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セーブデータ2「好感度って何!?」

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にこり「さぁ!呑み終わったし、ゲーム世界転送所に行くよ!」

クロス「あのさぁ。ところで君は何者なの?どのゲームの人?」

にこり「まぁ、じきにわかるって。ほら!行くよ!」

クロス「今思ったんだけどほろ酔い状態で戻ったら怒られないかな。」

にこり「全然呑んでないから大丈夫なの!えいっ!!!」

クロス「黙れカクテル7杯女。おりゃ!!!」




にこり「よし。ここがあなたのゲームの世界?」

クロス「そうだけど。ところで策って何よ。」

にこり「とりあえずさ。その町長さんのところまで案内してよ。」

クロス「は?町長?」



クロス「ここが町長の家。で?町長がどうかしたの?」

にこり「まぁ見てなさいって。普段は攻略される方だけどなんとかなるっしょ。」

ピンポーン

町長「む?誰かな?」

ガチャ

にこり「あっ、あのぉ。」

町長「うわ、可愛っ。」

にこり「わっ、わたしぃ、なんかの間違いで他のゲームから来ちゃったみたいで……」

町長「ほう。それはそれは大変だ!ちょっと転送所に連絡しますね!」

にこり「え…」

町長「!?」

腕をギュッとされた町長は戸惑った。

にこり「私が……この町にいたら……邪魔ですか……?」

町長「んはぁ!?!?!?」

町長は還暦を越えてから味わうと思っていなかった感情に襲われた。

「A・そんなことない!」

「B・邪魔だって言ったらどうする?」

「X・邪魔だね。」

「Y・碁石がマグネットになってるポータブルタイプの囲碁セットって磁力のせいで片付ける時に手こずるよね。」

町長「え!?何これ!?なんか選択肢出てきたんだけど!?あと今囲碁セット関係なくない!?」

にこり「邪魔かな……?」

町長「うわ!どれか選ばないとこれ進まないやつだ!えーとどうするか……とりあえず囲碁は却下。これかな。」

「A・そんなことない!」

にこり「私……ここにいてもいい?」

町長「もちろん!町長としては大歓迎だ!」

にこり「ありがとう。優しいんですね。こんな私を歓迎してくれるなんて……」

「にこりの好感度が10上がった」

町長「好感度って何!?」

にこり「町長さん……一つお願いしてもいいですか……?」

町長「お願い?」

にこり「あっ、すいません!ただでさえ勝手に来たのにさらにお願いだなんて……わがままですよね……。」

「A・大丈夫だよ。お願いって何?」

「B・わがままだなって言ったらどうする?」

「X・金くれれば考えるわ。」

「Y・碁石がマグネットになってるポータブルタイプの囲碁セットって磁力のせいで置きたいところになかなか置けずに手こずるよね。」

町長「また選択肢!?というか最後の選択肢絶対いらないな!あとさっきから若干Bの選択肢がイラつくな!」

「A・大丈夫だよ。お願いって何?」

にこり「本当に優しいんですね……。」

「にこりの好感度が10上がった」

町長「だから好感度って何だ!?」

「にこりの眠気も10上がった」

町長「眠気は関係ないだろ!」
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