85 / 107
第六章
第八十五話・リュウジールへの旅⑬亜人達の願い
しおりを挟む
食堂に居合わせた面々はざわつき、アレンも吃驚してナリスを見た。
「ナリスのお父さんは、タンデールの国王なの?」
「まあ、一応は。でも、俺は一度も会った事が無いんだ。俺の事は、居ない者として扱われて来た」それを聞いた皆は黙り込んだ。
「俺の母は第五婦人で、田舎の小貴族。その上、俺のこの耳だ。だから、疎まれて生まれて直ぐに実家に返された。以来、王からは、なんの連絡もない」ナリスはそう言うと、先の尖った自分の耳を指す。そして、ナリスは”父”とは言わず、敢えて”王”と言った。
「しかし、今回は違う。ここに、『我が息子』と、書いてある。昔の事は忘れて、直ぐに会いに行くんだ。これは千載一遇の機会だ」エトル叔父は、書面を振り翳して、ナリスを説得しようとする。
しかし、ナリスは叔父の言葉にも、国王の書面にも、心を動かされた様子は無く、表情は硬かった。
(なぜだろう、あんなに認めて貰いたかったのに・・・)
「アレリス殿、どうか貴殿からもナリスに言ってやってください。この機会を逃すなと」自分の言葉に心動かないナリスを見て、叔父のエトルはアレンに助けを乞う。
「・・・ナリスは御父さんに会いたくないの?」ナリスをじっと見つめていたアレンは促されて口を開らいた。
「分からない、つい最近までは会いたいと言うよりは、認めさせたいと思っていたよ」ナリスはアレンに正直な気持ちを打ち明けた。
「そうなんだ・・・でも、この招聘状はナリスの事を認めてくれた印じゃないかな?」
二人のやり取りに、周りは静かになった。叔父のエトルも祈るような気持ちでアレンを見つめる。
「・・・・」
「一度会えば、自分の気持ちも、これからの事もよく考えられるんじゃないかな」アレンは自分の経験から話した。
「・・・経験者は語る?」ナリスは自虐的に笑う。
「そうだよ。自分の経験から言ってる。僕は父親が誰だか分からなかった。だけど、その機会が訪れて、僕は直ぐに会いに行ったよ」
「会えたのか?」ナリスは、アレンの話を少し驚きながら聴いた。そんな風に苦労しているとは微塵も見えなかったので。
「ううん、残念ながら亡くなっていた。でも、自分の父親が誰だか分かって良かったよ。それに、新しい道が開けたし、自分の目標が定まった」
「・・・凄いなアレンは、まるで、俺よりずっと年上のようだ」
「そんなことは無いよ。只、自分の事を真剣に考える機会が多かっただけ。だから、ナリスもどうしたいか、じっくり考えればいいんだよ。只、チャンスは一度しかないかも、と考えた方がいいと思う。チャンスを受ける事は一歩前に進む事に繋がると思うし」
「そうだな・・・会ってみないと、分からないな。自分の気持ちも、これからどうしたいかも」
「じゃあ、王に会いに行ってくれるのか?」エトルは、黙って居られずに口を挟む。
「ふ~・・・分かったよ。招聘状に応じるよ、叔父上。アレンも一緒に行ってくれるかい?」
「えっ・・・と、それは・・・」アレンはジョエルを振り返った。
ジョエルが口を開く前にエトルが懇願し始める。
「アレリス殿、是非一緒に、宮廷へ参ってください。ここにも、御一緒にと書いてある。何より、あなたが一緒だと、ナリスも向こうで無下に扱われる事はないでしょう。どうか、よろしくお願いします」そう言うと、アレンに深々と頭を下げる。どうしようもない俗物に見える叔父のエトルだが、甥を思う気持ちは深いようだ。
「あの、頭を上げてください」
「では、一緒に行って頂けますか?」
「一緒に行って力になりたいとは思いますが、僕ではナリスの足を引っ張るだけかも・・」
「そんな事はない」
「そんな事はありません」二人の声は同時に被った。
「・・・でも、僕はライオネル国王様から、リュウジールの親善交流団として命を受けまだ、旅の道中なのです」
ジョエルはそれを聞いてふんふんと頷いているのが、目の端に入った。
「そうですか。でも、それは別に期限も無い訳でしょう。あなたが王都へ行っている間は、亜人の方達のお世話はこちらで引き受けます。旅程が少しくらい伸びても構いますまい」
「・・・えっと、それは亜人のみなさんに聞いてみないと」アレンはナグ達の方を振り返る。
ナグ達亜人は話しがどう言う風になるのか固唾を飲んで見守っていたので、振り返ったアレンと目が合った。
ナグはその瞬間に心を決めた。
「アレリス様。実は、急ぎ我がリュウジールを訪れて欲しいのです」ナグがそう語り出すと、亜人達、全員が居ず舞いを正し、アレンを見つめた。
「どう言う事ですか?ちゃんと、分かるように話してください」ジョエルが、彼等の只事では無い雰囲気に口を挟んだ。
「実は、私達がエイランド王国を訪れたのは、親善交流の為ではありません。私達の国で起こっている事に力を貸して欲しくて宮廷を訪れました」
「・・・・」ジョエルは非常に嫌な予感がした。
「・・・リュウジールは、いえ、東の大陸は今、一匹の狂った火竜に寄って向こう側の扉が開き、魔力の命脈がとんでも無い事になっているのです。ある箇所では魔力の枯渇が始まり、別の場所では魔力の流出の所為で原始の森が魔の森となり、大型獣も魔獣に近い存在になって二重の意味で私達、亜人は追い詰められ滅亡の危機に瀕しています」
「なんだって!そんな事に・・・しかし、タンデール国はどうなのです?隣国でしょう」
「・・・そんな噂を聞いた事がある程度です、なにせここは王宮から遠く、タンデールでも西の端です。詳しい事は何も」そう言うと、エトルは済まなそうに首を振る。
「タンデールの国王にも、何度か親書を出しました。最終的には、何も力になれないと返事が来た」ナグも力無く首を振る。
「対岸の火事だと思っているのよ!何れ、私達が浸食され尽くしたら、その矛先は隣国のタンデールに向かうのに!私達が全滅しても、何とも思ってないんだわ!」狼族のデナが糾弾するように叫ぶ。
デナの叫びに、エトルもナリスも言葉を失った。食堂のいる皆はそんな深刻な事になっているとは、誰も知らなかったので、デナの言葉に呆然とした。
「国王は、ライオネル国王はこの事を御存じなのですか?」アレンが冷静に尋ねる。
「ええ、国王には親書にて、詳しく書き送りました。軍隊を送って欲しいと。そうしたら、エイランド国に来るようにと招待を受けたのです。」
「国王の招待状には軍を送るとも、断るとも、何も書いていなかった。だから、俺達は命を懸けて、一縷の望みを持ってエイランド国に行ったのです」べゼルも立ちあがって発言した。
「畜生、やられたぜ。あの狸親父め!」ジョエルが思わず呟く。
「おいおい、いいのか?不敬だぞ。ま、俺も同じ気持ちだが」ロンデルがにやにやして言った。
ジョエルは、今度は、ナグをキッと睨みつけた。
「あんた達もだ。騙してアレンに何をさせるつもりだ!」
「・・・騙すつもりは無かった、信じてくれ。エイランドの王宮では、事の成り行きに、こちらが吃驚したんだ。軍隊の代わりに、こんな小さな子供を寄越すと・・・私は唯の子供だと思っていた」ナグはジョエルを見、アレンを見て話した。
「だが、今は違う。どうか、俺達に力を貸して欲しい。あなたが最後の頼みの綱だ。この通りだ」ナグはアレンに頭を下げる。
「無茶な事言うなっ!アレンはまだ、十歳の子供だ。”狂った火竜”だと、”魔の森”だと、その上、”魔獣化した大型獣”にどう立ち向かえって言うんだ」
「だが、”蝗害”を制した」
「”蝗害”など、只の虫けらだ!”火竜”と比べ物にもなりはしない。それに、分かってるのか?アレンの力は”炎”の力だ、相手も同じ”火”だ、力は相殺される。無理だ!」
「!!」その事に気付いたナグは押し黙り、室内は重苦しい雰囲気になった。
「でも、巫女さまのご宣託があるよ」ケルトは椅子から立ち上がると、アレンに近寄る。
「”宣託”?」アレンは小首を傾げて、ケルトを見つめる。
「そうだよ、巫女さまは我々に宣託をくだされた。”銀の助け手”がエイランド国に現れるって」
「”銀の助け手”?」ケルトはアレンの手を取った。
「そう、君の事だよ、アレン。僕達はエイランド王国で君を見つけたんだ。君こそが銀の助け手だよ」
「お願いだ、アレン。僕達を助けて」ケルトは手を握ったまま、床に膝を付いて深く頭を下げた。それを見た、他の亜人達も、椅子から滑り降りて膝を付き頭を下げて、アレンに懇願した。
「ナリスのお父さんは、タンデールの国王なの?」
「まあ、一応は。でも、俺は一度も会った事が無いんだ。俺の事は、居ない者として扱われて来た」それを聞いた皆は黙り込んだ。
「俺の母は第五婦人で、田舎の小貴族。その上、俺のこの耳だ。だから、疎まれて生まれて直ぐに実家に返された。以来、王からは、なんの連絡もない」ナリスはそう言うと、先の尖った自分の耳を指す。そして、ナリスは”父”とは言わず、敢えて”王”と言った。
「しかし、今回は違う。ここに、『我が息子』と、書いてある。昔の事は忘れて、直ぐに会いに行くんだ。これは千載一遇の機会だ」エトル叔父は、書面を振り翳して、ナリスを説得しようとする。
しかし、ナリスは叔父の言葉にも、国王の書面にも、心を動かされた様子は無く、表情は硬かった。
(なぜだろう、あんなに認めて貰いたかったのに・・・)
「アレリス殿、どうか貴殿からもナリスに言ってやってください。この機会を逃すなと」自分の言葉に心動かないナリスを見て、叔父のエトルはアレンに助けを乞う。
「・・・ナリスは御父さんに会いたくないの?」ナリスをじっと見つめていたアレンは促されて口を開らいた。
「分からない、つい最近までは会いたいと言うよりは、認めさせたいと思っていたよ」ナリスはアレンに正直な気持ちを打ち明けた。
「そうなんだ・・・でも、この招聘状はナリスの事を認めてくれた印じゃないかな?」
二人のやり取りに、周りは静かになった。叔父のエトルも祈るような気持ちでアレンを見つめる。
「・・・・」
「一度会えば、自分の気持ちも、これからの事もよく考えられるんじゃないかな」アレンは自分の経験から話した。
「・・・経験者は語る?」ナリスは自虐的に笑う。
「そうだよ。自分の経験から言ってる。僕は父親が誰だか分からなかった。だけど、その機会が訪れて、僕は直ぐに会いに行ったよ」
「会えたのか?」ナリスは、アレンの話を少し驚きながら聴いた。そんな風に苦労しているとは微塵も見えなかったので。
「ううん、残念ながら亡くなっていた。でも、自分の父親が誰だか分かって良かったよ。それに、新しい道が開けたし、自分の目標が定まった」
「・・・凄いなアレンは、まるで、俺よりずっと年上のようだ」
「そんなことは無いよ。只、自分の事を真剣に考える機会が多かっただけ。だから、ナリスもどうしたいか、じっくり考えればいいんだよ。只、チャンスは一度しかないかも、と考えた方がいいと思う。チャンスを受ける事は一歩前に進む事に繋がると思うし」
「そうだな・・・会ってみないと、分からないな。自分の気持ちも、これからどうしたいかも」
「じゃあ、王に会いに行ってくれるのか?」エトルは、黙って居られずに口を挟む。
「ふ~・・・分かったよ。招聘状に応じるよ、叔父上。アレンも一緒に行ってくれるかい?」
「えっ・・・と、それは・・・」アレンはジョエルを振り返った。
ジョエルが口を開く前にエトルが懇願し始める。
「アレリス殿、是非一緒に、宮廷へ参ってください。ここにも、御一緒にと書いてある。何より、あなたが一緒だと、ナリスも向こうで無下に扱われる事はないでしょう。どうか、よろしくお願いします」そう言うと、アレンに深々と頭を下げる。どうしようもない俗物に見える叔父のエトルだが、甥を思う気持ちは深いようだ。
「あの、頭を上げてください」
「では、一緒に行って頂けますか?」
「一緒に行って力になりたいとは思いますが、僕ではナリスの足を引っ張るだけかも・・」
「そんな事はない」
「そんな事はありません」二人の声は同時に被った。
「・・・でも、僕はライオネル国王様から、リュウジールの親善交流団として命を受けまだ、旅の道中なのです」
ジョエルはそれを聞いてふんふんと頷いているのが、目の端に入った。
「そうですか。でも、それは別に期限も無い訳でしょう。あなたが王都へ行っている間は、亜人の方達のお世話はこちらで引き受けます。旅程が少しくらい伸びても構いますまい」
「・・・えっと、それは亜人のみなさんに聞いてみないと」アレンはナグ達の方を振り返る。
ナグ達亜人は話しがどう言う風になるのか固唾を飲んで見守っていたので、振り返ったアレンと目が合った。
ナグはその瞬間に心を決めた。
「アレリス様。実は、急ぎ我がリュウジールを訪れて欲しいのです」ナグがそう語り出すと、亜人達、全員が居ず舞いを正し、アレンを見つめた。
「どう言う事ですか?ちゃんと、分かるように話してください」ジョエルが、彼等の只事では無い雰囲気に口を挟んだ。
「実は、私達がエイランド王国を訪れたのは、親善交流の為ではありません。私達の国で起こっている事に力を貸して欲しくて宮廷を訪れました」
「・・・・」ジョエルは非常に嫌な予感がした。
「・・・リュウジールは、いえ、東の大陸は今、一匹の狂った火竜に寄って向こう側の扉が開き、魔力の命脈がとんでも無い事になっているのです。ある箇所では魔力の枯渇が始まり、別の場所では魔力の流出の所為で原始の森が魔の森となり、大型獣も魔獣に近い存在になって二重の意味で私達、亜人は追い詰められ滅亡の危機に瀕しています」
「なんだって!そんな事に・・・しかし、タンデール国はどうなのです?隣国でしょう」
「・・・そんな噂を聞いた事がある程度です、なにせここは王宮から遠く、タンデールでも西の端です。詳しい事は何も」そう言うと、エトルは済まなそうに首を振る。
「タンデールの国王にも、何度か親書を出しました。最終的には、何も力になれないと返事が来た」ナグも力無く首を振る。
「対岸の火事だと思っているのよ!何れ、私達が浸食され尽くしたら、その矛先は隣国のタンデールに向かうのに!私達が全滅しても、何とも思ってないんだわ!」狼族のデナが糾弾するように叫ぶ。
デナの叫びに、エトルもナリスも言葉を失った。食堂のいる皆はそんな深刻な事になっているとは、誰も知らなかったので、デナの言葉に呆然とした。
「国王は、ライオネル国王はこの事を御存じなのですか?」アレンが冷静に尋ねる。
「ええ、国王には親書にて、詳しく書き送りました。軍隊を送って欲しいと。そうしたら、エイランド国に来るようにと招待を受けたのです。」
「国王の招待状には軍を送るとも、断るとも、何も書いていなかった。だから、俺達は命を懸けて、一縷の望みを持ってエイランド国に行ったのです」べゼルも立ちあがって発言した。
「畜生、やられたぜ。あの狸親父め!」ジョエルが思わず呟く。
「おいおい、いいのか?不敬だぞ。ま、俺も同じ気持ちだが」ロンデルがにやにやして言った。
ジョエルは、今度は、ナグをキッと睨みつけた。
「あんた達もだ。騙してアレンに何をさせるつもりだ!」
「・・・騙すつもりは無かった、信じてくれ。エイランドの王宮では、事の成り行きに、こちらが吃驚したんだ。軍隊の代わりに、こんな小さな子供を寄越すと・・・私は唯の子供だと思っていた」ナグはジョエルを見、アレンを見て話した。
「だが、今は違う。どうか、俺達に力を貸して欲しい。あなたが最後の頼みの綱だ。この通りだ」ナグはアレンに頭を下げる。
「無茶な事言うなっ!アレンはまだ、十歳の子供だ。”狂った火竜”だと、”魔の森”だと、その上、”魔獣化した大型獣”にどう立ち向かえって言うんだ」
「だが、”蝗害”を制した」
「”蝗害”など、只の虫けらだ!”火竜”と比べ物にもなりはしない。それに、分かってるのか?アレンの力は”炎”の力だ、相手も同じ”火”だ、力は相殺される。無理だ!」
「!!」その事に気付いたナグは押し黙り、室内は重苦しい雰囲気になった。
「でも、巫女さまのご宣託があるよ」ケルトは椅子から立ち上がると、アレンに近寄る。
「”宣託”?」アレンは小首を傾げて、ケルトを見つめる。
「そうだよ、巫女さまは我々に宣託をくだされた。”銀の助け手”がエイランド国に現れるって」
「”銀の助け手”?」ケルトはアレンの手を取った。
「そう、君の事だよ、アレン。僕達はエイランド王国で君を見つけたんだ。君こそが銀の助け手だよ」
「お願いだ、アレン。僕達を助けて」ケルトは手を握ったまま、床に膝を付いて深く頭を下げた。それを見た、他の亜人達も、椅子から滑り降りて膝を付き頭を下げて、アレンに懇願した。
1
お気に入りに追加
2,223
あなたにおすすめの小説
愛されない花嫁は初夜を一人で過ごす
リオール
恋愛
「俺はお前を妻と思わないし愛する事もない」
夫となったバジルはそう言って部屋を出て行った。妻となったアルビナは、初夜を一人で過ごすこととなる。
後に夫から聞かされた衝撃の事実。
アルビナは夫への復讐に、静かに心を燃やすのだった。
※シリアスです。
※ざまあが行き過ぎ・過剰だといったご意見を頂戴しております。年齢制限は設定しておりませんが、お読みになる場合は自己責任でお願い致します。
孤児による孤児のための孤児院経営!!! 異世界に転生したけど能力がわかりませんでした
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はフィル
異世界に転生できたんだけど何も能力がないと思っていて7歳まで路上で暮らしてた
なぜか両親の記憶がなくて何とか生きてきたけど、とうとう能力についてわかることになった
孤児として暮らしていたため孤児の苦しみがわかったので孤児院を作ることから始めます
さあ、チートの時間だ
趣味を極めて自由に生きろ! ただし、神々は愛し子に異世界改革をお望みです
紫南
ファンタジー
魔法が衰退し、魔導具の補助なしに扱うことが出来なくなった世界。
公爵家の第二子として生まれたフィルズは、幼い頃から断片的に前世の記憶を夢で見ていた。
そのため、精神的にも早熟で、正妻とフィルズの母である第二夫人との折り合いの悪さに辟易する毎日。
ストレス解消のため、趣味だったパズル、プラモなどなど、細かい工作がしたいと、密かな不満が募っていく。
そこで、変身セットで身分を隠して活動開始。
自立心が高く、早々に冒険者の身分を手に入れ、コソコソと独自の魔導具を開発して、日々の暮らしに便利さを追加していく。
そんな中、この世界の神々から使命を与えられてーーー?
口は悪いが、見た目は母親似の美少女!?
ハイスペックな少年が世界を変えていく!
異世界改革ファンタジー!
息抜きに始めた作品です。
みなさんも息抜きにどうぞ◎
肩肘張らずに気楽に楽しんでほしい作品です!
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています
葉柚
ファンタジー
婚約者の二股により婚約破棄をされた33才の真由は、突如異世界に飛ばされた。
そこはど田舎だった。
住む家と土地と可愛い3匹の猫をもらった真由は、猫たちに囲まれてストレスフリーなスローライフ生活を送る日常を送ることになった。
レコンティーニ王国は猫に優しい国です。
小説家になろう様にも掲載してます。
モブ令嬢は脳筋が嫌い
斯波
恋愛
イーディスは海のように真っ青な瞳を持つ少年、リガロに一瞬で心を奪われた。彼の婚約者になれるのが嬉しくて「祖父のようになりたい」と夢を語る彼を支えたいと思った。リガロと婚約者になってからの日々は夢のようだった。けれど彼はいつからか全く笑わなくなった。剣を振るい続ける彼を見守ることこそが自分の役目だと思っていたイーディスだったが、彼女の考えは前世の記憶を取り戻したことで一変する。※執筆中のため感想返信までお時間を頂くことがあります。また今後の展開に関わる感想や攻撃的な感想に関しましては返信や掲載を控えさせていただくことがあります。あらかじめご了承ください。
転生幼女。神獣と王子と、最強のおじさん傭兵団の中で生きる。
餡子・ロ・モティ
ファンタジー
ご連絡!
4巻発売にともない、7/27~28に177話までがレンタル版に切り替え予定です。
無料のWEB版はそれまでにお読みいただければと思います。
日程に余裕なく申し訳ありませんm(__)m
※おかげさまで小説版4巻もまもなく発売(7月末ごろ)! ありがとうございますm(__)m
※コミカライズも絶賛連載中! よろしくどうぞ<(_ _)>
~~~ ~~ ~~~
織宮優乃は、目が覚めると異世界にいた。
なぜか身体は幼女になっているけれど、何気なく出会った神獣には溺愛され、保護してくれた筋肉紳士なおじさん達も親切で気の良い人々だった。
優乃は流れでおじさんたちの部隊で生活することになる。
しかしそのおじさん達、実は複数の国家から騎士爵を賜るような凄腕で。
それどころか、表向きはただの傭兵団の一部隊のはずなのに、実は裏で各国の王室とも直接繋がっているような最強の特殊傭兵部隊だった。
彼らの隊には大国の一級王子たちまでもが御忍びで参加している始末。
おじさん、王子、神獣たち、周囲の人々に溺愛されながらも、波乱万丈な冒険とちょっとおかしな日常を平常心で生きぬいてゆく女性の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる