124 / 141
第6章 地下ドワーフ編
第124話 ドワーフ王国(王との謁見)
しおりを挟む
「社長、王様の説得に成功したぜぇ。王様との謁見ができるんだぜぇ。」
「本当ですか!メサ、お手柄ですよ!」
メサの奮闘により、かつてないほど困難と思われたドワーフ王国への入国の足がかりを得た。
王様と対面できれば、入国の許可を得られる可能性が高まるだろう。
我々エチゴヤ旅団は、まだ入国は果たしていないが、王様と会うために地下入口から王宮へと向かうことになった。
ラング隊長を筆頭とする兵士たちが我々を監視しながら護衛してくれる。
地下入口からは馬車で移動する。
トンネルは広くて明るく、馬車がすれ違えるほどの幅があった。
地下に続くトンネルは、緩やかな坂が螺旋状に続いている。
その分、移動距離は長くなるが、馬に負担をかけないように配慮されているのだろう。
トンネルを抜けると目の前には、地下都市が広がっていた。
天井は高く、街は広大だった。
こんなに大きな規模の都市が地下に存在するなんて想像もつかなかった。
王都ミキもファンタジー要素満載の景観であるが、このドワーフの地下王国も違ったタイプのファンタジー要素の景観であった。
私は目の前の光景に圧倒されていた。
馬車は、兵士が御者を務め、我々は荷台に乗っていた。
他種族がその辺をウロウロしたら街の人々が驚くだろうから、配慮したのだろう。
馬車は、最短ルートで王宮へと進んでいるようだった。
それでも荷台からは様々な街の様子を見ることができた。
当然ながらドワーフ族しか存在しない街である。
小さな鍛冶屋や魔道具の工房などもあり、馬車の窓からその様子がほんの少しだけ見えた。
ハンマーで金属を叩き伸ばしている姿などはまさにドワーフらしくて興奮が沸き起こった。
この地下王国を目にできただけでも来た甲斐があったと思った。
馬車は、王宮で停止した。
念の為にオグリンキャップや馬車は『異空館』に待機させた。
私や馬車が、突然目の前から消えた瞬間を目撃した兵士はさぞ驚いただろう。
王宮は地下の岩盤を加工して建てられており、堅牢さと豪華さを兼ね備えていた。
建物の広さも十分で、王宮らしい威厳も感じられた。
内部は綺麗な石材で仕上げられており、大理石のような高級感を漂わせていた。
兵士の案内により王の間に連れて行かれた。
◇ 王の間 ◇
我々は、王のいる玉座の前に立たされた。その後王が現れると、片膝をついて王に敬意を表した。
「そなたらがメサの仲間か。よく来たな。我はこのドワーフ王国の王、ルドルフ・フォル・ガースである。」
王は、ドワーフにしては大柄で、鍛え抜かれた肉体は強者の風格が漂っていた。
そして、低く大きな声に圧倒されそうだった。
「謁見のご機会を頂き、誠にありがとうございます。私はローランネシア王国の商人、サカモト・レイと申します。」
「うむ。メサの主人だそうだな。メサがそなたの能力を高く評価しておる。興味が湧いたぞ。メサから聞いた話では、魔王が現れるというのだが。それは本当か?」
「は、はい。世界を統べる神からの神託を受けました。間違いございません。」
「ふむ。だが、我は王として責任がある。それを真に受ける訳にはいかぬ。我を納得させよ。」
「そうですね…。」
(難しい問題を投げかけられた…。正直、魔王に会ったこともない俺に王様を納得させる材料はないと思うが…。)
〘 マスター、魔王の存在を示すものはありませんが、間接的に魔王の誕生を予感させる道具はお持ちですよ。〙
(そうか、魔剣や魔族のドロップアイテムだね。)
〘 肯定します。〙
「ルドルフ陛下、この場に証拠となる品を出現させます。」
私は、タイゲンカバンから魔剣や魔族を倒した際に手に入れたアイテムを瞬時に移動させた。
「な!なんだと!そなた、何をした!?」
「失礼しました。魔法のカバンから道具を出したのです。」
「魔法のカバンだと!まさか、マジックバッグか?」
「え、ええ。そうです。」
「驚いたわい。初めて見たぞ。なるほど、ただ者ではなさそうだな。それから、その禍々しい気配は…。」
「はい。私が作った魔剣と、魔族を倒した際に得られたアイテムです。魔族の存在こそが魔王の誕生を示唆する証拠でございます。」
「なんと!魔剣に魔族のアイテムか…確かに鑑定するまでもなく分かるぞ。すまぬが魔剣を触ってもよいか?」
「あ、はい。長時間は危険 ですが、少しの時間であれば問題ありません。」
「ふむ。感謝する。」
王様は、手に取って感触を確かめたり、剣の造りを入念に観察したりした。
「これは見事な剣だ!丈夫で鋭く、しかも能力を向上させる効果もあるようだな。こんな凄まじい剣は初めて見たぞ。どうだ?我に売らないか?白金貨3枚は出すぞ!」
「申し訳ありません。魔剣につきましては魔族との戦いや、魔王との対決のための武器として用意しております。売り物にする予定はございません。」
「そうか…それなら仕方ないな。まあ、良い。そなたの話は信じよう。では、聖剣の話はどうだ?実在するのか?」
「はい。現在は存在しておりませんが、かつて勇者が使っていた聖剣の作成方法は手に入れました。魔王と対峙する際には必要ですから、聖剣の素材を集めるためにこの国にやってきました。」
「ほう…聖剣が作れると言い切るか。ガハハ!ドワーフ王を目の前にして大胆な奴だ!では聖剣の素材は我が国にあるというのか?」
「はい。調査して探索することになりますが、『コスモニウム』と『アダマンタイト』が必要でございます。」
「どちらも極めて希少な物だな。我々でもそう簡単にお目にかかれるものではないぞ!」
「はい。承知しております。しかし、これは私が神から託された使命でございますので、何としてもやり遂げてみせます。」
「あいわかった!そなたの志しは高く評価するぞ。『エチゴヤ』の入国を特例として認め、鉱物採取には王国も全面的に協力しよう。」
「本当でございますか!ありがとうございます!」
「やったー!王様、感謝するぜぇ!」
どうやら入国の件は上手く事が運んだようだった。
さらに採掘に関する国の協力が得られたことは非常に大きい。
「さて、サカモトよ。ビールだ!」
「はい?」
「ビールを売ってくれないか?」
「ああ。はい…。」
こうして、我々エチゴヤ旅団は正式に入国を果たした。
しかし、まだ入国を果たしただけで何もできていない。これからが正念場であることは言うまでもなかった…。
― to be continued ―
「本当ですか!メサ、お手柄ですよ!」
メサの奮闘により、かつてないほど困難と思われたドワーフ王国への入国の足がかりを得た。
王様と対面できれば、入国の許可を得られる可能性が高まるだろう。
我々エチゴヤ旅団は、まだ入国は果たしていないが、王様と会うために地下入口から王宮へと向かうことになった。
ラング隊長を筆頭とする兵士たちが我々を監視しながら護衛してくれる。
地下入口からは馬車で移動する。
トンネルは広くて明るく、馬車がすれ違えるほどの幅があった。
地下に続くトンネルは、緩やかな坂が螺旋状に続いている。
その分、移動距離は長くなるが、馬に負担をかけないように配慮されているのだろう。
トンネルを抜けると目の前には、地下都市が広がっていた。
天井は高く、街は広大だった。
こんなに大きな規模の都市が地下に存在するなんて想像もつかなかった。
王都ミキもファンタジー要素満載の景観であるが、このドワーフの地下王国も違ったタイプのファンタジー要素の景観であった。
私は目の前の光景に圧倒されていた。
馬車は、兵士が御者を務め、我々は荷台に乗っていた。
他種族がその辺をウロウロしたら街の人々が驚くだろうから、配慮したのだろう。
馬車は、最短ルートで王宮へと進んでいるようだった。
それでも荷台からは様々な街の様子を見ることができた。
当然ながらドワーフ族しか存在しない街である。
小さな鍛冶屋や魔道具の工房などもあり、馬車の窓からその様子がほんの少しだけ見えた。
ハンマーで金属を叩き伸ばしている姿などはまさにドワーフらしくて興奮が沸き起こった。
この地下王国を目にできただけでも来た甲斐があったと思った。
馬車は、王宮で停止した。
念の為にオグリンキャップや馬車は『異空館』に待機させた。
私や馬車が、突然目の前から消えた瞬間を目撃した兵士はさぞ驚いただろう。
王宮は地下の岩盤を加工して建てられており、堅牢さと豪華さを兼ね備えていた。
建物の広さも十分で、王宮らしい威厳も感じられた。
内部は綺麗な石材で仕上げられており、大理石のような高級感を漂わせていた。
兵士の案内により王の間に連れて行かれた。
◇ 王の間 ◇
我々は、王のいる玉座の前に立たされた。その後王が現れると、片膝をついて王に敬意を表した。
「そなたらがメサの仲間か。よく来たな。我はこのドワーフ王国の王、ルドルフ・フォル・ガースである。」
王は、ドワーフにしては大柄で、鍛え抜かれた肉体は強者の風格が漂っていた。
そして、低く大きな声に圧倒されそうだった。
「謁見のご機会を頂き、誠にありがとうございます。私はローランネシア王国の商人、サカモト・レイと申します。」
「うむ。メサの主人だそうだな。メサがそなたの能力を高く評価しておる。興味が湧いたぞ。メサから聞いた話では、魔王が現れるというのだが。それは本当か?」
「は、はい。世界を統べる神からの神託を受けました。間違いございません。」
「ふむ。だが、我は王として責任がある。それを真に受ける訳にはいかぬ。我を納得させよ。」
「そうですね…。」
(難しい問題を投げかけられた…。正直、魔王に会ったこともない俺に王様を納得させる材料はないと思うが…。)
〘 マスター、魔王の存在を示すものはありませんが、間接的に魔王の誕生を予感させる道具はお持ちですよ。〙
(そうか、魔剣や魔族のドロップアイテムだね。)
〘 肯定します。〙
「ルドルフ陛下、この場に証拠となる品を出現させます。」
私は、タイゲンカバンから魔剣や魔族を倒した際に手に入れたアイテムを瞬時に移動させた。
「な!なんだと!そなた、何をした!?」
「失礼しました。魔法のカバンから道具を出したのです。」
「魔法のカバンだと!まさか、マジックバッグか?」
「え、ええ。そうです。」
「驚いたわい。初めて見たぞ。なるほど、ただ者ではなさそうだな。それから、その禍々しい気配は…。」
「はい。私が作った魔剣と、魔族を倒した際に得られたアイテムです。魔族の存在こそが魔王の誕生を示唆する証拠でございます。」
「なんと!魔剣に魔族のアイテムか…確かに鑑定するまでもなく分かるぞ。すまぬが魔剣を触ってもよいか?」
「あ、はい。長時間は危険 ですが、少しの時間であれば問題ありません。」
「ふむ。感謝する。」
王様は、手に取って感触を確かめたり、剣の造りを入念に観察したりした。
「これは見事な剣だ!丈夫で鋭く、しかも能力を向上させる効果もあるようだな。こんな凄まじい剣は初めて見たぞ。どうだ?我に売らないか?白金貨3枚は出すぞ!」
「申し訳ありません。魔剣につきましては魔族との戦いや、魔王との対決のための武器として用意しております。売り物にする予定はございません。」
「そうか…それなら仕方ないな。まあ、良い。そなたの話は信じよう。では、聖剣の話はどうだ?実在するのか?」
「はい。現在は存在しておりませんが、かつて勇者が使っていた聖剣の作成方法は手に入れました。魔王と対峙する際には必要ですから、聖剣の素材を集めるためにこの国にやってきました。」
「ほう…聖剣が作れると言い切るか。ガハハ!ドワーフ王を目の前にして大胆な奴だ!では聖剣の素材は我が国にあるというのか?」
「はい。調査して探索することになりますが、『コスモニウム』と『アダマンタイト』が必要でございます。」
「どちらも極めて希少な物だな。我々でもそう簡単にお目にかかれるものではないぞ!」
「はい。承知しております。しかし、これは私が神から託された使命でございますので、何としてもやり遂げてみせます。」
「あいわかった!そなたの志しは高く評価するぞ。『エチゴヤ』の入国を特例として認め、鉱物採取には王国も全面的に協力しよう。」
「本当でございますか!ありがとうございます!」
「やったー!王様、感謝するぜぇ!」
どうやら入国の件は上手く事が運んだようだった。
さらに採掘に関する国の協力が得られたことは非常に大きい。
「さて、サカモトよ。ビールだ!」
「はい?」
「ビールを売ってくれないか?」
「ああ。はい…。」
こうして、我々エチゴヤ旅団は正式に入国を果たした。
しかし、まだ入国を果たしただけで何もできていない。これからが正念場であることは言うまでもなかった…。
― to be continued ―
1
お気に入りに追加
1,781
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
落ちこぼれの烙印を押された少年、唯一無二のスキルを開花させ世界に裁きの鉄槌を!
酒井 曳野
ファンタジー
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる