約破棄するなら勝手にどうぞ?妹は今日のために頑張ってきましたからね、気持ちが変わるかもしれませんし。 荷居人の婚約破棄シリーズ第八弾!今回もギャグ寄りです。個性な作品を目指して今回も完結向けて頑張ります! 第七弾まで完結済み(番外編は生涯連載中)!荷居人タグで検索!どれも繋がりのない短編集となります。 表紙に特に意味はありません。お疲れの方、猫で癒されてねというだけです。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~

朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。 お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない… そんな中、夢の中の本を読むと、、、

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

処理中です...