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第一章
第十二話・ボイル、メリンダそれぞれの思い
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ボイルはアレンの母ルイーズが床から起き上がれたのと入れ違いに、流行り病いのエリス熱に罹ってしまった。
高熱が続き、微熱になりやっと起き上がれるようになるのに十日かかった。
アレンのことが心配だったが、病み上がりの上、寒い中をワイリー牧場まで往復する事をボイルの母親は許さなかった。
さらに四日を過ぎた頃、今度はボイルの母親がエリス熱に罹り、家の手伝いや弟たちの面倒を見なければならなくなった。その後、下の弟三人も次々とエリス熱に罹り大変な状況になってしまった。
漸く家の中が落ち着いたのは二カ月も経ってからだった。
やっとお許しが出てアレンの所に行くことになった頃には寒さが一段と厳しくなり、雪がぱらつき始めていた。
ボイルは久しぶりに差し入れを持って、いつもアレンがいる放牧地に向かった。
羊たちはいつものように草原に広がっていたが知らない牧童がいるだけで、アレンの姿はどこにも見当たらなかった。
(おかしいな?牧場の方で違う仕事をさせられているのかな?)
ボイルはハデスに見つかるのも構わず牧場の方に走って行った。
取りあえず馬房を覗いたがルイーズが寝かされていた一角はきれいに片付けられていた。
ボイルは奥に進み梯子を見つけてアレンが最初に住んでいた納屋の二階を覗いた。
古くなったり壊れた農具が雑然と置かれていたがアレン達の使っていた毛布や衣類袋は見当たらない。
(どうなってるんだ?アレンはどこに行ったんだ?)
「おい、ボイル何を探してるんだ?」下を見るとハデスが立っていた。
「ちょうど良かった聞きたい事があったんだ」ボイルは梯子を跳び降りてハデスに向き合った。
(もうばれてもかまうもんか)
ハデスはニヤニヤ笑い「これの事だろ」と、カードゲームを差し出した。
「それは・・・何処にあった?」(アレンにあげたやつだ)
「処分するアレンの荷物の中にあったんだ」
「処分?処分って、どう言うことだ?」
「アレン達は森に捨てられたのさ」
「捨てられた?森って、もしかしてベルファウストの森かっ!」
「そんな事よりせっかく来たんだからカードゲームでもして遊ぼうぜ。俺も新しいのを手に入れたんだ」
ボイルはハデスに掴み掛った、
「なんで、なんで、そんな酷い事ができるんだっ!」
「ちょっと、やめろよ。あんな奴の事なんてどうでもいいだろっ!」
「どうでもよくないっ!おばさんは病気だったろ」
「そうだよ、あの女、肺の病に罹ったのさ。だから捨てられたんだよ。家に置いとけないだろ」
「じゃあ、アレンはどうしたんだ!」
「ふん、せっかく父さんがあいつだけでも置いてやろうってのに、かあちゃんの側がいいってよ」
「じゃあ、アレンも一緒にベルファウストの森に行ったのか?」
「だから、最初からそう言ってるんだよ。ゲームやらないのか?」
「それどころじゃないよ、早く、早くアレン達を探さなけりゃ」
「はっ、今更手遅れさ、もう一月以上も前の事だ。今頃は狼のお腹の中だろーよ」
ボイルは思いっきりハデスを突き飛ばした。
「もう、お前とは絶交だ。ここまで酷い奴だとは思わなかった!」叫ぶように言うと、ボイルは牧場を走り出た。
(早く、早く、助けに行かないと)
ボイルは必死に走り続けた、喉と肺が焼けそうに熱くて痛い。
やっとのことで外門に着いたボイルは門衛の詰め所に跳び込んだ「父ちゃん!・・アレンを助けて!」後は咳き込んで言葉が続かなかった。
やっと、落ち着いたボイルから話を聞いた父親は考え込んでしまった。回りにいた他の衛士達も同様だ。
皆、あの可哀そうな親子の事は知っていたので尚更だ。
「ねえ、父ちゃん」焦れてボイルは答えを聞こうと促した。
「今直ぐは無理だ。まずベルファウストの森は深い」
「そんな、・・」
「よく聞け、助けに行かないとは言ってない」
「いいか、まず一つ目にアレン達がベルファウストの森の何処に置き去りに去れたかだ。でかい森だ、範囲をある程度絞らないと、探すのはまず無理だ」
「二つ目に案内人が要る。俺達だけじゃ迷うのが落ちだ。案内人は狩人だな」
「三つ目に狼が出るから、狩人だけでなく俺達にも鉄砲が要る。それと、ある程度広い範囲を探すには馬も要る。これで四つだな」
「だから、今直ぐは無理なんだ。可哀そうだがな」
詰め所をしょんぼり出たボイルは街中をトボトボ歩いている最中にメリンダと行き合った。
ボイルから話を聞いたメリンダは即座に狩人を探すと約束してくれた、その上に《ガストン》のおかみさんの親戚にワイリー牧場の牧童を知っている人がいるから、そちらから詳しい話を聞き出してくれる事になった。
こうして話が纏まり、十日後にボイルの父親を含む善意の捜索隊が組まれ、三日間に渡ってベルファウストの南森を探したがアレン達親子の行方は杳としてつかめなかった。
アレンとルイーズはベルファウストの森に飲み込まれてしまったのだった。
ボイルは落ち込んだ日々が続き、メリンダは懊悩した。
(まただ、また失敗した)
お城で一緒に勤めていた時にルイーズに対する子供っぽい独占欲で一方的に絶交を言い渡した。
(せっかくルイーズに好きな人が出来たのに、それを許せなかった)
メリンダがお休みを貰い叔母の家に帰っている間にルイーズは首になってしまい会う事ができなくなった。
(今度会ったら謝ろうと思っていたのに、それもしなかった)
二人が苦労してたのに、謝りそびれた事が枷となり、力になれなかった。
(もっと、早く名乗り出て二人を引き取り三人で暮らせばよかった)
( そしたら、そしたら、私達は三人で家族のように暮らせてたかもしれないのに・・・)
(そうしていたら、いまでもここで二人は楽しそうに笑っていたかもしれないのに・・・・)
メリンダは自分が許せなかった。
+++++++++おしらせ++++++++++
昨日まで読んで頂いた皆さま、大変申し訳ありませんが第二話に出でくるボルンの名前を第七話以降、ボイルと記載してしまいました。
ボルン=ボイルです。 <(_ _)> 第二話をボイルに訂正しましたのでよろしくお願いします。
又、騎士ハルト→バルトに変更しますので、こちらもよろしくお願いします。(バルトの方が強そうなので)
次から第二章に入ります、引き続きよろしくお願いします。(ここに書いていいのかな?)
高熱が続き、微熱になりやっと起き上がれるようになるのに十日かかった。
アレンのことが心配だったが、病み上がりの上、寒い中をワイリー牧場まで往復する事をボイルの母親は許さなかった。
さらに四日を過ぎた頃、今度はボイルの母親がエリス熱に罹り、家の手伝いや弟たちの面倒を見なければならなくなった。その後、下の弟三人も次々とエリス熱に罹り大変な状況になってしまった。
漸く家の中が落ち着いたのは二カ月も経ってからだった。
やっとお許しが出てアレンの所に行くことになった頃には寒さが一段と厳しくなり、雪がぱらつき始めていた。
ボイルは久しぶりに差し入れを持って、いつもアレンがいる放牧地に向かった。
羊たちはいつものように草原に広がっていたが知らない牧童がいるだけで、アレンの姿はどこにも見当たらなかった。
(おかしいな?牧場の方で違う仕事をさせられているのかな?)
ボイルはハデスに見つかるのも構わず牧場の方に走って行った。
取りあえず馬房を覗いたがルイーズが寝かされていた一角はきれいに片付けられていた。
ボイルは奥に進み梯子を見つけてアレンが最初に住んでいた納屋の二階を覗いた。
古くなったり壊れた農具が雑然と置かれていたがアレン達の使っていた毛布や衣類袋は見当たらない。
(どうなってるんだ?アレンはどこに行ったんだ?)
「おい、ボイル何を探してるんだ?」下を見るとハデスが立っていた。
「ちょうど良かった聞きたい事があったんだ」ボイルは梯子を跳び降りてハデスに向き合った。
(もうばれてもかまうもんか)
ハデスはニヤニヤ笑い「これの事だろ」と、カードゲームを差し出した。
「それは・・・何処にあった?」(アレンにあげたやつだ)
「処分するアレンの荷物の中にあったんだ」
「処分?処分って、どう言うことだ?」
「アレン達は森に捨てられたのさ」
「捨てられた?森って、もしかしてベルファウストの森かっ!」
「そんな事よりせっかく来たんだからカードゲームでもして遊ぼうぜ。俺も新しいのを手に入れたんだ」
ボイルはハデスに掴み掛った、
「なんで、なんで、そんな酷い事ができるんだっ!」
「ちょっと、やめろよ。あんな奴の事なんてどうでもいいだろっ!」
「どうでもよくないっ!おばさんは病気だったろ」
「そうだよ、あの女、肺の病に罹ったのさ。だから捨てられたんだよ。家に置いとけないだろ」
「じゃあ、アレンはどうしたんだ!」
「ふん、せっかく父さんがあいつだけでも置いてやろうってのに、かあちゃんの側がいいってよ」
「じゃあ、アレンも一緒にベルファウストの森に行ったのか?」
「だから、最初からそう言ってるんだよ。ゲームやらないのか?」
「それどころじゃないよ、早く、早くアレン達を探さなけりゃ」
「はっ、今更手遅れさ、もう一月以上も前の事だ。今頃は狼のお腹の中だろーよ」
ボイルは思いっきりハデスを突き飛ばした。
「もう、お前とは絶交だ。ここまで酷い奴だとは思わなかった!」叫ぶように言うと、ボイルは牧場を走り出た。
(早く、早く、助けに行かないと)
ボイルは必死に走り続けた、喉と肺が焼けそうに熱くて痛い。
やっとのことで外門に着いたボイルは門衛の詰め所に跳び込んだ「父ちゃん!・・アレンを助けて!」後は咳き込んで言葉が続かなかった。
やっと、落ち着いたボイルから話を聞いた父親は考え込んでしまった。回りにいた他の衛士達も同様だ。
皆、あの可哀そうな親子の事は知っていたので尚更だ。
「ねえ、父ちゃん」焦れてボイルは答えを聞こうと促した。
「今直ぐは無理だ。まずベルファウストの森は深い」
「そんな、・・」
「よく聞け、助けに行かないとは言ってない」
「いいか、まず一つ目にアレン達がベルファウストの森の何処に置き去りに去れたかだ。でかい森だ、範囲をある程度絞らないと、探すのはまず無理だ」
「二つ目に案内人が要る。俺達だけじゃ迷うのが落ちだ。案内人は狩人だな」
「三つ目に狼が出るから、狩人だけでなく俺達にも鉄砲が要る。それと、ある程度広い範囲を探すには馬も要る。これで四つだな」
「だから、今直ぐは無理なんだ。可哀そうだがな」
詰め所をしょんぼり出たボイルは街中をトボトボ歩いている最中にメリンダと行き合った。
ボイルから話を聞いたメリンダは即座に狩人を探すと約束してくれた、その上に《ガストン》のおかみさんの親戚にワイリー牧場の牧童を知っている人がいるから、そちらから詳しい話を聞き出してくれる事になった。
こうして話が纏まり、十日後にボイルの父親を含む善意の捜索隊が組まれ、三日間に渡ってベルファウストの南森を探したがアレン達親子の行方は杳としてつかめなかった。
アレンとルイーズはベルファウストの森に飲み込まれてしまったのだった。
ボイルは落ち込んだ日々が続き、メリンダは懊悩した。
(まただ、また失敗した)
お城で一緒に勤めていた時にルイーズに対する子供っぽい独占欲で一方的に絶交を言い渡した。
(せっかくルイーズに好きな人が出来たのに、それを許せなかった)
メリンダがお休みを貰い叔母の家に帰っている間にルイーズは首になってしまい会う事ができなくなった。
(今度会ったら謝ろうと思っていたのに、それもしなかった)
二人が苦労してたのに、謝りそびれた事が枷となり、力になれなかった。
(もっと、早く名乗り出て二人を引き取り三人で暮らせばよかった)
( そしたら、そしたら、私達は三人で家族のように暮らせてたかもしれないのに・・・)
(そうしていたら、いまでもここで二人は楽しそうに笑っていたかもしれないのに・・・・)
メリンダは自分が許せなかった。
+++++++++おしらせ++++++++++
昨日まで読んで頂いた皆さま、大変申し訳ありませんが第二話に出でくるボルンの名前を第七話以降、ボイルと記載してしまいました。
ボルン=ボイルです。 <(_ _)> 第二話をボイルに訂正しましたのでよろしくお願いします。
又、騎士ハルト→バルトに変更しますので、こちらもよろしくお願いします。(バルトの方が強そうなので)
次から第二章に入ります、引き続きよろしくお願いします。(ここに書いていいのかな?)
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