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第二章

第十六話・フォートランド城、召喚の間。アレン儀式を受ける。

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 バルトがアレンを前に乗せて先頭を走り、ジョエルが犬のジョンを抱きかかえて馬を飛ばし、フォートランド城下街の外門の手前で二度目の休憩を取った。
 アレンは何か真剣に思い詰めた顔して黙り込んでいる。

 「ねえ、アレン。もし、試験に失敗したらどうする?」ジョエルが話掛けた。

 (不吉な事を言う奴だ。不安を煽ってどうする)

 「不安だけど、今はまだ何も考えられないよ」
 「だったら、俺の家に来ないか?」

 「ジョエルの家に?」
 「ああ。俺の家は食堂をやってるって話たろ。二階が宿屋にもなってて人手は幾らでも欲しいんだ」
 「いいの?ほんとうにジョエルの家に行ってもいいの?」

 「ああ。但し、条件が一つ有る。難しい条件だ」
 「なあに?」不安な顔でアレンは尋ねた。

 「俺の弟になる事!」

 すると、アレンはジョエルに跳び付いた。
 「おいおい、アレン返事はどうした?」抱き返しながらジョエルも嬉しそうだ。
 「ありがとう、ジョエル。大好きだ」 

 (俺も心が少し軽くなった。有難うジョエル)ジョエルに頷き掛けたら、悪戯な目をして見返してきた。
 「どうです?この際だからバルトさんも俺の兄弟になりませんか?但し、弟として!」

 「ご免被めんこうむる!!」即座に拒否して、三人で笑い合った。
 アレンの顔も少し明るくなった、何と言ってもまだ九才の子供なのだから。

 アレンの髪色は目立つので前以まえもって購入しておいた頭巾付きのマントを着せ、街中を通り抜けお城を目指した。

 城の坂下門で確認の為、一旦止められたが俺とジョエルは問題ない。しかし、城内に籍の無いアレンは前以って申請しなければ門を通る事は出来ない、それは正門でも同じ事になっている。

 俺は黙って懐から伯爵直筆の通行許可証の手形を見せると、衛士のネビルは驚いて、俺と目を合わせた後にアレンをジッと見つめ忠告してくれた。
 「正門の当番はケーヒルの腰巾着達です。気を付けてください」
 「ありがとう」俺は頷き返しながら、頭をフル回転させた。どうやらこっそりと城内に入る事が出来なくなったようだ。(ケーヒルは侯爵領から付いてきたカトリーネスの騎士で兵士達も引き連れて来ていた)

 山頂を目指し坂道を並足で登って行き、途中で東寄りの休息地(馬車が擦れ違う為の物)で少し馬を降りて休憩した。
 東寄りの休息地は断崖絶壁で下にベイリュート川が轟々ごうごうと流れ込んでフォートランド領の豊かな農地を支えている。
 休憩を手短に終え、夕日を浴びる頃に正門に着く事ができたが、案の定ケーヒルの腰巾着どもが待ち構えていた。

 俺は黙って通行許可証を見せたが、ブルースがアレンを馬から降ろして頭巾を取らないと通せないと難癖を付け始めた。
 (こいつらは俺達を分断して、詰め所の奥にアレンを閉じ込めるつもりだな)

 「これは正式な伯爵様からの通行手形だ、なんの文句がある」
 「だから、その子を降ろして調べたら通っていいと言ってるんだ。一旦、こちらに引き渡せ」
 「駄目だ。お前達は伯爵様の命に背くつもりか?」

 俺達が揉めている最中に突然つむじ風が起こって砂が舞い上り、大きな影が差したと思ったら正門の上に鷲のダカールが止まって、皆を睥睨へいげいしていた。

 ダカールが嘴を開いたがそこから聞こえてきたのは紛れもない伯爵自身の声だ。
 『その者は私の客人だ。無作法は許さぬ、直ぐに中に通せ。私の命に背く者はダカールの餌となろう』

 「も、申し訳ございません、お客様とは知らず、す、すぐにお通ししろ!」ブルースはおののきながら、他の衛士に命令した。ダカールが本気になれば、これくらいの人数でもあっという間に殺れるだろう。
 例え騎士の俺であっても到底太刀打ちできない。

 ダカールは舞い上がるといつもより小さくなって、驚く事にアレンの肩に降りて来た。(ダカールは伯爵の側以外、誰にも寄り着かない)
 衛士達が遠巻きにする中を堂々と門内に入り、誰にも誰何すいかされずにお城の正面に進む事が出来た。

 アレンは恐がる様子も無くチラチラとダカールを眺めていたので、俺が疑問に答えてやった。
 「伯爵様は今、魔法を使ってダカールの目で物を見、嘴を使って喋っておられるのだよ」
 「伯爵様は僕やバルトさんが見えているのですか?」
 すると、ダカールが『そうだ、正面にヨナスが待っている、そのまま執務室に上がって来るとよい。上で待って居る。』そう言い残すと、空へ舞い上がって行った。

 馬と犬を預けると俺達三人は執事長の先導で伯爵の執務室前に至った。ジョエルとアレンは横の控え室に案内され、俺だけが先に伯爵にこれまでのあらましを簡単に報告した。

 「なるほどな、父親を探す為に来たのか。やはり母親からは何も聞いておらぬのだな」
 「はい、そのようです」
 「では、そのアレンという子供に会ってみよう。どこまで話すかの判断はそれからだ」

 俺はアレンを執務室に呼び入れた。アレンは伯爵の前に進み出ると、胸に片手を当て挨拶した。
 「初めまして伯爵様、アレン・W・マーべラスと申します。お会いくださり、感謝申し上げます」

 俺は吃驚した、伯爵も少し驚いたようだ。アレンの挨拶は正式なものと大差ない。

 伯爵は色々とアレンに質問すると、暫くして俺に部屋を出て行くように促した。

 (アレン、頑張れ)俺が小さくガッツポーズを送るとアレンはニッコリ笑い返してきた。(どうして、中々肝が据わっている)

 (先ほどの正門での諍いに動じる様子もなく、私の前でも臆する事なく堂々と受け答えをしている。それに頭の回転も速いようだ。その上、不思議な事にダカールが受け入れておる)
 (この子なら、一年間城に留め置いて何度か儀式を受けさせる事に問題は無いだろう)

 「今日は疲れただろう。これから少し早いが夕食を取ってゆっくり休むといい」
 「あの伯爵様、試験というのは時間が掛るものなのですか?」
 「いや、少し様子だけを見る事になるので、そう時間は掛らぬだろう」 
 「でしたら、今直ぐに受けさせて頂けませんか?そうすれば今日中に城下に戻る事ができて、これ以上ご迷惑をお掛けしないで済むと思います」

 「うむ・・・。実はな、試験というのは一回では無理なのだ。人によって掛る年数も受ける回数も違う。この際、一年くらい掛けて城に留まり、何回か受けて貰いたいのだよ。どうだろうか?」

 「でも、ご迷惑ではないでしょうか?それに僕にできる仕事はありますか?」
 「いや、仕事はしなくて良い。ここにいる間は勉強すればいい」
 「あの、お申し出は大変ありがたいのですが、僕は父の事を知るだけでいいので試験は一回受けるだけで十分です」

 「う~む」(これは困った、この子は試験さえ受ければ父親の事を教えて貰えると思っている。この子と我らの間では試験(儀式)を受ける意味が全く違うのだから無理はないのだが・・・)
 扉の外が突然騒がしくなった、揉めているようだ。
 
 「騒々しい、何事だ」伯爵は扉を開けた、そこにはグラバルが立っていた。

 「お爺様、ブルースから聞きました。この大事な時期に見ず知らずの者を城内に入れたとか」
 その時、ソファに座っているアレンに目が留まったようだ、更に大きく目を見開くと憤慨するように指を指した。

 「あれは誰です。平民ではないですか!なぜ、この執務室にいるのです!お爺様、説明してください!」

 「うむ。もう少し後でこの子が落ち着いたら話そうと思っていたが、仕方が無い。扉を閉めてくれバルト。お前はこちらに来てソファに座るのだグラバル」
 「立ってお話を伺います。平民と一緒に座るのは嫌ですから。」

 「勝手にするが良い。さてと、試験を早く受けたいのだったな、アレン」
 「はい」アレンは大きく頷いた。
 「試験とは何の事です。お爺様」
 「この子の名前はアレン。アレンの受ける試験とは儀式のことだ、儀式を受けて貰おうと考えている」

 「馬鹿な!!お爺様は正気ですか、この子と我がダンドリュウス家との間に一体どんな繋がりが有るって言うんです。冗談じゃない、常軌を逸してる!」
 「だから、それを確かめる為にも召喚の間に入って貰う事にしたのだ。我が血脈で有るかどうかを」

 「なにを・・信じられません。・・・そうか、もしかしてトラビス叔父様の?・・いや、十分有り得る。あれだけ浮名を流されていたのだから・・・。でも、でも平民を入れるなど、やはり、あり得無い!」

 (今はまだ何もハッキリしていないのだから、波風を立てる必要もあるまい)伯爵はグラバルの誤解を正さなかった。
 「それを判断するのは私の仕事だ、グラバル、アレンにはこれから儀式の間に入って貰う」
 「アレンもそれでいいな」
 アレンは驚きながらも我々のやり取りを注意深く見守っていた。この聡い子なら、今の意味が十分、分かったのだろう。
 「はい」言葉少なく慎重に返事を返した。

 「信じられない。・・・では、では、この子のより先に、もう一度私にもチャンスをください」

 グラバルの主張に伯爵も頷くより他に解決法を見出す事はできなかったので、二人の召喚の儀式が慌ただしく決まり塔の安全の確認が終わると、再び北の塔に集まった。

 北の扉前に守りの衛士を二人残し、伯爵に騎士バルト、グラバルと騎士ケーヒル、連絡係の衛士二人、そして、アレンの七人で下に降りた。

 儀式の大扉の前でいつもの手順で伯爵は大扉を開けてグラバルと先に中に入って行った。
 待っている間、誰も一言も喋らなかったのは厳粛さだけで無く妙な緊張感が漂っていたからだ。
 ケーヒルは俺を睨みつけた後、射殺しそうな眼つきでアレンを睨み付けていた。

 城の者なら知っている、ここに降りて来る事がどういう意味か。

 やがて大扉が開くや否や、グラバルが飛び出して来て乱暴にアレンにブチ当たり後も見ずに階段を駆け上がって行った。ケーヒルも伯爵の手前、俺達を悔しそうに一瞥しただけでグラバルの後を追って行った。

 「アレン、済まなかった大丈夫か?」
 「はい、大丈夫です、少し驚いただけです。伯爵様」
 「そうか、では中に入っておいで」伯爵に促されてアレンが儀式の間に入って行くと後ろで勝手に大扉が閉まった。
 「これも(勝手に扉がしまる)魔法ですか?」と尋ねた。
 「そうだ。これから儀式を行うが私の言う事をよく聞くのだ。勝手に判断したり、動いたりしてはいけない。それは即座に命を落とす事に繋がりかねない。わかったね、では先に進もう」

 (まるで洞窟のトンネルのようだ、ひんやりしてる)

 明かりを灯しながら暫く進むと開けた所に出たが、やはりそこは岩をくり抜いたような大きな洞窟の中だった。先は真っ暗で何も見えない。(こんな所で儀式をするのかな?)

 伯爵は両側の壁に蝋燭の明かりを点け一段高くなった岩棚に登り、こちらを振り返り手招きした。
 アレンが伯爵の横に立つと岩棚の下は真っ暗で、向こう側は何も無い暗闇の空間になっていた。

 「この岩棚は断崖絶壁になっている、落ちれば誰も助からない。足先にあるのが魔法陣で今から私の血で兆しを召喚する。蒼く魔法陣が光れば合図するから、一歩だけ進んで魔法陣の中に入るのだ。それ以上は前に進まないように」
 「はい。分かりました。魔法陣の中に入ったら何をすればいいのですか?」
 「何もしなくていい。只、”兆し”を感じたら私に教えて欲しい、それだけだよ。気分はどうだね?だるさを感じたり、悪寒を感じたりしないかね?」

 「いいえ大丈夫です。何ともありません。それより”兆し”てなんですか?」
 「それは人によって違うので〈こうだ〉とは教えられないのだよ。只、感じるままに教えてくれればよいのだ」
 「・・良く分かりませんがやってみます。お願いします」
 「よし」伯爵は答えると手を伸ばし魔法陣の上で腕を少し切って血を落とした。すると円陣は蒼く光だした。
 「さあ、一歩だけ中に入るのだ」
 アレンは一歩前に出て魔法陣の中に入った。

 しばらくの間、前の暗闇を一心に見つめているようだがアレンは何も答えなかった。

 (やはり、一回では無理のようだ。ここに入っても何も感じないようだがそれが良い事なのかどうかも判断できない)

 「アレン?」前を向いたまま一向に反応を見せないので後ろから呼びかけてみた。

 「凄いトンネルですね、伯爵様。こんなトンネルは初めて見ました」
 「そうだな、確かにこの真っ暗な空間は珍しい」(興奮しているようだ、子供心を刺激するのかもしれん。ここに来るまでがちょっとした冒険だ)
 「違います!伯爵様、炎のトンネルですよ、ほら!」アレンは興奮した面持ちでこちらを振り返った。

 「だと!」

 「ええ、凄く、凄くきれいです。こんなの初めて見ました。何処まで続いているんですか?」

 「ずっとのか?のように?」

 「道?そうですね。炎のトンネルの道がずっと先まで続いて見えます。先の方は見えない位遠くまで続いているみたいです。・・伯爵様は・・・見えないんですか?」

 「ああ。私には見えない」

 「・・・そうなんですか。じゃあ、これは兆しじゃなくて、伯爵様の魔法なんですね」

 「いや、私には光の道しか見えない。人によって見える物が違うのだ。だが、これこそが向こう側に渡れる”兆し”なのだよ。アレン、これがお前の魔力なのだよ」

 「この”兆し”なしにを手に入れることはできないのだ」今度は伯爵が興奮してアレンの顔を見た。


+++++++

 第十七話・アレン、向こう側に”渡る” (予定)

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